カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-909 『全日空機58便空中分解 慰霊の森』

2013年09月27日 | 日記






 明日(9/27)の分です。






昨日は、公開チェックを入れたつもりが入っておらず、気付くのが遅れてしまったので、今日は、早目に出しておきます。







「日航ジャンボ機123便墜落事故」を書いたので、其れより以前の「全日空機雫石衝突事故」も書いておこう。

考えたら、ちょうど1年前の9月23日も、517「眠れぬ魂」の題名で書いてるんだね。偶然だね。






1971年(昭和46年)7月30日、全日空機が、雫石(しずくいし)上空で、自衛隊機と空中衝突、墜落した。

岩手県岩手郡雫石町上空を飛行中の全日本空輸の旅客機と、航空自衛隊の戦闘機が飛行中に接触し、双方とも墜落した。

自衛隊機の乗員は脱出に成功したが、機体に損傷を受けた旅客機は空中分解し、乗客155名と乗員7名の計162名全員が犠牲となった。

上記、日航ジャンボ機123便墜落事故が発生するまでは、国内最大の犠牲者数を出した航空事故だった。











「ボーイング727-281と同型機」







オレの記憶が正しければ(自信ないけど)此の頃、外国で何機かの墜落事故が続いていたと思うんだね。

果たして、其のときの記憶かどうか頼りないけど、何かの用事で市バスに乗って窓から外の風景を眺めていたの。

で、ふと空を見上げた時に「飛行機が、また落ちる」って感じたんだね。作り話じゃないよ。オレは嘘は書かないから。






たしか、杭全(くまた)町行きの市バスだったと記憶してる。用事は配達だったかなあ? 突然、そう思ったの。

で、帰ってきたら、おふくろが「岩手で飛行機が墜落してんで」って云うんだね。

オレは、へえ~って云ってテレビを見たけど、バスん中で予知したようなことは云わなかったね。心でやっぱりとは思ったけどね。





今と変わらず、オレは世間が狭かったから、遠い東北の飛行機事故なんて、然程、身に迫って考えなかったの。

オレは、こうして後先話さないで済ましてる中に、よく当たる予知能力があるみたいよ。ペラペラ話したら駄目だね。

だから、身に近く嫌な気配を感じたら、其のことを喋くりまわすんだよ。みんな、笑って馬鹿にするんだけどね。





空中で分解してバラバラになって落ちたってのは記憶に残ってる。でも、詳しくは知ろうとはしなかったみたいだね。





この事故を詳しく知ったのは、それから30数年程経ってパソコンを購入してからのことだったね。

ネットの情報力ってのは、とんでもないもんだね。宛がい口ではなく自分から突き進んで収集するからアホでも賢くなるよ。

「慰霊の森」って、何かで知ってサイトを巡るうち、ああ、あの時の墜落事故の犠牲者を慰霊してんだねって解ってからだよ。










「ボーイング727-281と同型機」







1971年7月30日、千歳空港、午後12時45分発 羽田行の全日空58便(ボーイング727-281機体記号JA8429)は、

前便の遅れで、午後1時25分に定時より45分遅れて地上滑走を開始し、午後1時33分に離陸した。





58便には、機長(当時41歳)、副操縦士(当時27歳)、アメリカ人航空機関士(当時30歳)、

客室乗務員(当時22~24歳)4名の乗員7名と乗客155名が搭乗していた。

乗客のうち122名は、旅行会社の添乗員3名を含む団体旅行客で静岡県富士市の吉原遺族会の北海道旅行団一行だったとある。





札幌航空交通管制部管制所に「松島通過は午後2時11分の予定」と通報したあと、巡航高度を28,000ftに上昇し自動操縦で飛行していた。










「F-86F戦闘機と同型機」








一方、航空自衛隊第1航空団、松島派遣隊所属のF-86F戦闘機2機は、編隊飛行訓練のため有視界飛行方式による飛行計画で

航空自衛隊松島基地を午後1時28分頃に離陸した。当日は、上空の視界は良好で下層雲が少しある程度であった。

岩手県岩手郡雫石町付近上空で、午後2時2分頃、東京方面へ向かう全日空58便機と、

岩手山付近上空を編隊飛行訓練中の2機の自衛隊機のうち1機が、高度約28,000ft(約8,500m)で空中衝突した。





衝突7秒前(14時2分32秒)に、自己機の間近に訓練機を視認、あるいはそれ以前より視認していた訓練機が、予想に反し急接近してきた。

衝突2.5秒前(14時2分36秒)に、訓練機が斜め前方に接近してきたため緊張状態となる。衝突後、機体の立て直しを行う。

衝突9秒後(14時2分48秒)に、機長は自機が操縦不可能であることを知り、「エマージェンシー(緊急事態)、エマージェンシー(緊急事態)

エマージェンシー(緊急事態)ああーっ!」全日空機機長の最期の言葉とある。この間、僅か12秒。





航空自衛隊訓練生機に全日空機が追いつく形で接近し、訓練生機の右主翼付け根付近に、

全日空機が、水平尾翼安定板左先端付近前縁を引っかけるような形で追突したとされる。

コックピットのクルー以外、緊急事態が発生したことも、それに備えることも、全く出来なかった状態で58便は、急降下したと推測される。





巡航速度で自動操縦飛行、機内はのんびりとした状態だったんだろうね。緊迫のドラマもないまま、突然の異変状況をのみこむ間も無かっただろう。










「ボーイング727-281と同型機」







一方の訓練機は、接触後きりもみ状態になったため、機体回転に因る遠心力が射出座席装置のレバーを引くことを拒み射出できなかった。

しかし、訓練生は、既に風防が離脱していることに気づいたため、安全ベルトをはずし機体から脱出後パラシュートで生還した。

無人となった自衛隊機も空中分解し田んぼに墜落した。



















日航ジャンボ機123便墜落事故とは異なり、この墜落事故の犠牲者は、怯え戦慄き苦しむ時間も与えられることなく

地上約15000ft(約5000m)の高さから雫石(しずくいし)の上空にばら撒かれたんだね。






自衛隊機と接触、水平安定板と昇降舵の機能を喪失して降下姿勢から回復できず速度が急加速、

その時の音速の壁を突破した際のものと思われる衝撃音が、遠く盛岡市内など、墜落地から離れた場所にも轟いたらしい。

ソニックブーム(超音速飛行により発生する衝撃波)音というらしい。






音速の壁を突破したことにより約15000ft(約5000m)付近で機体は空中分解した。

























墜落は、昼の2時、地上には、沢山の人が日常の活動をしていた時間帯で「音がして外を見たら、胡麻粒のようなものが落ちていた」と云う。

夏日に照らされてキラキラと光り輝く機体の部品等と一緒に162人の乗員、乗客も舞い落ちていたんだね。

乗員、乗客たちは、安庭小学校のある西安庭地区を中心とした雫石町内の各地に58便の残骸とともに落下し、極めて凄惨な状況で発見された。






空に舞ったのが5000mだからね。そんなとこから高速で地上に叩き付けられて、まともな状態のほうが怖いよ。






162名が落ちた場所は、森の木々に突っ込んだだけでなく、一般の民家や小学校の校庭などにも多くの遺体が叩きつけられたという。

消防隊、警察、雫石町のボランティア活動の人々などが、遺体を探し拾い集めたが、全遺体を収集するのに3日間を要したとある。

真夏だったため、血液や細かい臓物部分、損傷がひどすぎる部位は見つける事が出来ず、その場で腐敗した。






その結果、多くのリン酸が発生し、後日降った雨との化学反応により現慰霊の森の中は夜でも光っていたという。

今回は、行き当たらなかったけど、以前に読んだ記事では、状況を呑み込む間もなくだから、死んだ自覚の無い霊が多いようなんだね。

機体が空中分解した時点で、機内の人には、その衝撃波はどう影響するのかな? 其の時点で、大方の人は、亡くなったんじゃないのかね?






いずれにしても酷い事故だったんだね。これら犠牲者の魂を供養する慰霊碑を建立して祭ってある森が「慰霊の森」なんだね。



















マップ(写真)向かって右上から左下に延びている172号線の道路を境にして、右手側に全日空のバラバラの機体が落下散乱し、

其の逆の左手側上には、自衛隊のバラバラの機体が、同じく落下散乱したとある。

そして、中央(赤のマークの下)雫石町立安庭小学校周辺から右側の森にかけて162名の遺体が散乱したんだね。





この右手側の山のような森が、どうも「慰霊の森」のようだね。









ここが「慰霊の森」の入り口みたいだね。





各地の心霊スポットを巡った人が、盛岡で有名な心霊事件を紹介されてたね。





男が女性に男女関係を求めたが拒否された為、慰霊の森に連行し、木に結び付け放置した。

次の日見に行ったら、女性は髪が真っ白となった状態で発見され、死亡していたというもの。彼女は、どのような体験をしたのかね?

本当かどうか分からないが、そういう事件があったという事は若者ならだれでも知っている非常に有名な事件だって。怖っ。

そして、この「慰霊の森」が、本当の心霊スポットと云える怖さを肌身に感じて二度と行きたくないんだって。怖っ。








走れば転ぶ、浮けば沈む、飛べば落ちる。事故とは、そういうもんなんだね。














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