旅する小林亜星

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釧路

2008-05-31 01:40:30 | 旅人
2年前に実際に蛇行を見ることを求めてからというもの
ずっとずっと訪れようと思ってた釧路湿原。

このたびやっとタイミングが巡ってきたので
行ってみることにする。

まず400円払って釧路市湿原展望台の上から湿原を望んでみたけれど
全然ハートに来るものがなかったので

2.5キロの北斗木道を歩くことにする。

ただ自然が生い茂った道かと思いきや
突然視界が開けてサテライト展望台に到着した。

濃緑の湿原を期待してたので
まだ去年の湿原を具えていた茶色っこい原っぱに幻滅した。

しかしよくよく見てると次の瞬間には
あまりにも広大な面積の湿原に度肝を抜かれた。

見渡す限りの無制限な視界は今まで見たことのない、
常識を超えた光景だった。

あまりに圧倒されて泣きそうになった。

何もない、
ただただ何もない何もなさに絶句した。

何もないのに
何時間でもいられる、飽きない場所。
そんな場所だった。

そして今日は「トリアングル」を持って電車に飛び乗った。

蛇行を体感すべく
カヌーから湿原ウォッチング3時間。

塘路湖から入水してカナディアンカヌーの一番前に座る。
漕がずに漂ってる感じが好きだ。

いよいよ釧路川に差し掛かって
両側に湿原が存在してる。

控えめで穏やかで水の流れさえも聞こえない釧路川の上で
ただひたすら鳥の声に耳を傾ける。

旧緑と新緑がひしめき合って贅沢だ。
またしても泣きそうになる。

とことん豊かだと思う。

後ろにいるインストラクターは26歳の素朴なイケメン。

大学卒業後、カナダにエコツーリズムを勉強しに行き
そのままカナダでガイドの仕事をしてたひと。

釧路川のよに穏やかに自然に生きてるよに見えるひと。

思ったより大きく緩やかに蛇行してる釧路川。
蛇行の外側が削れて、どんどん形を変える川。

自分の人生が蛇行してるかどうかなんて、すっかり忘れて
そこにある空気を思い切り吸い込んだ。

めったに見れないという丹頂鶴に遭遇した。
いつの間にか曇ってた空から太陽が覗いて暖かくなった。

あたしの人生、蛇行してたとしても
幸先よいかもしれない。

今が、今こそが、ここに来るタイミングだったんだと。
ふたりではなく、ひとりで来るべきところだったんだと。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たまに)
2008-05-31 02:59:35
きりたっぷり、という宿が良かったよー
返信する
Unknown (アキ男。)
2008-05-31 09:35:35
お、そんなしゃれた名前の宿が・・・!
返信する

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