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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

漁船拿捕!

2006年08月17日 | 水産関連

8月16日、急遽ニュースに流れた漁船拿捕!

銃撃により乗組員一人死亡!

貝殻島付近海域で漁船銃撃、拿捕1人死亡


8月16日早朝、

根室市の納沙布岬沖の貝殻島付近海域で、

根室湾中部漁協所属のかにかご漁船

「第三十一吉進丸(きっしんまる)」

(坂下登船長、4人乗組)が、

ロシア国境警備庁により銃撃・拿捕された。

第一管区海上保安本部などによると、

サハリン沿岸国境警備局に電話で確認したところ、

拿捕の日時は、今朝(16日)で時刻は不明。

乗組員4人のうち、1人が死亡した。

死亡したのは、根室市千島町1の22、

甲板員盛田光広さん(36)であることが判明した。

その他の乗組員は無事という。

現在取り調べのため、

漁船は国後島の古釜布に向けて連行中。

関係者によると、

ロシアの小型警備艇が貝殻島付近で不審な漁船を発見。

信号弾を発射して停船を呼び掛けたが

停止しなかったため、自動小銃で威嚇射撃したという。

盛田さんは頭部に被弾して即死状態だった。

船長の坂下登さんは、湾中部漁協組合長で、

事件当時、同漁船に乗船していた。

銃撃され死亡者がでたのは50年ぶりとの事。

ここ数年、銃撃されたという話が聞こえて

こなかっただけに、驚きました!!!

日露境界線でのトラブルは毎年、耳にしますが

今回のように銃撃され死亡者が出たとなると、

日露関係にも影響が出てくるのではないでしょうか。

時期的に、ロシア領海を操業する秋刀魚漁船

(ロシアからの入漁許可を受けた)が順次解禁し

操業が始まります。

大型船にはロシアのオブザーバーも乗船します。

ロシア領海内や領海付近で操業する船舶は

今まで以上に緊張感を持っての操業になりそうです!

銃を持って警備にあたる他国の沿岸警備、

漁具しか持っていない日本漁船、

戦後61年、戦後の爪痕はまだ残っていて

こういう事件がおこった。

今後の日本政府の外交努力を期待します!

不運にも乗組員が命を落とした事が残念でなりません!


1 コメント

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本当に残念な事件です。こころから冥福をお祈りす... (HAL)
2006-08-17 19:04:51
本当に残念な事件です。こころから冥福をお祈りするとともに、日本政府のきちんとした対応を望んでいます。

ロシア側オブザーバーも乗り込むサンマ漁では危険なことに巻き込まれることはないのかもしれませんが、安全な漁となりますように。
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