旅する小林亜星

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美容師の陰茎

2005-08-27 02:33:10 | 美容師
会社の飲み会帰り、
気遣いに気疲れし
美容師に電話してみる。

「そろそろ、電話がほしいと思ってたころだった」
第一声めから攻撃される。

最寄駅から自宅までの500メートルを
ひとりで歩くには手持ち無沙汰で
5分ほど話したいと思った。

美容師は家でひとり酒。

今どき、パソコンを持たない美容師は
パソコンを買おうかと思ってるらしい。
パソコンを買ったら、
あたしのブログを見たいらしい。

そんなふにぐだぐだ話していると
不意に美容師は
「俺がやろうといったらどうする?」
と聞いてきた。

やるといえば
まず頭に浮かぶのは
「セックス」という言葉より
荒い息遣いと交わる肢体のイメージ。

なのにフライングをすると格好悪いので
「え、何を、ですか???」
と間の抜けた受け答えをしてみる。

あたしが頭に思い浮かべた、
破廉恥な好意は正解だったらしく
美容師がその気がないわけではないことに驚く。

去年の10月に美容師に出会って
それからずっとしたいと思っていたことだ。

正解だったことを充分、確信してから
「あたし、(美容師)さんに初めて会って
 30分後には記念に1回だけでいいからやらしてくれ、
 って思いましたもん」
と照れ隠しに言ってみる。

すると美容師は
「女のひとにやらしてくれって言われたの初めてだけど
 そいうふに感じてくれるひと少ないから嬉しいよ」
とマンザラでもない様子。

じゃぁ、今度お茶でも、
と電話を切ったわけだが
長い間思い描いてきた美容師とのセックスは
実現しなければいいと思っている。

甘美な交わりは想像上だけであって
経験してないことを悶々と想像を続ける方が
実質的な快感を実際に味わってしまうより
快感や疚しさが長続きする気がする。

今まで勝手に積み上げてきたあたしの美容師イメージと
今まで必死に積み重ねてきた美容師のあたしイメージを
崩したくないのだ。

つまり、
あたしは臆病者だ。

でも、
それでいいと思う。
コメント (2)
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