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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【令和初漁】!

2019年08月26日 | モバイル








8月20日・不漁予報の令和元年秋刀魚漁・大型船解禁である…。

00時15分、花咲出港 漁場向け!

一足先に解禁、出漁していた小型船の花咲初水揚げがまだ無く、
ロシア海区には秋刀魚の魚影が無いと云う異例の解禁となり

中型船は公海を調査、若干の漁模様を頼りに
大型船のほとんどが公海にサンマを求めた…!

21日15時30分S/B.
18時より調査開始。

外国籍船団、例年の赤の船団ではない…
LED漁灯は色調が変わるタイプで、この日は日本船と同じ色…

付近通過の際、注意深く視てみると、どうやらイカ釣りをしているようだ…

公海操業中の大外国籍船団もやはり、秋刀魚は不漁のようである…。

なかには赤一色でサンマ漁操業中の船も確認できた。

北東側の低い海水温を調査も秋刀魚は見えず南下、
海水温の若干の上昇と共に群れとは言い難いがサンマは見え始めた。

各船が薄群れを操業したようだが我々は調査のみ、夜明けより沖へ…

22日・18時より調査、薄群れを操業、フィッシュポンプを使うことなく
僅かな漁獲で夜明けより漂泊。

解禁当初は不安と心配がついてまわる…
漂泊後、気になった箇所をメンテナンス。

23日・18時から調査、前夜よりはサンマが見えるようになったが
群れは薄く、やむなく薄群れを回数操業…

漁撈長が体調を崩し、船内は一時騒然となったが
無事回復し、一安心

昨年、不調だったフィッシュポンプもどうやら復調したようでこちらも一安心…

補償工事箇所も新設部も充分に機能しています。

追加工事での油圧ポンプは順調に使用できたが、
十段巻きに新たな課題が見つかった…

気象が悪くなる事から夜明けより、荒天準備し陸よりに…

24日昼、時化となり 早速海からの洗礼、
南東からの風とうねりが船を激しく揺らし、
大きなローリングを繰り返しながら西へ…

25日昼過ぎからは良い凪となり帰途航走は花咲向け。

令和の初漁は、26日早朝2時半頃の入港予定…!