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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【2021'18航海目】!

2021年12月08日 | モバイル
11月30日・母港には兄弟船も入港していた…

105日を経ての母港帰港は、今期の漁形態を象徴している。

日付けが変わり、12月 ついに暦も最後の一枚を残すのみ
今年も師走だ…。

1日の水揚げ後、時化休みとなったが
この時期の時化休みは、機関室外の清水ラインの凍結が懸念される。
あまり冷え込まなければよいが…

2日・寒い朝を迎え、気仙沼港にも雪が舞ったが 幸いにも凍結はない……。

…夕刻の出港予定が組まれており、懸念箇所を念入りに見回った…

16時30分、気仙沼出港!
海況悪が続きそうな気象図
まだうねりの残る三陸沖をCo85° 公海向け…。

南東からの風が強く、うねりも伴って船は大きなローリングを繰り返しながら微速で北東へ…!

3日はS/Bなし、北東への微速航走が続く。

4日・15時S/B。
風・うねり共に若干残るも、南系の風で寒さはない…

16時前から薄群れを操業。
魚体組成が著しく悪い…!

沖よりに調査。

21時頃から日付けが変わるまで薄群れを連続操業…
日没後に漁獲したサンマより良くはなったが魚体組成云々ではなく、終漁間際のサンマと云う見た目だ…。

付近に他船がいないからか、漁灯の明かりの下にサンマが集まり
操業都度同じぐらい網に入る…

気が付けば、風もうねりもない良い凪に…
しかし、灯付きが悪くなり西よりに調査。

夜明け前に数回操業も、僅かな漁獲で漁灯を仕舞い南下…。

夜半まで季節風が吹き荒れる予報!
予報通りに吹き荒れる季節風、日没から漂泊…。

日付けが変わって6日・3時30分S/B。
吹き荒れた季節風が止み、良い凪となった。

漁灯を拡げ南へ調査もサンマは見えず、夜明けより西へ…

14時45分・S/B。
良い凪となり、日暮れから船の周りのサンマが目視でき、15時30分頃より操業開始!

ただ、群れは薄い…

時間の経過と共に灯付きが悪くなったりもしたが、若干纏まった群れも操業できた。

日没が15時15分頃、夜明けは5時45分頃と長い夜、12月上旬の公海…

夜明けより再度、母港向け帰途航走。

北東からの風が強く、うねりも高い追い風での航走
船は嫌な揺れが続く…

そんな帰途航中に切り揚げる事が決まった。
今期のサンマ漁も終漁である!

船は8日夕刻、気仙沼入港予定。