粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

原発の再稼働を推進せよ

2012-01-13 00:02:54 | 原発事故関連

こんなこと今時あけすけにすると何をいわれるかわからない、困った時代になったものだ。ただでさえこの春には定期検査のため原発が全面停止するのに加えて、イラン危機が急浮上している。イランの核開発に欧米諸国が猛反発、イラン原油の禁輸制裁が現実のものになりつつある。これにイランが反発、世界の原油海上輸送の20%が通過するホルムズ海峡を封鎖すると警告、当然欧米諸国はこれに実力で対抗するとなると軍事的衝突の危機が一気に高まる。ここで原油の調達がままならないとなると、電力危機が深刻化することは間違いない。

反原発派はイランの原油輸入は日本の輸入の10%でしかも原油が電力に使われる割合は3分の1だから、電力供給力が3%下がるだけと強弁している。しかし原発事故以来火力発電の比重が全体の5割まで高まり、原油確保に躍起になっているのにこれ以上の供給逼迫は重大局面に陥らずをえない。まして紛争がおこればイランの原油確保だけで済まされる問題がない。それでなくても中東の緊張が高まれば原油価格の高騰は免れない。

ここでもちろろんこのイラン危機に対応した多様な原油確保が必要だが、やはり原子力発電の再稼働は見逃せないと思う。メディアに登場する人たちは、原発再稼働を完全に無視して電力需給を論じているのが不思議でならない。なにか原発再稼働がタブーのような空気が蔓延している。いまだに原発は全てが悪で危険だという妄信が根強い。以前NHKが原発事故直後の東電現場作業員たちの対応を検証していたが、事故を未然に防ぐ機会が何度も逃していたのには愕然とした。普段から原発事故の危険性を啓蒙する努力を怠っていたとしか言いようがない。これは東電ばかりか国の責任も大きい。したがって原発そのものが問題なのではなく、それを稼働する人間が問題であるという認識をもっと強調すべきだ。

それをふまえた上での原発再稼働は絶対必要だと思う。もう少しそういう世論が盛り上がっていくことを願っている。本当の日本の原油危機で大混乱に陥る前に。