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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【雪の日曜日】!

2014年02月09日 | 私事

三陸の南岸を通過する発達中の低気圧の影響で 「大雪警報」!

船からの帰路、気仙沼市内は雪が降り始めたばかり…

本吉からは雪が強まり、南三陸はもう降り積もっていた。

帰宅後、早速 「雪かき」…

集落の道から自宅までは4軒共同の坂道があり、

そこだけは危険なため、積雪があると すぐ雪かきを行っている!

夜までに3回…

夜は吹雪になった…

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まとまった雪、まるで雪国である。

早朝から また「雪かき」…

積雪の多い地方の方々は、これを毎日なんだろうなあ

とか思いながら、腰が痛い…!

元気なのは末っ子。

雪に大はしゃぎ、定番の「雪だるま」と「かまくら」作り…!

ありがたいことに元気である!

そういえば、我々の子供の頃の、「雪の日曜日」は

近所の幼馴染がそろって雪遊びだったよなぁ…。

雪の積もった庭木の枝から枝へ「シジュウカラ」が囀りながら遊ぶ…

自宅から見る海岸、海は大時化である!

係留中の小さな漁船に降り積もった雪を融かしに行く人が見える…

私は今日は無理…

船の雪は明日、融かしに行きます…。

さて、水産関連・漁のカテゴリに収集されていた記事には

WEDGE  infinity 日本を もっと、考える というサイトの

日本の漁業は崖っぷちというシリーズコラムに

漁業者は「14年ぶりのサンマ不漁」を嘆くべき? という記事が2月8日付けで。

共感させられます!

私もサンマ漁に携わっており、あくまでも私個人としての意見として述べれば、

将来日本の漁業が後継者がいなくなり、衰退の途を辿って

多くの魚類を全て輸入に頼るようになったら…

沖乗り漁師としてそんな寂しい事はない!

多くの若者達が海に行き、沖で働き、船で逞しくなり

充分に生活できるような漁業に活性化させるには

古い日本の考え方を捨て、海外の成功例を見習って

改革していけるものなら

今やらなければならない事は多い…!

東日本大震災の後、多くの水産関連施設が甚大な被害をうけ

現在、復興にむけて頑張っていらっしゃいますが、

現在も、水揚げした魚類の処理能力が弱い現実があります。

資源管理で漁獲量を抑え、魚価の低迷を防いで行く事は大切…!

漁業を続けていく事で勘違いしてはいけないのは、

漁獲量を上げる事ではなく、いかに魚価を上げる工夫をするかだと思う。

漁期間が終わって、「結果的に大漁だった」である事が

漁業に携わる方々の励みになるのである。

時期的に今、冬季オリンピックがロシアのソチで開催されていますが。

日本の多くの漁業がまさにオリンピック方式の漁である…。

こんな事を書くと多くの方々からお叱りをもらいますが

「改革」は、大震災後の今こそ…!

ちなみに、オリンピック方式とは、

三重大学生物資源研究所准教授『勝川俊雄』氏の文を抜粋

<オリンピック方式>とは、

全体の漁業枠を決めて、その枠に達するまで早い者勝ちで

個々の漁船が獲りまくる。事です。

<ITQ方式>とは、個々の漁業者に漁獲割当量を決めて、

割当量に達したら漁獲を中止させる方式ですし、

この漁獲割当量を譲渡したり、販売することで

経済的最適化を図るというものです。

<IQ方式>というのもあり、個々の漁業者に

あらかじめ漁獲枠を割り振ることで

無駄な早取り競争を排除するというものです。

置かれている環境や立場等でいろいろな事があると思いますが、

若い人達が漁業に魅力を見出せるように、

日本の漁業を守らなければならないと、私も思う!