これまでの船員生活で経験し、活かしている事の多くに、
若い頃一緒に働く中で、又は会話の中で御教授して下さった諸先輩方々から受け継がれてきた
「漁師としてのイズム」がある…
現代の多様化する価値観は漁師の世界にも及んでいる…
しかしそんな中であっても、船上では線引きしておかなければならない事はある…!
自身が携わっている諸々に注意事項を設けている。
「今これで大丈夫なんだからいいのでは」と云う感覚で言い返される…
大丈夫でなかった際の事を想定し、そうならないための予防線を張る意味なんだが…
大丈夫でなかった場合のリスクは大きいと云う事を理解しようとしない人が多くなってきているのは
そう遠くない未来への要注意事項だと思う…!
形ある物は壊れるし、清水をはじめ船上では多くの限りがある…!
大丈夫でなかった際のリスク時には、到底その個人で対処できる程簡単ではない。
個人で対処できない事は、結果他の人の手を煩わす事になるのだ…!
なぜ、もっと踏み込んで考えた行動が出来ないのか… と私の目に映る事が少なくないのが気がかりである…。
先人あって現代の船乗りがある…
後継者不足問題があっても、この辺りの線引きは重要だと私は思っている…!
船上で使用するものは粗末に扱ってはならない…!
消耗品と一括りされる事には納得出来なくて、心の中に葛藤がある…。
連鎖はリンクする…!
団体生活だからやむを得ない事も多いが
最近、何か行き詰まり感に苛まれている…。
携わってきた漁種の中では兼業船が少なくなって、サンマ漁だけの船がほとんど…
船に携わる期間が短くなっている分、漁師イズムはどんどん希薄になっていくのかもしれない…
杞憂に終わればいいが…。
5日朝4時・花咲出港、まだうねりの残る道東沖をチェックポイント経由公海向け。
領海ラインを越え、20時30分S/B。
北風強く、うねりも高い…!
22時過ぎに薄群れを1回操業、魚体組成が悪い…
北東よりに微速で調査航走。
更にうねりは高くなり、
00時30分、漁灯を仕舞い北東側へ航走…
いろんな事に不自由を感じる程、船は不規則に揺れる…
6日・15時S/B。
風はないがうねりが高い…
日没から沖よりに調査。
やや纏まった群れを数回操業…
外気温が下がり、時折降る雨に体をふるわせる…
…操業中、パーン と云う音が甲板に響いた…
船首側ライトの球が破裂、面ガラスは粉々、反射盤には亀裂…
誰にもケガがなかったのがさいわいである…
操業時は強風もそうだが、どちらかと云えば高いうねりの方が条件が悪い。
船の揺れとうねりで、揚げた足(網の下部になる重り)が海に持っていかれる事があり
その際に掴んでいた手の指がワイヤーやロープに挟まれてしまう時がある…
危険はすぐ傍にあるのだ…。
夜明けまで高いうねりが残り、疲れる一夜だった。
朝より西側に移動
7日・15時S/B。
良い凪となり、付近海区には船が集まり外国籍船団もひしめく…
しかし、付近調査もサンマは見えず…
操業できるような群れもなく北東側へ
日付けが変わってから薄群れを数回操業。
僅かな漁獲で夜明けを迎え漂泊…!
長い夜だった…。
8日・15時S/B。
凪良く16時30分頃から操業開始!
纏まった群れを数回操業…
魚体組成も良い…!
にわかに活気づいた船上甲板だったが、その後は付近海域調査も
サンマが見えなくなり調査航走が続いた…。
大時化の予報があり、調査航走中に船首側の燃料油を船尾側にシフト。
4時間程調査航走し、薄群れを操業…
更に調査航走が続き夜明けを迎え
荒天準備し帰途航。
女川向けとなった…!
9日夜半から10日の9時30分頃まで、南東の風が吹き荒れ大時化に…
歩くのも儘ならない、嫌になる程船は揺れに揺れた…!
大時化のピークが過ぎ、風向も変わり嵐が去った感はあるが、まだ船は揺れが残る…
夜になって本州東北の沿岸に近くなるとかなり楽になった。
船は11日朝5時頃 女川入港予定…!
若い頃一緒に働く中で、又は会話の中で御教授して下さった諸先輩方々から受け継がれてきた
「漁師としてのイズム」がある…
現代の多様化する価値観は漁師の世界にも及んでいる…
しかしそんな中であっても、船上では線引きしておかなければならない事はある…!
自身が携わっている諸々に注意事項を設けている。
「今これで大丈夫なんだからいいのでは」と云う感覚で言い返される…
大丈夫でなかった際の事を想定し、そうならないための予防線を張る意味なんだが…
大丈夫でなかった場合のリスクは大きいと云う事を理解しようとしない人が多くなってきているのは
そう遠くない未来への要注意事項だと思う…!
形ある物は壊れるし、清水をはじめ船上では多くの限りがある…!
大丈夫でなかった際のリスク時には、到底その個人で対処できる程簡単ではない。
個人で対処できない事は、結果他の人の手を煩わす事になるのだ…!
なぜ、もっと踏み込んで考えた行動が出来ないのか… と私の目に映る事が少なくないのが気がかりである…。
先人あって現代の船乗りがある…
後継者不足問題があっても、この辺りの線引きは重要だと私は思っている…!
船上で使用するものは粗末に扱ってはならない…!
消耗品と一括りされる事には納得出来なくて、心の中に葛藤がある…。
連鎖はリンクする…!
団体生活だからやむを得ない事も多いが
最近、何か行き詰まり感に苛まれている…。
携わってきた漁種の中では兼業船が少なくなって、サンマ漁だけの船がほとんど…
船に携わる期間が短くなっている分、漁師イズムはどんどん希薄になっていくのかもしれない…
杞憂に終わればいいが…。
5日朝4時・花咲出港、まだうねりの残る道東沖をチェックポイント経由公海向け。
領海ラインを越え、20時30分S/B。
北風強く、うねりも高い…!
22時過ぎに薄群れを1回操業、魚体組成が悪い…
北東よりに微速で調査航走。
更にうねりは高くなり、
00時30分、漁灯を仕舞い北東側へ航走…
いろんな事に不自由を感じる程、船は不規則に揺れる…
6日・15時S/B。
風はないがうねりが高い…
日没から沖よりに調査。
やや纏まった群れを数回操業…
外気温が下がり、時折降る雨に体をふるわせる…
…操業中、パーン と云う音が甲板に響いた…
船首側ライトの球が破裂、面ガラスは粉々、反射盤には亀裂…
誰にもケガがなかったのがさいわいである…
操業時は強風もそうだが、どちらかと云えば高いうねりの方が条件が悪い。
船の揺れとうねりで、揚げた足(網の下部になる重り)が海に持っていかれる事があり
その際に掴んでいた手の指がワイヤーやロープに挟まれてしまう時がある…
危険はすぐ傍にあるのだ…。
夜明けまで高いうねりが残り、疲れる一夜だった。
朝より西側に移動
7日・15時S/B。
良い凪となり、付近海区には船が集まり外国籍船団もひしめく…
しかし、付近調査もサンマは見えず…
操業できるような群れもなく北東側へ
日付けが変わってから薄群れを数回操業。
僅かな漁獲で夜明けを迎え漂泊…!
長い夜だった…。
8日・15時S/B。
凪良く16時30分頃から操業開始!
纏まった群れを数回操業…
魚体組成も良い…!
にわかに活気づいた船上甲板だったが、その後は付近海域調査も
サンマが見えなくなり調査航走が続いた…。
大時化の予報があり、調査航走中に船首側の燃料油を船尾側にシフト。
4時間程調査航走し、薄群れを操業…
更に調査航走が続き夜明けを迎え
荒天準備し帰途航。
女川向けとなった…!
9日夜半から10日の9時30分頃まで、南東の風が吹き荒れ大時化に…
歩くのも儘ならない、嫌になる程船は揺れに揺れた…!
大時化のピークが過ぎ、風向も変わり嵐が去った感はあるが、まだ船は揺れが残る…
夜になって本州東北の沿岸に近くなるとかなり楽になった。
船は11日朝5時頃 女川入港予定…!