今から約20年程前に同じ船で働いた仲間(先輩)と
久々に会話する機会があった。
(現在は沖乗り漁師を辞めて加工場で働いている)
今年の秋刀魚漁では、各船が水揚げした秋刀魚を
冷蔵庫まで運ぶ作業の担当という事で
気仙沼港を主に某冷蔵庫まで
秋刀魚をトラックで運んでいました。
その先輩が言うには、8月、9月に気仙沼港に
水揚げされ、急速冷凍していた秋刀魚を解凍し
この時期に水揚げされた(生)秋刀魚と
昨年に買って凍結していた在庫秋刀魚とを
混合して各地に出荷している!らしい!
何という事だ!
加工業者のビジネスとはそういうものなのか?
怒りが湧いて来て、その先輩に対し喧嘩腰になってしまった。
彼も乗船中は冷凍長として、秋刀魚をいかに鮮度良く
市場に運ぼうかと研究し頑張っていた一人なのですが・・・
しかし彼も従業員である。経営者の方針には逆らえない!
商品の偽造表示は世の中の当たり前になっているのか?
我々、漁師は獲った秋刀魚を市場までいかに
鮮度良く運び、消費者に流通させるかを
優先事項として頑張っているのに
中間の業者がそういう事をしているのは、なんとも解せない!
特に今年は大型秋刀魚が多く、脂の乗りも
過去に例を見ない程、良品質の秋刀魚だったはず!
生産者(船主や漁師も含む)は、今年のような場合
漁獲した秋刀魚に高騰した燃料費も上乗せして
販売したいのが本音です!
それでも、豊漁だったがために相場が暴落した今年の
秋刀魚漁、そんな中聞いた中間業者の実態!
もっと商品価値を理解してほしい!
おいしい秋刀魚が一尾100円ときには50円。喜んでいただきながらも、漁師さんたちがちゃんと酬われているのか心配でした。
流通と市場経済にはいろんな要素がからんでくるのだとはわかっていますが、海の上第一線で活躍する人々が納得のできる流通であってほしいです。
弟さんのご容態はいかがでしょうか。あとむさんも、秋刀魚漁の次の出漁までは、体調お気を付けてくださいね。
一時期、ニュースをにぎわした牛肉の産地偽造から他のいろんな食品の偽造表示!
まさか(生)秋刀魚までとは・・・
我々漁師が携わる魚にまで偽造表示が!
情けないですね。
秋刀魚好きでやたら食べる私はスーパーで
売っているさんまをトングでひっくり返してお腹や目を見て買ってるんだけど
獲りたてとはどうも違う時が多い。
確かに美味しいんだけど格別美味しい時と普通の時があるのよね。
たぶんそれが以前獲れた秋刀魚にあたっている時じゃないのかな?
獲れたての秋刀魚ってプリンプリンのピッカピッカなのよね。
最近あたってませんな・・・・シクシク