旅する小林亜星

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動物の視点で、動物を

2005-10-18 00:08:37 | 恋のうた
鶯谷のラブホテルにて
動物のよにセックスを貪り、
動物のよに眠りに浸り、

目覚めてすぐに
動物のよに朝の精液を操り、
動物のよに朝の食欲を満たしてから

上野動物園に行った。
朝陽と家族連れが後ろめたく、眩しい。

上野動物園は18歳のときにデートしたぶり。
かつて、
動物を見て「かわいい」と言うだけのデートは
おもしろくもなんともないという結論を出したのに
彼が行ってみたいというなら
行ってみてもいいかもしれないと思ったのは
何故だろう。

しかし
あたしは動物園を侮っていたことに
開始早々気付かされた。

やる気のない御ねむパンダの家系図、
サービス精神旺盛なバイソンのカメラ目線、
何気に丸坊主でかわいい蝙蝠の寝返り、
象の固いうんこ、
キリンは実は首が長いこと以外は馬と似てること、
ペンギンは自分たちがかわいいことを自覚してること、
フラミンゴは歩行するとき二本足を使うこと、
カピバラが人間の男の子だったら恋しちゃう可能性、
ナマケモノの上げ膳下げ膳・・・

生きている動物はエキサイティングの宝庫だ。

お目にかかれるのは
何かを食べる姿か、
排泄している姿か、
背を向けて眠ってる姿。

交尾は秘め事なのかしら。

人間にとっての六畳半くらいの空間に閉じ込められて
毎日毎日食事と睡眠と排泄を繰り返す。

自分はどうして生きてるのかなんて
考える脳があったりしたら
生きていけないだろう。

生きる意義を考えることができないのはある意味幸せで
生きる意義を見出すために苦悩するのは
それでもやはり、より幸せなのかもしれない。
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2 コメント

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Unknown (イトー)
2005-10-18 17:27:18
さすが皇族!!

冒頭のくだりは、堕落というよりか退廃の美学とすら思わせる。

がんばれ紀宮!
返信する
Unknown (アキ男。)
2005-10-19 15:14:46
えぇ、写実主義を貫きます。

もちろん文学として。
返信する

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