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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【18航海目】!

2018年10月30日 | モバイル
10月29日・朝4時30分、女川入港。

水揚げ・氷の積み込みを終えて10時、女川出港…!

西からの季節風が、やや強く、追い風で沖へ…。



他港から出港した船の漁模様が良いようで日没頃から北よりに…

18時・S/B。

他船操業中のポイント、南側で、若干纏まった群れを操業し
北東よりに調査…

沖よりの海区、うねり・風共に強い中での操業。
これからの時期、沖よりの漁場はこういうのが多くなる…

漁撈機械にも、相当な負荷がかかる…!
入魚中の網にも、網を掴む人間にも…

甲板上での操業は、うねりが一番やっかいだ…!

公海向けの想定だったのが
8時間の航走で操業ポイント着となった為、
燃料消費が計算外だった…

積み込んだ燃料が多すぎた形になり
船のトリムが前傾過ぎる…

バラストの効きも悪く四苦八苦…
冷水艙内の冷水でバラストを補助しながらの操業…

季節風は次第に弱まったが時折、雨が強く降りだす、
そんな船上コンディションの中
入魚中の網の破損があった…

気を付けていても、小さなほころび(穴)から一気に裂けていく…
さいわい、大きな破損にはならなかったが
急いで縫い合わせ、間に合わせで操業を凌ぐ…

しかし、高いうねりの中、入魚中の網にかかる負荷が大きく
縫い付けた箇所が、再破損…

夜が長くなったと云えど時間的ロスが大きくなる…

一旦おさまった風が、夜明け前にまた強まった…

夜が明けてから網の入れ替え作業…

かなり疲れた一晩になった…!

帰途航走は、季節風が更に強まり、向かい風で…

30日16時、女川入港。

入港後は、機関室内海水系のメンテナンス作業…!