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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【秋刀魚漁・24 航海目】!

2012年11月04日 | モバイル
11月3日・11時が出港予定時間でしたので冷水も冷えたことだし、

朝は少しゆっくり起きてもいいなと思っていましたが、

船に残っていた方々は、急遽 朝6時に起こされました…!

「旗を揚げろ」と云うことで…?

…親会社の浜の神社の秋祭りらしく、母港入港中の兄弟船3隻の漁労長3人は

各々の船の船名旗を持って会社へ、そして会長・社長達と共に神社へ…

各漁労長が船に戻った12時・出港!

西風が強い三陸沿岸沿いを微速で北上し、

若干風が弱まったトドケ崎南側沿岸沿いで 15時S/B。

漁灯を拡げ、甲板の準備作業…

16時30分頃から北東側へ調査航走。

小型船の灯が疎らに目視できる。

17時過ぎに1回操業もジャミ(小サンマ)主体…

付近調査もジャミサンマが多く、南東側へ調査。

22時頃、纏まった漁獲があり、付近を調査・回数操業を続けていましたが

日付けが変わり1時を過ぎた頃、釜石の東、約50哩で僚船が満船にしたらしく、

そのポイント向け!

ポイントに到着して、纏まった漁獲を2回操業した頃から北西の風が強まった!

夜明けを迎え、更に強くなった事から西へ2時間程航走して漂泊。

4日・16時S/B。

風が弱まっており、朝のポイントに向けるも日没と同時に北風が吹き始め、

一気に強まった…!

17時30分・付近の各船一斉に西南西に向け航走!

綾里崎沿岸20哩で僚船が小型船と共に操業、纏まった漁獲との事。

19時30分・ポイント着、綾里崎灯台の灯が見えている。

僚船から群れを譲り受け、操業5回

22時・満船となり、漁灯を仕舞い帰途航走!

合羽を脱ぐ間もなく入港準備、23時30分大船渡入港。