旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな夜にはこんな映画「花と蛇」

2005-08-22 00:48:12 | こんな夜にはこんな映画
「花と蛇」を借りる。

団鬼六が「美少年」の中で
谷ナオミのことを随分思い入れのある描き方をしていた。

彼女には
美しくて
妖艶で
人懐っこい
情のあるイメージを抱いた。

SM女優として最高峰に君臨した彼女を
団鬼六の作品の中で見たいと思った。

「花と蛇」の中で、
彼女は高貴な社長夫人役だ。

切れ長の目に白い肌。
団鬼六がまるで「陶器のよう」と描写した、そのもの。

AVとして最近見たSMモノは
目を背けたくなるよな映像だった。

「花と蛇」もそんな映像のオンパレードだと思っていたが
実際、しっかりと筋書きがあって
SMというよりは喜劇だった。

谷ナオミは亀甲縛り、
ぶっとい注射器で浣腸され
排泄してしまうシーンが一番際どいのに
ビニールで受けた排泄物も敢えて写してないし
下半身や結合部分は全く写さないので
全体的に美しいまとまりだった。

意図されてない笑いが
あちらこちらにちりばめられていて
あたしは可笑しさを噛み殺すのに精一杯。

あたしがもしSMという嗜好に興奮を求めて
この映像を見ても
あまりに質の高い滑稽さで萎えてしまうだろう。
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こんな夜にはこんな読書「美少年」

2005-08-21 00:45:37 | こんな夜にはこんな映画
団鬼六の「美少年」。

同僚が電車の中で読んでいて

「妻のフェラチオで自失寸前に追いこまれた川田が、
 奥さん、ええか、いくでえーっと声をかけると
 妻は一瞬、川田の肉塊より口を離し、
 ねっとり情感に濡れた瞳で川田を見上げながら、
 いいわ、うんと出して頂戴。あなたを愛している証拠に
 全部、飲んであげるわ、と熱っぽく喘ぎながら
 口走るそうである。」
   
という一文に思わず吹き出した、という話を聞いて読んでみた。

山田詠美の文章は
ソーメンのよにツルツルと喉越しを楽しむとしたら
団鬼六の文章は
濃厚なチーズのようで
上質なワインとともにじっくりと
ひとつひとつの言葉を味わいたい感じ。

ひとつ、不可解だったのは
どこまでが現実でどこまでが非現実なのかということ。

谷ナオミ、東てる美、渥美清など
出てくる登場人物は皆、現実のひとだ。
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昇天

2005-08-20 02:03:53 | ハイファイ・ローファイ
夜中の1時。
彼からこんなメール。

>山田くん、ローター一個持ってきてください。
>えっ?
>子作り中でそんなひまない?
>こりゃまいったなぁ。
>小遊三さんなんかいってやってくださいよ本当にもぅ。
>ぐっふっふっ。
>エッ?
>私が子作りしたら馬の子がうまれるって?
>山田くーん、小遊三さんの座布団全部持ってって。
>本当にもぅ。
>それではこのへんでお開きということで。
>また明日お目にかかります。

このひととの
こいう関係を
大事にしようと思った。
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我輩は我儘である

2005-08-16 03:37:32 | 俺のすべて
B型。
ひとりっこ。
核家族。
マンション暮らし。

生まれながらにして、我儘(言い訳)。

あたしの我儘をきいてくれるひとには
とことん我儘の限りを尽くす(無意識)。

実はどこまで我儘を聞いてくれるのか
相手の限界を試しているかのよに(不本意)。

感情を制御しようとしてみる。
感情制御プロトコルがあればいいのにと思う(必死)。

何度も思う。
何度も忘れる。
何度も後悔する。

このままでは
彼は離れていくだろう。

あたしと彼の関係は崩壊する。

なぜ、些細なことに腹が立つんだろう。
なぜ、大切なひとを困らせるんだろう。
なぜ、自分の思い通りにしたくなるんだろう。
なぜ、自制できないんだろう。

始めの一歩。
思ってることを文字にしてみる。
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血、騒ぐ

2005-08-16 00:01:45 | ハイファイ・ローファイ
富岡八幡宮本祭りを見にいく。

20年以上、
この下町に住んでいるのに
本祭りを見に行くのは初めてだった。

中学生のとき
友達の町のおみこしを
担がせてもらったことがある。

ビールを飲んだおやじが前で担いでいて
水をかけられて
おやじ臭に鼻をやられたのと
急に催してはっぴを脱いだ思い出しかない。

炎天下、永代通りに陣取る。

立派なおみこしに、
威勢のいいわっしょい、
たくさんのはっぴに
掛けられる水しぶき。

活気に最高潮の興奮。
血が騒ぐ。

御輿に向けられた水が
間違ってあたしにもかかる。
・・・びしょびしょになる。

愉快。
水を掛けられることで、
いっしょに濡れることで一体感が生まれる。

自分がこの町に生まれたことを誇りに思う。
3年後は向こう側にいたい。
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東京レズビアン&ゲイパレード2005

2005-08-15 00:08:15 | ハイファイ・ローファイ
あたしはレズビアンではないし、
だからといって
同性愛者は気持ち悪いとは思ってないし、
だからといって
同性愛者を差別しちゃいけない
と積極的に思ってるわけでもないし、
同性愛者は差別してもいい
と思ってるわけでもない。

悪くいえば
興味本位。
良くいえば
どいうひとが
どいう思いで
何を伝えたくて
パレードをするのか
肌で感じてみたかった。

自分がどいう立場で
どいう考え方で
参加するべきなのか曖昧だったせいで
参加を打診した彼とは大喧嘩にまで発展した。

でもどいう立場で
どいう考え方で
参加するべきなのかは
パレードに参加してから決めればいいと思った。

ただ、興味本位で終わるのはやめようと。

代々木公園は
暑くて
熱くて
活気があって
少々異様だった。

パレードが出発するまでの時間、
自分たちをどう置いていいのか戸惑った。

実際パレードが始まると
お祭りな雰囲気が心地よかった。

自分たちの考えや思いを
楽しく一生懸命に伝えようとする人々、
表情は生き生きしている。

セクシャル・マイノリティであることを
表明することはそんなに大変なことなんだ、と思う。

ただ、たまたまマイノリティであっただけで
もし同性愛者が地球人口の大半を占めていたら
異性愛者であるあたしはマイノリティになっていた。

ひとは
一方では自分がマジョリティであることで安心し
他方では自分が唯一無二であることを熱望する。

公式ガイドブックにあった
おかべよしひろさんのあいさつを抜粋。
「多様なセクシュアリティの人たちが代々木公園に集まり、
 思い思いのメッセージを胸に渋谷の街を歩くわけですが、
 その中には共通の”思い”があるのではと感じています。 
 それは、”世の中、いろんなひとがいて、いいんじゃないの?”
 という素朴な思いではないでしょうか。
 私たちが集まって街を歩くことによって多様なメッセージを
 発信し、その”場”をいろんな人と共有することによって、
 ”いろんな人がいるね”と感じてくれる人たちがきっと
 たくさんいると思います。
 その結果、翌日から世の中が突然変わるわけではないでしょうが、
 そういったアクションの積み重ねが大切なのではないでしょうか。」
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「戦後60年・靖国問題を考える」

2005-08-15 00:00:00 | ハイファイ・ローファイ
NHKの討論番組。
靖国問題について
A級戦犯の考え方によって
意見は二分していた。

全く考え方の違うひとと
討論するのは骨が折れるけれど
相手の論を冷静に受け止め
自分の論を冷静に述べることが懸命だ。

相手の意見が理解できないからといって
感情的になるのはみっともない。

視野の狭い知識によって
偏った考え方にならないよに
あたしはいろんな側面から見る努力をしよう。

あたしは首相の公式参拝には反対。
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聖地、うぐいす谷

2005-08-14 23:31:05 | 野生のチューリップ
あたしにとって
ラブホテルと言えば鶯谷、
鶯谷といえばラブホテル。

そんなラブホテルの聖地に足しげく通っていたのは
もう、5年前だ。

久々に訪れた鶯谷は5年前からさほど進化してなく
コンビニで食料を調達し
入り組んだ路地を器用に進み
値段やサービス内容を綿密に比較。

さすが聖地だけあって競争が激しい。
価格競争は偉大だ。

とある、ホテルに入ると
フロントにアジア系の旅行者。

どうやら家族連れらしく
如何わしいホテルの外には
嫁と9歳の息子が待っている。

1晩の宿をたどたどしい日本語で交渉するも
「ここはアベック用のホテルだから」と断られていた。
アベック用・・・

結局支配人の好意で
3人で1万強の部屋のあるホテルを紹介してもらっていた。

お父さん、
家族のためにがんばってる姿はかっこよかったけど、
なぜ鶯谷なんかで電車を下車しちゃったの?

そんな一家を尻目に
鏡に囲まれた部屋で営んだ一夜。

翌朝10時
チェックアウトぎりぎりにホテルを出ると
手をつないだ雄と雌が出てくるわ、出てくるわ。
鶯谷の朝の風物詩。
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アキ男。はつらいよ

2005-08-12 10:08:28 | 青春生き残りゲーム
近くて遠い町、柴又。
この度、デートする。

炎天下、商店街を練り歩き。
お決まりのよにソフトクリームを舐め
柴又帝釈天を通りすぎ、
大喧嘩をする。

何とか持ちこたえ、寅さん記念館に。
本格的なセットの中で大画面の寅さん。

小さいころテレビで見た寅さんは
ただのおバカで、
おもしろくもなんともなかった。

今ならもうちょっと彼の生き方に
興味が持てるかもしれない。

この下町を居心地がいいと思うのは
やはり自分の中に下町の血が流れてるからだと
改めて実感。

ところであたしは小さいころ
田中裕子に似てると言われていた。
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こんな夜にはこんな映画「笑の大学」

2005-08-12 00:08:57 | こんな夜にはこんな映画
夕下がりの日曜、
セックスが終わってから
「笑の大学」を見る。

肉体を快感で満たしたあとは
脳を快感で満たす。
これ、極上。

射精した直後の彼は
こんなにおもしろい映画にスヤスヤ。

三谷の脚本はワンパターンだ。
緻密で可笑しいけれど
今回はちょっと笑いの質が薄め。

小松政夫、最高。
加藤あい、どこ?
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