脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

娘と・・・

2013-06-10 20:19:00 | 私の思い 3
朝、お弁当を作っていたら
娘のケアホームから電話で
娘が発熱しているとのこと。
迎えに行き、
私の職場と
娘の作業所へ欠席の連絡を入れて
居間に布団を敷いて
娘を横にならせた。
熱が高いので
うとうとと眠っているが
心細いのか
私の手を握って離さない。
仕方なく、添い寝をしているうちに
私も眠ってしまった。

夜でさえ、
ほとんど眠れないのに、
昼寝なんて
何年ぶりのことだろう?

目覚めた時、
夫の病床の傍らにいるような錯覚が起きた。
ほんの一瞬だったけれど、
繋いだ手が
夫の手のような気がして
とても暖かな気持ちになった。


娘は
ずっとうとうとしていて
水分もとれないので
地元の病院に行くか、
大学病院に行くか、
迷ったが
結局、
大学病院に行った。
5月の嘔吐のとき
地元の内科では
下垂体腺腫との関連を疑い、
大学病院に行くように言われたことがあり、
地元の病院では
今までの経過がわからないので・・・

緊急当番のドクターだったが
採血ついでに
いつものホルモン検査もしておきましょう、ということになり
やはり、大学病院まで行ってよかったと思っている。


血液検査では大きな異常はなく、
点滴をして
飲み薬をいただいて帰ってきた。
以前、地元の病院では
粉薬しか飲めない娘の処方でも
イヤな思いをしたことがあった。
発熱ぐらいで大学病院に行くのは
ほんとうはいけないのかもしれないけれど・・・





川はにぎやか

2013-06-08 22:52:00 | 日記 3
明日はこのあたりの川の鮎の解禁。
川は場所取りのためか、
テントを張っている人たちや
道路の待避所に車を止めて
その横でバーベキューをする人たちなどでにぎやかだ。
普段は地元の人しか通らない田舎道だが
毎年、鮎の解禁日と
あまごの解禁日だけはにぎやかになる。


さて、
今年は
八重咲きの朝顔を蒔いてみた。



今のところは順調だけど・・・




私は・・・

2013-06-04 22:47:39 | 私の思い 3
時がたてばたつほど
後悔や、懺悔の思いは強くなるばかり。
切なさも恋しさも募るばかり。


いろいろな人に
いろいろなお言葉をいただいた。
そのお言葉に
とても感謝している。
時には
そうしたお言葉を
そのまま受けとることができない自分が
欠陥人間なのではないかと思ったこともある。

私は私の死生観ゆえに
多くのひとが語られるように
夫が今も意思をもっていると信じることができない。
そう信じることができたら
どんなに救われることだろう。
夫がどこか遠い世界で
この世のあらゆる苦しみから解放されて
穏やかに過ごしていると信じることができたら・・・

そう信じる根拠がほしくて
たくさんの本を読み漁ったり
いろいろな方におたずねしたけれど
信仰は理屈でもないし
単なる感情でもない。

自分が信じることはできなくても
ああ、そんな考え方もあるのかと思い、
そんなふうに考えることができたら
素敵だなと思えて
言われてとても
嬉しかった言葉もある。

でも、
どうしても、
信じることができないのだから


信じることができないという
こんな自分と
向き合っていくしかないのだ。

現実の世界に夫はいない。

それでも夫は私の心の中で
今も確かに生きている。

それでも、
夫がいないという現実に
押し潰されそうになる。

どちらも正直な気持ちだ。

あの頃の
夫の不安や苦しみを思うと
胸が張り裂けそうになる。

夫が願っていたこと、
夫の思いを体現するためにだけ
私は生きている。

それだけで精一杯。