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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【14航海目】!

2020年11月09日 | モバイル
11月5日朝8時気仙沼出港、季節風強く微速で…
公海の操業海区は、まだ時化ている事から三陸沖を調査してみるようだ…

15時・S/B。
日暮れから調査、日没後のライトの探照先に跳ねるのは小さなイワシ…

船の漁灯の明かりの下にも集まるのはイワシの群れ…

かなり広範囲にイワシの群れが目視できるがサンマは目視できず、
次第に針路を北東側に…!
公海向けとなった…。

6日15時・S/B。
日暮れから沖よりに…

前航海の操業ポイントには時化後に低水が入ったようで、ここでもイワシの群れがライトの探照先に跳ねる…

時間の経過と共に、季節風もうねりも弱まって良い凪となった。
東へ東へとサンマを追った…!

イワシが群れていた海区の沖側、跳ねるサンマが見え始めた!

調査範囲を広げていき、22時頃から操業開始。

1回操業しては東へ、を繰り返し更に東へサンマを追った…!



纏まった群れの操業もあり、夜明けまで漁獲を纏め
夜明けより漂泊…。

7日15時・S/B。
良い凪である…。

日暮れから南側に調査、日没後は東側へとサンマを追った…!

外国籍船団も多くなった…。

南風が吹き始め、時折雨がパラついた。

操業・調査を繰り返しながら南東側に調査範囲を広げ、
日付けが変わった頃からは西側へ調査…

雨が強まり、サンマも見えなくなった…

夜明けより帰途航走、女川向け。

夕方から、季節風が吹き始め、次第に強まり
21時頃からはピッチングが激しくなり
船首側のFoを船尾側にシフトしながら微速で…

船は9日朝5時半頃の入港予定。

【けあらし】!

2020年11月05日 | モバイル
女川水揚げ後、気仙沼廻航・時化休みとなった…!

2週間前からの懸念事項であった燃料揚油の不調の原因が特定できて、一安心…。

こう云う事もあるんだとまたひとつ学んだ!



連成弁からポンプ間にある逆止弁に入っていた…

ひとつ学び、ひとつ安心し、昨夜はゆっくり休んだ…。

朝起きて船が係留中の気仙沼港、湾内には「けあらし」…。
もう11月、そういう時期だ…!




8時気仙沼出港、14航海目!

【13航海目】!

2020年11月03日 | モバイル
10月30日、水揚げ・氷の積み込みを済ませ9時、女川出港!

北北東への沖出し…!
目指すポイントは北緯39°15´ 東経146°50´付近…。

出港後の昼過ぎから季節風が強まり始めた…

21時S/B。
季節風は更に強まり、船上では肌寒さを感じる…
入港時には初冠雪の便りも聞こえてきていた。

早いもので、そう云う時期になったのだ…!

季節風はうねりを伴い、更には冷たい雨も降りだして、合羽越しの身体が冷たい…

波間にサンマは見えるが灯付きが悪く、無理をせずに夜明けまで2回程操業し、漂泊…。

機関部は数箇所のメンテナンス作業を手分けして…!

31日15時・S/B。
季節風はだいぶ弱まり、うねりもおさまりつつある…

日没後、若干纏まった群れを操業、付近を調査もサンマが見えなくなり沖よりに調査…!

満月の月明かりがサンマ漁船を照らす…

調査・操業を繰り返しながらも漁獲は伸びない…。

日付けが変わり、10月が過ぎ去り 早11月となった…

今年も暦は後2枚、私にとっての「ジャネーの法則」は、
今年更に加速の度合いを深めたようだ…。

夜明け前、季節風もうねりもおさまり海上の気温がグッと下がり、
移行していく季節が公海上でも感じられる…

夜明けより漂泊…。

11月1日15時・S/B。
良い凪である…

日没後1回操業した後、各船と共に西へ…

サンマは見える…
しかし灯付きが悪く、メンタルに悪いサンマ…

漁撈長による必死の操船にも網に入らない…

調査範囲を広げ、懸命にサンマを追う…

次第に南風が強まった、これからの時期は一晩中良い凪が続くのは稀になる…

僅かな漁獲で夜明けとなり、夜明けより5時間程西へ移動
日本の領海内…!

2日15時・S/B。
空模様が冴えない…

日暮れ前に降りだした雨が、日没頃から豪雨となった…


これから一雨毎に冬が近づく…
冷たい雨は、弱まったり強まったりと、結果夜明けまで降り続いた…。

朝方にやや纏まった群れを操業、夜明けより帰途航走、女川向け…!

19時頃の入港予定。