旅する小林亜星

小林亜星情報満載

28

2019-02-07 22:24:19 | 恋のうた
インドから無事帰国してまた平凡な日常に戻った。
インディアン大澄の兄に軽く、インドの旅で感じたことなどメッセンジャーで伝える。

大澄兄とはバドミントンクラブが同じなので時々会うけれど
彼は寡黙なのでほとんど話したことがない。

若い頃の大江千里に似ている。

将を射んと欲すれば先ず馬を射よではないけれど
大澄の心を取り戻そうと、
大澄が大澄兄はNZで一番おいしいビリヤーニを作るというので

大澄兄にいつかビリヤーニの作り方を教えてとお願いしてて
それが何度もリスケになった程度の関わりだった。

あたしはてっきり大澄とあたしが付き合ってたのを知ってるのだと思ってたけれど
大澄兄は何もしらなかったことをここにきてはじめて知る。

というか近々お茶かごはん食べに行こうよ、デートね、と言われて

このひとは弟の元カノと知っててデートね、と言ってるわけで
てっきり冗談なのだと思ってた。

いつか大澄の家の前に車を停めて大澄にキスしたのを
大澄兄がたまたま家の中から見てたので

「え、弟とキスしたの?家の前で?」と聞かれて

キスなんか何百回もしてるし
なんなら弟の童貞もいただきましたが、っていうのは黙っておいた。

「弟はオレより若いのにラッキーだな」って言う。

あたしとキスしたいというのを匂わせるが
気付かないフリをする。

キスを経験したいだけならほかでしてくれと思うし
はじめてのキスなら好きなひととしたほうがいいよってアドバイスする。

話していくうちに
インディアン大澄がインドに帰国したのは休暇ではなくNZで就労するビザが取れなかったからとわかった。

残る方法は大澄兄が永住権をとって弟を呼び寄せること。
これには時間がかかる。

大澄はしばらくはNZに帰ってこない。
とても悲しくなった。

ぜんぜん魅力を感じない大澄兄がしびれを切らして
今日お茶しようよと言うので木曜日に行ってきた。

まったく話さないひとなのかと思いきや
意外とおしゃべりで頭がキれるひと。

大澄兄弟は二人とも頭がめちゃくちゃいい。

話してて楽しいな、とか
Sameerと会えないことの寂しさを紛らわしたいな、とか
来るものは拒まずだしな、とか
据え膳食わぬはアキ男。の恥だしな、とか思いつつ

この日はあたしが生理で
ブラをたくしあげられ、乳を弄ばれ、セックスできないと告げると
フェラチオを欲された。

もし大澄兄とそういうことになったら、大澄がNZに戻ってきたとしても
あたしのところに戻ってくるという1%の可能性を灰にするということだ。

あたしは大澄にまだ気持ちが残ってる。
きっと大澄もそう。

奇天烈で、自分のことにしか興味がない大澄はどう思うんだろう、
やはり他人のことはどうでもいいって思うんだろうか。

で、そんな思考の右往左往をしてるうちに結局三が日にまた会うことになり
大澄兄のはじめてをいただいた。

姫初め。

大澄兄はあたしが嫌いではないだろうけれど
ただ経験としてしたかったんだろうな、という感じ。

あたしは大澄を大澄兄に翳していて大澄に会えない寂しさを埋めてるのと、
人生初の実兄弟の穴兄弟をやってみたかったのと、
童貞をむさぼるため。

あたしは童貞のピナスを食って若返ると勘違いしてる熟女吸血鬼的な立ち位置?

とはいえ利害関係が一致する後腐れない両者。

あたしの上半身を裸にして
後ろに回した片手でブラを1回で外したのでなんでそんな上手なの?と聞くと
Youtubeで見て練習した、っていうところが一番かわいいツボだった。

検索すればなんでも出てくる世の中は素敵で興ざめだな。

助手席に座る大澄兄に跨って騎乗位で、早すぎもなく遅すぎもなく。
大澄と違って遅漏でないことに内心ほっとする。

インド人はインドの教育政策で1×1から99×99まで暗記してるんでしょ、て聞いたらしてないよ、
でも99×99は9801だね、なぜなら99×(100-1)だからってさらっと言ってのける、頭脳明晰で、

大澄と違ってあたしの話を聞いてくれる、
大澄と違って自分の気持ちの説明をしてくれる血の通った大澄兄に少し魅かれていて

でも大澄兄があたしのことを心底好きでないこともわかっていて
だからもっと先に進もうとかは思わない控えめな名前のない関係で。

そんな祝・28人目。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 27 | トップ | 29 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

恋のうた」カテゴリの最新記事