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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁29航海目!

2006年11月14日 | ブログ

13日9時10分、女川出港 コース75°

強い西風を追手で(船尾に受け)進み、

15時15分スタンバイ!

16時50分から操業するも魚体組成が悪く

南よりに調査、15℃台の海水温では

ライトに反応する活発なサンマの群れが見られたが

水温が下がり14℃台との潮境を調査して行くと

ライトには反応するサンマが見えなくなって、

ソナーで見つけた群れも魚探反応が薄い。

19時頃に一旦、西風は弱まったのですが

20時過ぎからまた風が強く吹き始めました。

右舷後方側から風をうけながら、南東へ調査!

各船の漁り火は、操業中の灯り(揚網前の赤灯)ではなく

集魚灯を数本点灯したままで、調査航走中の灯りが多い。

各船とも漁模様が悪いようでした!

21時過ぎから数回、連続で操業。

魚体組成は良好で、付近の潮目に沿って

調査して行き、ついにまとまった群れに当たり

22時30分頃、制限トン数50トンを漁獲!

僚船を呼び、群れを預け、帰途につきました。

日付けが変わった頃から更に風が強くなり

強い向かい風に逆らわず微速での帰途航走!

7時、女川入港、水揚げ!

入札後  びっくり!

この時期にしては珍しい、久々の高値でした。

トン数制限後、少しずつ魚価は回復傾向です。

誰からとも無く

「もっと早い時期から漁獲制限していれば」!との言葉に

乗組員皆んなが、うなずきました。

高値で買ってくれた仲買の運搬車両が

効率良く回り、9時前には水揚げが終わりました。

弟は苦戦したようで、11時の入港予定のようです。

揚げ出し(水揚げ後すぐ出港)か?それとも

切り揚げか?どっちにしても今日は

一緒に帰れないので、一人で帰路につきました。

我々は15日8時、集合です!