20日6時・大船渡入港。
まだまだ暑い大船渡港での水揚げ・氷の積み込み後、14時30分・出港!
帰航中のうねりはおさまり、凪良く北上。
三陸沿岸の海水温はまた少し上昇、市場で冷水艙に補給した清水に、
航走しながら取水した海水を海水滅菌装置を通して
海水クーラーで冷却しながら冷水艙に循環させ、冷水を造るのだが、
さすがに取水時の海水温が高いと、なかなか冷えてくれない…!
襟裳岬沖通過時から久々に風向が北北西に変わり、秋風を感じながら
21日13時・漁場着!
15時S/B。
最高の凪、霧もない、広範囲に渡って船が見える…
すぐ傍に、ロシアの秋刀魚漁船(トロール型)が見える…
遠くには台湾の秋刀魚漁船も見える、
今期初めて纏まった主漁場が形成されたようです!
西側の水平線が真っ赤に染まる夕焼けと、
東西南北ぐるりと秋刀魚漁船の漁り火…
日没後、船が少なめの南東側に調査航走、
秋刀魚の水(緑がかった濁水)の範囲もかなり広くなったようだ…。
前航海が高いうねりの中での操業だったので、
ライトのガラス面にかかった波しぶきが、ライトの熱で塩状になっている…
操業を終えての帰航準備時は漁灯をしまい、船を早く航海態勢にする為、
ライトには急いでカバーをしてしまう…
次の航海のS/B後、カバーを外してから清水で流し、塩を取り除いてから拭き、
曇りを取った後、駆動部には注油している。
ライトの探照先に明るい光を通し、ライトの駆動部も軽い方が良い。
些細な事ですが、意外と大事…
自分のこだわりである…!
17時30分頃、航走ストップ・後進・ほどなく操業開始!
右舷側ライトを廻している最中に漁労長が窓から顔を出す、
「こまい(小さい)んじゃない?」と私。
「反応がでかいんだ」と漁労長。
「了解」!
そんなわずかなやりとりがあり、
ライトを消して、網に向かう途中に見る魚探には
いい色の反応がでている。
揚網時の赤灯でサンマが跳躍り海面を持ち上げ、
銀鱗に赤が反射して海面に数回、花が咲く…。
大群操業である…!
一回目から慌ただしい操業となったが、二回目には更に網にサンマが入り、
氷艙を開けるのに時間を要した!
10時30分・4回の操業でほぼ満船に…。
魚体組成はイマイチだが、今期初の短時間操業。
その後、南下しながら甲板を整理していると、再び航走ストップ…
船の周りで跳ねるサンマ…
魚体組成がガラリ一変…
漁灯に集まったサンマを見るかぎり、魚体組成が良く、大主体…!
大群操業がこれだったら とか思いながら、操業再開!
大群操業中には忙しくて造れなかった
スチロール箱への船上手動選別箱詰めサンマを造る作業。
日付けが変わり、01時30分・終わり!
サンマの群れは濃くなってきた!
各船も漁獲量を伸ばしたと思われる…
いよいよ今期の秋刀魚漁は盛漁期!
道東各港への集中水揚げを防ぐ事と、内地各港の処理能力に合わせる為の
生産調整で、週一回の休漁が決まったらしい…。
船は23日早朝・大船渡入港予定!