旅する小林亜星

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そうだ インド、行こう

2018-12-07 15:49:16 | 旅人
10月に日本人経営の美容院で興味もない日本語の雑誌をぱらぱらと眺めたとき
旅に行くなら、インドと
書いてあったどうにも普遍すぎる記事になぜかこのタイミングで脳天をぶち抜かれた。

誰かの親になったときから、
ひとり旅をするという人生で最大の贅沢を諦めたけど

インディアン大澄が今シーズンのクリケットをNZでプレイすることはないことを知って急に
無性に会いたくなったのと

今インドに行かなかったらきっと一生後悔するという
意味のない焦燥感に追い立てられ

飛行機のチケットは11月なら往復でNZ1200ドル台で行けそうなこと、
ホテルとお小遣いを含めたら2000ドル以内で納まりそうなこと、

インディアン大澄が映画を撮ってるのをぜひ見たい(真)
インディアン大澄には彼女ができたし、もうお互いに恋愛感情はない(嘘)
がんばって仕事してローン返して、育児もしてるのに自分たちにはご褒美が何もない(真)
10年後に子どもが自立したとき旅に出ても遅い(真)

という無茶苦茶な理論武装と
ダーリンが浮気したという事実をちくちくとお堀から攻めるというせこい手と
ダーリンが旅行したいなら行ってきてもいいよという口当たりのいいフレーズで

5日間の有給と、
9日間のひとり旅を勝ち得た。

インディアン大澄は3本映画を撮ってる最中で会える保証はないのに来ても無駄という姿勢。

それでもあたしは自分の意思で、
好きなことが好きなときにできるという自由を

持てなかったとしても、
感じることができれば、
錯覚することができれば、それでよかった。

1月はインドが一番過ごしやすい時期で11月に比べ1000ドルくらい飛行機代が高くなることがわかり
ダーリンの承認を取り付けたのは出発の3週間前だった。

出発は11月最後の金曜日午後。

飛行機を予約してから
長女の運動会があたしの旅行中にあることを思い出し(断念)
出発の1週間前に義父が心臓の手術を受けるからもしかしたらということもあるかもしれないし(結局何もなく)

元気だったダーリンの祖父が出発の1週間前から急にがっくり来て、
火曜日にお見舞いに行ったところ(頼むからあと1週間がんばってくれとまじ祈った)、
その翌日の水曜日、出発の前々日に亡くなり、

さすがに嫁が葬儀に出ないのはありえないし、ここで家族内の軋轢を産んでまで
自分の自我を通すべきではないと思い、旅行は断念しようと思ってたところ

ダーリン「葬儀に出れなくてアキ男。が一番申し訳ないと思うのはだれ?」

あたし「義父」

ダーリン「アキ男。が行かないと父さんに言ったら、なんて言うと思う?」

あたし「たぶん、行ってこいて言うと思う」

ダーリン「僕もそう思う。だから行ってくれば」

という会話をして
義父母、義兄夫婦には前日に説明してわかってもらった。

コンドームは2つ持った。
というわけで夢にまで見た、7年ぶりのひとり旅のはじまり。
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