明日(3/29)の分です。
こうして思いついたことを気楽にお話してるんだけど周期的にどん詰まりがくるんだね。このときが、ホンマにしんどいんだよ。
なんにも浮いて出て来ない。二日ぐらい前から陥ってるよ。
2時間ほどパソコンに向き合って寝てたよ。はっと気づいたら11時回ってる。大変だよ。「諦めて寝ろ」 余計なことを云うな。
昨日なんか、思いつかないから映画で逃げたれって「天皇、皇后と日清戦争」を手がけたら、此れが手間喰ってエライ目に会ったよ。
「あれしきで」ってお思いでしょうが、あっ、何処に新しいものがございやしょう、あかんわ、またや。「なにを云うとんねん?」
鶴田浩二が背中に憑いとんかえ? 「なんで、おまえに憑くねん?」 知らんがな。
あかんわ、11時21分や、あっ、22分になった。もうすぐ、23分になるで。あっ、なった。かなわんなあ~。
今、右手の人差し指の爪の脇が痛いんだよ。隣の指が触れるとジィ~ンと傷みが響くんだよ。
意図的に触れさせてジィ~ン、無理に隣の中指と親指で挟んでジッジィ~ンって痛めつけてサドってる。あっ、28分になってる。あっ、29分や。
時計ばかりがコチコチと動いているも情けなやあ~、32分になった。こうして、時の流れに身を任せてると、また、眠くなってくるよ。
ズボンの裾直しでもしようかなあ~。「なんで、おまえがズボンの裾直しをするねん?」 いつもオレだよ。「ええ?」「奥さんじゃないのか?」
奥さんに頼んでたら、いつ出来るや解らんの。だから、オレがする。アイロンかけもオレがするよ。「珍しいおっさんやなあ」 そうか?
ハンガーにぶらさがったままにあるのを、いつも見てるからそんな気になったの。オレは、速いよ、指、針で突くようなヘボじゃないよ。
ほの字の女性(ひと)の前で、針仕事して「痛っ」て不器用売ってる奴が居るね、下心ありありなのに「かして、わたしがしてあげる」なんてアホらしい。
「おまえも、そうしろ」 オレの世界に入って来るなって一生懸命だよ。「それでは、モテんで」 モテなくてもいいんだよ。
表の生地に通した糸が見えてはぶざま、ひっかける程度に止めてゆく。「職人かよ?」
縫えば生地が引っ張られるので、時折、何気ない顔のまま、パシッパシッと伸ばして戻す。「なんで、何気ない顔やねん?」 プロってる仕草だよ。
針に通した糸がクネクネしては縫いにくい、軽く舌で濡らし指と指で張って弾く。プッチュ~ン。「なんやねん、効果音入りかよ」
クルッと一周止め終えると針を5分ほど突き通し、其処へクルクルッとしりの糸を巻きつけて抜き取り縛り目を作る、クイ、クイ、ふう~終わったぜ。
ふたつ、みっつ縫い返してから余り糸を切る。ガキの仕事だぜ。「なんでラストは江戸っ子になるねん?」 手馴れたもんよ。
ハンガーにかけて出来上がり。暫くすると「あんた、手荒いなあ~」 なにを云うとんねん? 終わった後でチェック入れとんかえ?
おまえみたいな奴は要らんねん。気に入らんかったら、オレが縫うまでにやっといてくれよ、頼むわ、ホンマあ~。
はああ~あ~、台無しだよ、解らぬままにしておけよ。オレが遣ることに文句は云わんだろ? おまえも、知らんふりしておけよ。
あっ、0時を回って29分ではないか。奥さんの文句書いてる場合ではない。ほんまに、このおばはんは邪魔やねん。
男だから、女だからは、おかしな理屈だね。出来るなら自分でやればいい。出来ぬなら頼んでやって貰えばいい。
助け合って生きればいい、出来るなら、それぞれに生きればいい、其れを笑ってやれる夫婦が理想的だろうね。
些細なことが固まって、あちこち歪(いびつ)が生じて丸さを失い、転びゆかぬ仲になるのも夫婦だね。一緒に転んで初めて解るもんだから困ったもんだね。