八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 高尾山:ヒメガンクビソウ(姫雁首草)、オニルリソウ(鬼瑠璃草)等

2022-08-24 16:00:38 | 

8月23日。6月4日以来久し振りの高尾山登山です。変形性膝関節症であまり歩くと膝が痛くなるので今日も一丁平までの往復としました。それでも23千歩になり膝が少し痛くなりました。歳ですね。でもいつ行っても花いっぱいで楽しい山行になります。

駅への途中の公園で思いがけなくマヤランが咲いていました。片倉城跡公園でも2回目のマヤランが咲くかもしれないのでまた行ってみよう。

高尾山山麓では1号路や日影でハグロソウが咲いています。

ケーブル高尾山駅近くでは

キハギ(木萩)が咲き始めでした。マメ科ハギ属の落葉低木でしな垂れないので木の萩となったとのこと。花の色も淡黄色に見えるのでもしかしたら黄萩ではないかとも思います?

 

カーブル駅前のブナには果実が沢山付いています。ここだけに限れば今年は豊作です。ここに住む動物には朗報でしょう。

薬王院の境内では今年もフシグロセンノウやレンゲショウマが咲き、ボダイジュには果実が生っていました。

フシグロセンノウ(節黒仙翁):ナデシコ科センノウ属の多年草で花期は7~10月。名前は中国から渡来したセンノウ(仙翁)に似て茎の節が黒いため。鮮やかなオレンジ色で山中でもよく目立ちます。

 

レンゲショウマ(蓮華升麻):キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草で花期は8月。名前は花が蓮に葉がサラシナショウマに似ているため。この花も山中ではよく目立ちます。

 

ボダイジュの果実

冨士道にヒメガンクビソウ(姫雁首草)が3~5株ほど咲いていました。キク科ヤブタバコ属の多年草でこの仲間では一番小さく花も地味なためほとんどの人が見過ごしてしまいます。

  

モミジガサ(紅葉笠)も咲いていました。キク科コウモリソウ属の多年草で花期は8~9月。葉がモミジの葉に似ているがヤブレガサにも似ているためにこの名前が付いたとか。モミジのように紅葉しません。

 

紅葉台近くではアキカラマツ(秋落葉松)が咲いていました。キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で花期は7~10月。花弁のない花の一つで蕾の頃ついていた萼は開花後すぐ落ちて雄蕊と雌蕊だけになります。

 

一丁平ではスズサイコの花は終わり、マキエハギは細々と花を付け、ワレモコウも咲いていました。

スズサイコ

ネコハギ(最初マキエハギとしていましたが、花柄がほとんどないこと、葉や茎に毛が多いことのためネコハギに訂正いたしました。ご了承ください。)

萩原作業道ではイケマとベニバナボロギクそしてクサフジが咲いていました。

イケマ(生馬):キョウチクトウ科カモメヅル属のつる性多年草。高尾山では久し振りで見ることが出来ました。この果実も見たいものです。よく似たコイケマの花はあまり開きませんが、イケマはこのように全開します。このほうが結実率が高くなるかも。

 

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊):キク科ベニバナボロギク属の1年草。よく似たダンドボロギク(段戸襤褸菊)と共に果実に白色の冠毛を付けた姿が襤褸のように見えるため。

フジウツギ(藤空木):ゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木で花期は7~8月。よく似た花にコフジウツギ、フサフジウツギ等ありますが間違っていればご指摘ください。

 

沢へ降りると

オニルリソウの花は終盤になっていました。花序の下から咲きあがりますが、ほとんどが果実になっており花序の先だけに最後の花が咲いています。ムラサキ科オオルリソウ属の越年草で花期は6~8月。この仲間の花は小さいですが綺麗な瑠璃色で私の好きな花の一つです。

 

ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)が早くも咲き始めていました。バラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木で花期は8~10月。よく似たフユイチゴは葉の先が丸くてミヤマフユイチゴのように尖りません。

  

キツリフネ(黄釣舟)も咲き始めていました。ツリフネソウ科・属の1年草で花期は9~10月。

人家の垣根のサネカズラに雄花がまだ咲いていました。若い果実も出来ています。

 

山野草の世界ではすでに秋が始まっているようです。

今日であった蛾はアゲハモドキ(揚羽擬)です。これでも蛾で毒を持つジャコウアゲハに擬態しているといわれています。ケーブル高尾山駅近くにて。

以上

コメント (1)
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