
暑けりゃ暑いまま、寒けりゃ寒いままってのがオレの過ごし方だったけど、やっぱり歳喰うと、其れなりに合わそうとしてるね。
家ん中で着込むのは好きじゃないから軽めの衣服で暖房など使わずとも平気だったんだけど、もう、アカンね。
今の住まいは夏は涼しく感じるんだけど冬は其のぶん一段と寒くなるんじゃないかね? 去年の暮れに転居して、やけに冷えると感じたから、
絶対に嫌いだった暖房を文句云わずに使ってたからね。すぐに消すんだけど冷えて来たら度々使ってた。
今年、秋も深まって来て、うん、やっぱり、もう寒いって思うよ。独りパソコン相手に居ると12畳の洋間の空間が広過ぎるように感じる。
ソファをベッドに拡げて寝てしまえば解らんけどね。しかし、軟(やわ)になったかね?
20年を、おおかた仕事着で過ごしたから衣服はオシャレもクソもなく無頓着で奥さん任せだった。
遅まきながら、最近、自分の好みを選ぶようになってから其れなりのを揃えれば温もりを維持できることを知ったよ。
ヒートテックなんて機能をもった衣服があって着てみると、たしかに温いね。モコモコ着こまなくても済むから、こらあ、ええわ。

『マリアンヌ』 2017年公開 アメリカ映画 ブラッド・ピッド
今夜は、もう空っぽになって話しするネタが底尽きた状態。仕方がない、アマゾンプライム無料映画でも観て感性を呼び覚まそうか。
しかし、無料映画も底尽きたかして観ようかなと触発する作品がない。もっと、補充しろよ。
昔懐かしい映画がごまんと有るだろうに? 陳列してる映画は同じものばかりじゃないか。気を引くようなの無いんかいな?
『マリアンヌ』ってのに目が止まったよ。ブラッド・ピッドとフランス女優のマリオン・コティヤール、何かで観た女優さんだね。
まあ、いいかって、なんの用意もなく期待もなく観たんだけど、昔、いろんな戦争ものレジスタンスやスパイものの映画と同じ匂いを醸して
懐かしさを覚える描写についつい引き込まれて夢中のうちに観終わったよ。なかなか観応えのある映画だった。

『カサブランカ』 ハンフリー・ボガード イングリッド・バーグマン
モロッコのカサブランカって地名が出て来たところで、映画『カサブランカ』を思い出したよ。
ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマンが共演してた。『カサブランカ』もハンフリー・ボガードも観たことはない。
1942年制作で日本公開は1946年だったから、当時は、オレは人間ではなかったからね。 「なんやってん?」 「無」だった。
「じゃあ、何故知ってる?」 オレは、これでも映画通だよ、偏ってるけどね。イングリッド・バーグマンのおまけで知ったんだよ。
時代から外れたようなおっさんには興味はなかった。でもね、此の人の映画、なんだったかな? 遠い昔に
オードリ・ヘップバーンと共演してたのをテレビで観たんだけど、調べるのは邪魔臭いけど、なるほど、主役になれる魅力はあったね。
何でもええけど、『マリアンヌ』はどうなってん? 『カサブランカ』となんの関係があるねん? いや、地名で思い出しただけさ。

『マリアンヌ』 ブラッド・ピッド マリオン・コティヤール
時は第二次世界大戦下の1942年、ケベック出身のカナダ人諜報員のマックス(ブラッド・ピッド)は、
モロッコの砂漠にパラシュートで降り立ち、工作員の案内でフランス人諜報員のマリアンヌ(マリオン・コティヤール)と接触する。
二人で協力して、モロッコで開かれるパーティーに出席しナチス・ドイツの要人を暗殺を果たして脱出する作戦に従事する。
ナチス・ドイツ軍下、フランス人に身をやつしマリアンヌの夫としてドイツ軍のクラブなどで顔を売り作戦の下地を作っていくマックス。
紳士然とした身なりで街を闊歩しつつ、身元がバレて危ない状況にもなるが本職007になって危機を脱する。
粗筋は苦手で邪魔臭いから、「映画紹介して邪魔臭いはないだろ?」 苦手なんだよ。007なんて簡単に表してるけどそんな軽さはない。

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール ブラッド・ピッド
「軽くないなら重く表現しろよ」 街のホテルの喫茶店かね? 路にテーブル並べてお日さん当たってコーヒーを愉しむような処で
マリアンヌと夫婦気取りで人目に馴染んで居るんだけど、後方のテーブルにドイツ将校が此方を見るでもなしに窺ってる様子なんだね。
「以前、取り調べを受けて顔に覚えがある」 マリアンヌに告げて素知らぬ顔で居る。やがて、ドイツ将校が席を立ち背後のホテルへ。
マックスが席を立ち無言で後を往く。廊下の角の電話ボックスで将校が応援を頼んでるが上司に繋がらず焦ってる声。
突然、マックスの身の動きは速い、壁に押しつけ喉元指で絞め潰し絶命させて口腔の奥にガムを詰め込む。事故死を装うだね。
蒟蒻(こんにゃく)畑と一緒だよ。正月の餅も気をつけよう。 「関係ないだろ」 「其処で人が倒れてるよ」 ウエーターに告げて
マリアンヌと風のように去る。実際はドキドキさせて重い雰囲気だしてる。「おまえが軽くしてんだろ、なにが蒟蒻(こんにゃく)畑だよ」

『マリアンヌ』 ブラッド・ピッド
夫婦で仲良く生活してるさまを演じてるけどマックスはマリアンヌの誘いに気づいてる。でも、作戦中の色恋は支障するってケジメが大事。
今回のブラッド・ピッドは髪の毛伸ばして男前刈りで 『ジョー・ブラックによろしく」風だね。前髪垂らしたりして気は引いてるね。
こんな場合は、男前は余計なことで疲れてしまう。作戦前日、砂漠にドライブ、砂嵐の車中で誘惑に負けて腰を振ってしまう。「なんやねん」
昔の映画と今の映画の違いが歴然だね。衆目の前で平気で腰振るなんて昔にはなかったよ。「みんな、やってるわ」 アホか、
トイレをオープンで遣って見ろ、ものには慎み、嗜みってのがあるだろ? 実際、この場合、女のほうが意外と大胆な解釈にこけるね?
此れの前だったかね? 明日のパーティに出席の許可を貰うべくナチ親衛隊の本部に二人して申請に行く。

『マリアンヌ』
明日、パーティでナチの要人を暗殺するためだね。マックスは鉱山技師を装って申請するんだけどホバーという親衛隊の将校が
「トランプはどうかね?」 此の将校は頭脳明晰で抜け目のない男とマリアンヌから人となりを聞かされてる。
「わたしが勝ったらパーティへ、負けたらトランプの相手を頼もう」 マックスは、トランプの技を披露すると将校は内心その技に驚く。
「君がカットしてくれ」 山を二つに分けて片方を見せる。スペードの6、将校が上のカードを開くとダイヤのクィーン。
「はっはは、パーティだな」 煙草を吹かしつつマリアンヌは動じることなく危なげが無い。席を立って部屋を出ようとすると
「ちょっと、君は鉱山技師だね、此れに化学式を書いてくれるかな?」 オレだったら、即、逮捕、拷問、拷問、拷問で銃殺だろうね。
口数の少ないマックスは、デスクの上の紙に化学式を書いて見せる。将校のホバーは納得して「では、パーティで」と送り出す。

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール ブラッド・ピッド
マリアンヌは砂漠で 「明日の身の上は解らない」って云ってたね。一目惚れのように好きになった男と一緒になりたいと、車中で
マックスを押さえつけ跨って犯してしまう。「おかしいのんとちゃうんか?」 勢いだよ、抑えがたい欲望だよ。マリアンヌが勝ってたね。
そんな思いと覚悟をもってパーティに出席、表の車に仕掛けた爆弾が破裂する時間を待つ。遅れて現れないナチの要人に気が急(せ)く。
常に落ち着いてことを運ぶマリアンヌの表情にも焦りが漂う。タイミングが合わない。テーブルの裏に機銃を貼り付けてある。
数集まったドイツ将校や其の妻たちに微笑みかけて、二人は、其のテーブルの脇に立って要人の現れるのを待つ。
柱時計の秒針は滞りなく回るんだけど、肝心の要人が現れないからオシッコしたくなってくる。 「なんでやっ?」 緊張が催さすんだよ。

『マリアンヌ』 ブラッド・ピッド マリオン・コティヤール
マックスの表情も強張って破裂時間を無視して2階の要人の部屋へ機銃を持って往くべきかっ。其の時、要人が2階の廊下に現れた。
階段を下りつつ踊り場で挨拶が始まる、其の時、突然、爆発が起こり皆が狼狽える、マックスとマリアンヌがテーブルを倒す。
パーティ会場はパニック、マックスとマリアンヌが機銃を構え乱射する。踊り場の要人が吹っ飛ぶ、警護の将校もなぎ倒す。

『ステンガン (Stengun)を乱射するマリオン・コティヤール』 弾倉のマガジンを双方テープで縛り弾切れの装填に備えている
凄まじい乱射シーンだね。ホバーという将校が驚愕の展開に銃を取り構えるが額に一発喰らって倒れてる。
会場出入り口から警備の兵隊が雪崩れ込もうとするが辺り一面粉々の破片と粉塵の中、バタバタと射殺されてぶっ倒れる。阿鼻叫喚の様相。
顔なじみの軍人の妻が亭主を撃たれて呆然としてマリアンヌを見る目と合う。 「行くぞっ」マックスが怒鳴る。

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール ブラッド・ピッド
駆けて建物を脱出、破裂した車が道路で闇をとかして 炎を上げてる。機銃を脇に隠し垂らして車に乗り込み走らせる。
追っ手は居ない。角を曲がって「生きてるっ」ってマリアンヌが叫ぶ。ハンドルを握るマックスが頷きながら「イギリスへ行こう」
物語は、一つのクライマックスを終えて、二人はイギリス本土に渡る。

『マリアンヌ』 ブラッド・ピッド マリオン・コティヤール
そして二人は結婚して子供が生まれ生活は幸せに満ちていた。と云っても、第二次世界大戦の最中(さなか)緊張の糸は切れることはない。
或る日、マックスにイギリス諜報局の地下に在る部署Vセクションから出頭命令が下る。
其の暗い部屋には席を隔てて幹部の男が待っていた。何処の国にでも、こういう怖さをたたえる部署ってのは存在するんだね。

『マリアンヌ』
此の幹部の男がインテリ風の底冷たい雰囲気を醸して無表情で高圧的に話す。ナチ・ドイツのゲシュタボとなんら変わらない。
其の幹部は、「君の妻マリアンヌに二重スパイの疑いがある」 思いもよらぬ嫌疑にマックスは、必死に何度も聞きただすが
幹部の男は書類に目を通して聞く耳もたない素振り、マックスは怒り心頭で椅子を蹴り飛ばすが幹部の男の冷たい眼光は揺るぎもしない。
此処から第二幕へと入っていくんだね。、「何度涙を流せば愛する妻を守れるのか」、「全てが明かされた先にある涙の物語」なんて
映画公開のチラシなどには、こんなキャッチコピーがあったようだね。
マリアンヌを演じてるマリオン・コティヤールが映画を引き締めて芸が達者な女優さんだよ。

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール ブラッド・ピッド
今の観客のレビュを読んでると脳味噌から観る人が増えたね、理屈で武装したような批評ばかりが目に付くように思うよ。
オレには、そんなの元から無いから感性のみで其の善し悪しを選ぶしかない。
でも視覚から入る映像は訴えかける元だから、あながち間違っても居ないと思うよ。今日の映画は、久方ぶりに素晴らしかった。

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール

『マリアンヌ』 ブラッド・ピッド

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール

『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール