旅する小林亜星

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おかえり、恋する小林亜星

2018-01-07 13:14:49 | 恋のうた
おそらく10年分の涙を流し
ごはんも一切食べれず、眠れない2週間のあとあたしはあっさり復活した。

まだ完全復活できてない巨人兵のようだったけれど復活できたのは
先天性の狩人本能を使って狩りをしたからだった。

結婚生活で、あたしは死んでいたと気づいた。
毎日仕事と育児と家事に追われ、ただやることをこなす日々。
子供の一挙手一投足に辟易し、彼女たちが早く成長することを願う日々。

それが家族だと思っていたし、それが親だと思っていた。

その家族がガラガラと音を立てて崩れ去り
あたしは死んでいたのだと気づいた。

死んでいたというのはあたしがあたしじゃなくなってたということで
新しいこと、興味があることがあっても子供を理由にして、アンテナを張ってなかった。
あきらめてた。

突然、ああ、ここからはあたしの人生を楽しもうと思えた。

まずあたしに興味がないわけでもなさそうなバドミントンクラブのインド人に
それとなく好意を匂わすメールを送りはじめた。

数日で落ちた。
というかあたしが結婚してるの知ってて
前から思っていてくれたらしく

どうも頻繁にバドミントンのアドバイスをくれるなと思っていたら
アプローチの仕方がわからなかったからとのこと。

23歳、童貞。
今までひとを好きになったことがないひと。
これからも誰も好きにならないと思ってたひと。

あたしは小柳ルミ子か、と思って調べたら彼らは13歳差。
あたしとインディアン大澄は17歳差。
まさかの小柳ルミ子超え。

誰かに恋をして口説き落とした、というか思いが通じた瞬間のこの高揚感、
ダーリンがこれに溺れたのもわかる気がした。

あたしはこれのために、これまで築いた関係を壊そうとは思わないけれど
わかる気がした。

ビバ、恋。
自分の周りが春爛漫。

あたしはただ立ち直るために誰かセックスできるひとを探していて
もう彼氏とか結婚とか一切の関係はしばらくまっぴらと思っていたのに

このわけのわからない、自己中心的で、論理的で、スーパーポジティブで、感情を排除した、頭でっかちで、怠け者で、真性包茎で、
バドミントンしてるときすごくかっこよく見えるこの大澄インディアンに
あたしは恋をした。

彼は12代目のカレシになった。24人目にセックスしたひとだ。
傷が癒えるまで、しばらく小柳ルミ子的な恋愛を謳歌することにする。
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