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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【11航海目】!

2022年10月26日 | モバイル

10月22日・朝4時20分、花咲出港 南下 公海向け!
南西の風がやや強く揺れが激しい…。

18時・S/B 。
ポイント着間際からうねりが大きくなり、船は更に揺れる…

時間の経過と共に南西の風は弱まったが、依然としてうねりは大きい。
漁模様は低調で、サンマが薄い…

回数操業も僅かな漁獲で夜明けより微速で沖へ!

23日・15時、S/B 。
若干うねりは高いが風はない…

前夜のポイントよりサンマは見えるが魚体組成は悪い…
薄群れを回数操業。
20時頃からまた冷たい雨が降り始め、結果朝まで降り続いた。
漁獲は伸びず、夜明けより前夜のポイント向け!

24日・15時、S/B 。
付近に船は少ない…

日没から北西の風が強まり、時折くる高波が調査中の船を叩く…!

調査中の船上、だいぶ気温が下がってきており
ライト当直の方々は衣替え、まだ冬仕様までにはなっていないが…
解禁から65日を数え、公海洋上も装いが変わってきた。

ここ最近の調査中、ライトの探照先にサンマがいても跳ねない…
サンマが深いだけでもなさそう…。
ソナーに映らないような小さな群れを漁灯の明かりに集めて
魚群探知機に映る反応での操業もある…

漁期間中の船上から、これまで幾度もいろんなサンマの動きを見てきたけど
今期のサンマの行動は、これまでとは異なるように思える…。

漁模様によって甲板の作業工程も変わり、いろんな工程が増えた。
資源量の低下によって、これまでやってこなかった作業が増え
多くの形態や状況が変わってきているサンマ漁…

海からの恩恵は資源あってこそなのだ…!

夜が明けて、風は北になり更に強まった…!
荒天準備し、帰途航走 Co245° 女川向け!

右舷後方に風を受け、時折高波が船尾甲板に飲んでくる…
波の威力で船は右に左に蛇行を繰り返し、揺れも大きく
揺れ動く船内は当直時もそれ以外の生活環境にも影響する…
歩行時でも危険が伴い、操業以外でも疲れるのだ。
凪の良し悪しで行動も変わる、左右への傾き具合では
寝ていても身体を支えなければならない…。

操業ポイントはかなり近くなったが、それでも女川まで約24時間…

26日朝5時頃の入港予定。