旅する小林亜星

小林亜星情報満載

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2018-12-08 16:11:42 | 旅人
マッサージ師の兄さんと気持ちの通ってないセックスをして満たされたはずなのに
なんだか寂しくなったのか、

こんな昼にはこんな映画「Taxiwaala」でナンパしてきたSameerに
社交辞令的なメッセージを送る。
どうせ会うこともないし、ハイデラバードのひとではないと言ってたから
観光の情報交換もできるかなと。

彼はワランガルのひとで、家族で養鶏場をやってるひとだとわかった。
いろいろ話すうちに、正直に実はナンパされたとき昏睡強盗されると思ったと言ったらショックを受けてた。

聞いた話で判断する限り、かなりのお金持ち。
育ちのよさが伝わってくる。

ハイテクシティでやってる展示会に行くから、明日会おうよ、
アキ男。が指定する店で会おうよ、お店のひととぐるになって薬を飲ませることができないように、と。

カラチベーカリーというカフェに行ってみたかったのでそこに4時半に待ち合わせ。

バイクで迎えにいくよと言われたけど
まだ信用しきれてないのでこちらのホテルの場所も教えず。

映画館で会ったときはまともに顔も見れなかったけれど
現れたSameer、めちゃめちゃかっこいい。

なのにめちゃめちゃおもしろい。
4時半に会ってから7時半までぶっ通しで話す。

1年前にヒンドゥー教の彼女と結婚しようとしたけど向こうの親に反対されたこと。
彼の人生、生活、家族、宗教、安倍晋三からパールハーバーまで。

こんなにたくさん笑ったのって何年ぶりだろうと言うくらい話があった。
こんなにあたしのことを知ってほしいと思ったのは久々だった。

7時半になってまだ話は尽きなくて
Paradiseにビリヤーニを食べにいく。

インドのマトンビリヤーニは実はラムなことをここで知る。

9時近くになってこれからどこか行く?て聞かれたけど
寝不足で疲れてたので帰ろうかと言った。

今度はバイクでホテルまで送ってくれて、
でもあたしからは敢えて何も誘わなかった。

ホテルの部屋に着くまで見送るよと言われたので、
あなたがバイクで走り去るのを見送るよと言い返したら寂しそうな顔をするので

あ、あたしもまだ離れがたいと実感した。

あたしの部屋でもうちょっと話してく?
寄ってってもいいけどこのホテル、ゲスト立ち入り禁止なんだよね、
だから受付で見つかったらひと部屋予約しなきゃいけないんだけどと説明すると

嬉しそうについてきた。
運よく受付には誰もいなくて、あたしの部屋に到着。

で、単刀直入に
ここに来るってことはセックスするってことだよね?
でもコンドームないんだ、どうする?て聞いたらバイクで買いに行ってくれた。

バイクで買いに行って帰ってきたときも受付には誰もいなかったらしい。

いっしょにシャワー浴びようよって言われて
冷たい水しか出ないシャワーを二人で叫びながら愛にまみれるように浴びた。

彼にとっては人生で4回目のセックス。
なのにこのひとAV男優向きというくらいコントロールが秀逸で

あたしが好きなちょっと激しい感じのセックスだった。
乳首が千切れそうなくらいかまれた、そしてそれが快感だった。

イスラム教なので割礼されてるのだけれど
ペニスの上半分が赤黒くて、途中から黒いのだ。

皮がなかったせいで立派に育ったペニス。
イスラム教万歳。

僕たち、精神的にも肉体的にも最高峰でつながれたよね、
もうこんなふうにつながれるひと現れないと思う、と言われた。

前者には激しく同意、
後者には何も言わなかったけど、Sameerならいつか必ず誰かとつながれると思う。

あまりに長いセックスで、ぬるぬるだったあたしの中が乾きだした。
Sameerはペニスに水をかけてまた挿入する。

そしてすごい雄たけびをあげたかと思うと幸せそうに果てた。

お姉ちゃんちに滞在してて、午前1時までに帰らないと心配するから、と
でもしっかり2回戦もやって帰ってった。

次の日は仕事終わりの11時ごろにやってきた。

あたしがSammerはあたしの27人目だよ、あたしのラッキーナンバーだよって言ったら
そんなセックスしてたんだ、とHIV感染の心配をしだした。

ただ喜ばせたかっただけなのに
あたし余計なこと言ったなーと思ったけど

口の中に傷がなければキスでは感染しないこと、
最後にHIV検査してからあたしは生でセックスしたことがないことを説明した。

さらに割礼していると感染のリスクは低くなる記事も見せた。

ハイデラバードの男の子はみなフェラチオが大好きなのかと思っていたら
性器は性器同士、
口は食べるための器官なので、性器を口に入れることはしてほしくないし、したくないと言われた。

これはイスラム教の考え方なのか、彼の考え方なのかわからないし
大好きなひとだからしてほしいといわれたらしようと思っていたけれど
しなくてよいならなおよし。

彼が果てて、精液の入ったコンドームを部屋のゴミ箱に捨てるように促したら
僕の精液が入ったものをホテルの従業員に捨てさせるのは道徳的によろしくないと思う、と言って
トイレに流していた。

トイレに流したら分解されずに詰まる原因になるよ、というのは敢えて言わなかった。

あまりに話し込んでいたら2時近くになっていて
彼が慌てて帰ろうとした。

翌日は金曜日でSameerの仕事が1週間で一番忙しい日。
あたしは土曜朝の4時の飛行機なのでホテルを夜9時ごろに出て空港に向かうと思うと伝えた。

ということはこれが最後の夜だから最後にお別れのキスをオネダリしたのに
彼はそそくさと帰ってしまった。

それが彼を見た最後の瞬間だった。

NZに帰ってきてもしばらくメッセージのやりとりをしてた。
7時間半の時差だと電話もできない。

こんな「マディソン郡の橋」みたいな恋を人生に何度も経験していては身がもたないけれど

でもあの広い映画館の中で何百人の中からあたしを見つけてくれてありがとう、
出合ってくれてありがとうて思った。
(ハイデラバードには中国人もヨーロッパ人もほとんどいないのであたしは実際目立ってたけれど)

生活を共有しないからこそ、
彼のおならをかぐ必要もないし、
あたしの鼻くそほじってるのを見られる心配もない、色あせない未来のない恋。

祝・27人目。
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