長池公園を散策です。
ソメイヨシノ(染井吉野)の開花日が近づいてきましたが、長池公園では同じバラ科の花々が咲いていました。
自然館の前に、ヤブザクラ(藪桜):多摩丘陵周辺を中心とし、関東周辺部の丘陵地に局所分布する。マメザクラとエドヒガンの自然交雑種と推定される。
とんぼ池の近くに、シナミザクラ(支那実桜:別名カラミザクラ(唐実桜)):中国原産で実が食べられる。雄蕊が長い。
公園の北側道路の並木に、ヨウコウ(陽光):アマギヨシノとカンヒザクラの交配による。
自然館前に、八重咲のハナモモ(花桃):中国原産で花を観賞するために改良されたモモ(桃)。桜より早く咲き桃の節句に飾られることが多い。
自然館の中庭に、アーモンド:バラ科サクラ属の落葉高木でアンズ、ウメ、モモの近縁種。咲き始めは濃いピンクで次第に色が薄くなる。
とんぼ池近くに、アンズ(杏子)が一輪だけ咲き残っていました。ヒマラヤ西部原産で中国で梅と交配された後に日本に渡来。梅との違いはアンズの花の付け根の萼が反り返っている(2枚目の写真)が、ウメのそれは反り返っていない。また、アンズは一つの節に複数の花を付けるが、ウメは一つの花を付ける。
その他の花は
自然館の中庭に、ツタンカーメンのエンドウ豆(紫エンドウ)が咲いていました。エジプトのツタンカーメンの古墳から出土した豆といわれる。
自然館の近くに、フッキソウ(富貴草):ツゲ科の常緑亜低木で雌雄同株。雄花にも雌花にも花弁はなく4個の萼片がある。雌花は雄花の下方に付くがこの写真で見えるのはすべて雄花です。
自然館前や外周に、オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子:カバノキ科の落葉小高木)の雌花と雄花が咲いていました。上方にある上向きの3個が雌花で、その下で下方に垂れている2個が雄花です。
以上