『シビル・シェパード』 2017年2月1日
なにか目当てになるものを考えんといかんね。そろそろ、此れを書き続けようと思えるものはないかいね?
此の4月で6年目になる。6年目には、もうちと、まともなことを書けるようになりたいね。「無理ではないか?」 だろうね。
落書きの駄文でも読んでくれる方が居られる。成長のほどをお見せ申そうか、そんなの云って7年目も変わらずなんだろうね。
世の中には、綺麗な女性、格好いい男性、星の数ほど蒔いたようにいる。みんな綺麗だし可愛いし男前だしなんて居るんだけど、
長い人生で、目に止まって長くとどまる人ってのは限られてくるもんだね。
顔の面積、身体の特徴なんてこまめにチェックしたところで然程の変わりはない。ひっくるめて印象に残る類に分けて〇印なんだろうね。
男も女も、この手の人だけは許せないってのも居るんだろうね。でも、この手だから何か気になって忘れないって人も居る。
全く知らないまま互いにあの世へ逝き去る人が圧倒的なのに縁の繋がる人たちの中で泣いたり笑ったり垣根の向こうも見えなくなる。
なんだろうかね? おおかた、その程度で納得してんだろうね? つまり、男と女なんて、結局、チャランポランなんだろうかね?
『こちらブルームーン探偵社』 シビル・シェパード ブルース・ウイルス
いろんな映画を観たけど何故か残る人っているね。好きなタイプでもないんだけど、其の人を観ると他人のように思えない。
「どう、他人のように思えない?」 う~ん、当然、女優さんだから綺麗なのは解ってるんだけど、なんか気になる人だろうね。
「誰や?」 そんなもん、誰でも居るわいな。「誰か云うてみい」 うるさいわっ、アホンダラ。「云うてみい」
オレはね、あんまり気にならないし、すぐに忘れちゃうんだけどね、此の女優さんだけはサインして貰ってもいいと思ったよ。
「おまえに、そんなの居るかあ?」 おまえに、なんで解るんじゃっ。「滅多に聞かんけどなあ」 そうだろ。「誰や?」
「サインでええのんか?」 ほかに何があんねん? まあ、云うなれば五感に響くものがあったんだろうね?
『タクシー・ドライバー』 シビル・シェパード ロバート・デニーロ
「おばはんか?」 笑いをとっとんか? まあ、いい、遠い世界で生きてる人だね。もう、そんなに若い人ではなかったよ。
今なんか、もう、いいお婆ちゃんだろうね。其の人だけが匂わす色気と雰囲気なんだろうかね?
何とはなしに観てたTVドラマの主演女優だった。なんか、ドラマより女優さんを観てたね。「変態的な思いか?」 シバいたろかっ。
オレは、想いは顔かたちに出さないタイプだよ。心が温かい気持ちになるんだよ。生きて頑張ってるねえってね。
『こちらブルームーン探偵社』 シビル・シェパード
1986年から放映された洋画 『こちらブルームーン探偵社』ってTVドラマだったよ。なんか、毎週観てたね。
其れにはだね、伏線が合って、1976年に封切られたロバート・デニーロの 『タクシー・ドライバー』を観てだね、めまいがしたよ。
「嘘つけ」 嘘だよ、此の映画を観てね、なんか恥ずかしくなるような気持ちを抱いたね、ポッだね。「なんやねん、それ?」
『タクシー・ドライバー』 シビル・シェパード
『タクシー・ドライバー』 ロバート・デニーロ シビル・シェパード
『タクシー・ドライバー』 ロバート・デニーロ シビル・シェパード
シビル・シェパードって女優さんだったよ。まだ若い頃の彼女だね。映画では、次期大統領候補の選挙事務所に勤務する女性に魅かれ、
選挙運動に興味を示して話しかける。ロバート・デニーロは真面目で思いを語り彼女をデートに誘う。
徐々に懇意になっていく二人だったんだけど、日頃の習性でロバート・デニーロは彼女をポルノ映画館に誘って激昂させてしまうんだね。
『タクシー・ドライバー』 シビル・シェパード ロバート・デニーロ
『タクシー・ドライバー』 シビル・シェパード ロバート・デニーロ
以来どう宥めようが反らそうがことが運ばないロバート・デニーロは、ついに選挙事務所に押し掛け「殺してやる」と罵(ののし)るんだね。
シビル・シェパードとは、其の後、顔を会わすことなく付き合いは途絶えてしまう。物語は、思わぬほうに展開して行くんだけどね。
当時は、ロバート・デニーロも若かった。シビル・シェパードも若かったね。
『タクシー・ドライバー』 ロバート・デニーロ シビル・シェパード
どこにでも居る街で働く女性なんだけどロバート・デニーロには眩しい女性だったんだろうね。
このシビル・シェパードが、ずっと印象に残ってる。実際、映画を観たのは封切りではなく2~3年後頃だったと思う。
後、1986年、『こちらブルームーン探偵社』で観たときは狼狽えたよ。「嘘つけ」
もう、バリバリの酸いも甘いも知り尽くした女性になってたのね? 「そんなもんかねえ? そうとも限らんだろ?」
10年も経てば女は男にもなる 「ホンマかよ?」 しかし、昔のままの雰囲気を漂わせてシビル・シェパードは健在だったよ。
まあ、オレの記憶は底知れぬ曖昧さが同居しておるから時の流れも逆流したり淵にとどまったりで底が抜けてる場合もある。「どういうことや?」
『タクシー・ドライバー』 ロバート・デニーロ シビル・シェパード
ちょっとコメディ・タッチの事件ものだね、シビル・シェパードは探偵社のオーナーで右腕的な存在の口の達者な探偵の男を、
かのブルース・ウイルスが演じてる。着かず離れず気の合う二人なんだね。追いかけるほどの番組じゃなかったけど決まってNHKの
チャンネル回してた。受信料なんて知らなかった。「嘘つけ」 請求に来よると、「チャンネル外してもってけッ」て追い出してたものさ。
「では、またお伺いします」なんて敵もさることながら、懲りずに次の日に来る。「チャンネル外してもってけッちゅうたろうがっ」
当時は、カチャカチャ回すチャンネルで引っ張ると外れて抜けるの。凄く便利。「何処が便利やねん?」
NHKの接点の箇所だけ鑢(ヤスリ)で削って潰してしまえ。 「そんな無茶な」 金取るなら、まともな番組創ってからにしろ。
「まあまあ、ご苦労様やね、お茶でも上がって行きなはれ」 「ああ、おおきに」 堪らんのお~。「いやあ、殺生でんがあ~ホンマ」
『ダイ・ハード』1989年公開 ブルース・ウイルス
此のチャラチャラ男だったブルース・ウイルスが 『ダイ・ハード』の主役でベレッタ M92FとH&K MP5A3(HK94)を派手に乱射して
超高層ビルディングを所狭しと暴れまくって男を上げたね。1989年の公開だった。
このチャラチャラ男は、それなりに魅力のある男で、『こちらブルームーン探偵社』の終了後、裸足の刑事になって有名になった。
『タクシー・ドライバー』
『タクシー・ドライバー』
そんなこんなで、オレとシビル・シェパードとの付き合いは縁のある二人なんだよ。「どこがどう縁が濃いねん?」
あると云ったんだよ。濃いなんて云ってないよ。互いが惹かれあう仲なんて云ってないよ。「やかましいわいっ」
売春婦の少女を救うため、やくざな男たちを射殺して瀕死の重傷を負う。数カ月後、タクシー稼業に戻ったデニーロが仲間と街角にいる。
ドライバー仲間たちが 「客だよ」って促して云ってる。タクシー乗り場の空車に女性が乗り出してる。「じゃあ、あとで」
客を乗せて車を走らせる。フロントガラスに街の往来の照明やネオンが映し出されて流れて往く。
ルームミラーに目を流すと後ろの座席の彼女と視線が合う。彼女に気づいて、なんともいえない優しい笑顔のデニーロなんだね。
付き合い途絶えたままだったシビル・シェパードがルームミラーに話しかける。他愛のない話を二言、三言交わして車は走る。
『タクシー・ドライバー』
『タクシー・ドライバー』
暫く走って、やがて車が止まる、後方のミラーに目を映す、デニーロの目がいいんだねえ。降りて助手席に顔を覗かせて「いくら」って聞く。
デニーロは、バインダーの記録帖に手を置きメーターを上げながら料金取らずに 「じゃあ」と、車を出してニコって笑って去っていく。
シビル・シェパードは、何しに来たのかね? 去っていく車に目をやりながらシビル・シェパードも去っていく。
『タクシー・ドライバー』
街角でデニーロの空車に乗って待っていたんだろ? これは、改めてサヨナラなのか? ここらがオレには解らん。難しいんだねえ?
シビル・シェパード
シビル・シェパード
当時モデル出身の女優さんと聞いてなるほどお洒落だなぁと思いましたよ。
「タクシー・ドライバー」は中学生の頃、父と一緒に渋谷の東急名画座で観ました。それからデニーロは瞬く間にスター俳優になったという印象ですね。シビル嬢の方は「こちらブルームーン探偵社」以来あまりご活躍では無いような。でも「タクシー・ドライバー」は今でも好きな作品で、DVDも持っています。娘たちは映画に興味が無いので全く見ようとはしませんが(泣)。
シビル・シェパード、高飛車な感じでしかも色っぽい。ニューヨーク大学を出ているとかで今見てもやはり美しいですね。そうそう、お尻もとても魅力的なので、スコルセージ監督は(さすがイタリア人)彼女をベッツィー役に決めたとか。
ベッツィーなんて名前がすぐ出てくるなんて・・・昔の事は忘れないって言いますからね(笑)。
どうも失礼しました💮