北海道、根室市落石港で
出港前の数日間を過ごしている間、
船主や漁労長、地元の乗組員は
まだはっきりと名前を憶えていないようで
根室以外から集まったメンバーを総じて
「旅の衆」と呼んでいました!
出港前の準備作業が終盤になった頃
漁で使う網を船に積み込み、その晩
「網おろし」と呼ばれる出漁前の宴会が催されました、
その席で各自の自己紹介をして正式な顔合せとなりました。
宮城からは4人、函館から2人、秋田から1人
根室から9人(函館出身で根室在住を含む)
船主と乗組員16人が杯を交わし、大漁と安航を
祈願し、夜の街へ・・・
次の日からは「旅の衆」と呼ばれるのは総称となり、
函館の方には「函館衆の○○」
宮城の人には「気仙沼衆の○○」と
呼ばれるようになっていきました。
そして出漁し何度か操業しているうちに
船内では、名前で呼び合うようになっていました。
連日、濃霧の中で操業が続き、魚艙に入った
鮭の量では一旦、帰航してもいい頃になって、
濃霧が晴れ、青空が見え始めた時、
飛行機が飛んできて何度かフラッシュの光が!!!
翼には星条旗のマークが入っていました。
アメリカのコーストガードの航空機でした。