一主婦の「正法眼蔵」的日々

道元禅師の著書「正法眼蔵」を我が家の猫と重ねつつ

「空(くう)」に余れるもの

2009年11月11日 | Weblog
 猫が台所でおいしいニオイがしたら台所に来ます。猫を動かしたのはニオイだとずっと思ってました。でも最近ふと気がついたのです。動かしたのはニオイではなく、ニオイに反応するエネルギーではないかと。

 同じニオイがしても、もし危険があるような場合、たとえば知らない人がいるようなときは、ニオイのするほうには猫は来ない。

 それは、猫をつくっている情報のなかでそのシチュエーションではニオイに反応するエネルギーは反応しないからです。

 私たちは外界の対象の眼や耳や鼻や舌などで感じたものにランダムに反応して動いてますが、本来そんなにランダムに反応するものなのでしょうか。

 私たちは眼や耳や鼻や舌などで感じたものを全部ほんものだと思ってますが、今このシチュエーションでその感覚器官に反応するエネルギーがでてこない場合はそれはほんものではないと思うのです。