脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

私は・・・

2013-06-04 22:47:39 | 私の思い 3
時がたてばたつほど
後悔や、懺悔の思いは強くなるばかり。
切なさも恋しさも募るばかり。


いろいろな人に
いろいろなお言葉をいただいた。
そのお言葉に
とても感謝している。
時には
そうしたお言葉を
そのまま受けとることができない自分が
欠陥人間なのではないかと思ったこともある。

私は私の死生観ゆえに
多くのひとが語られるように
夫が今も意思をもっていると信じることができない。
そう信じることができたら
どんなに救われることだろう。
夫がどこか遠い世界で
この世のあらゆる苦しみから解放されて
穏やかに過ごしていると信じることができたら・・・

そう信じる根拠がほしくて
たくさんの本を読み漁ったり
いろいろな方におたずねしたけれど
信仰は理屈でもないし
単なる感情でもない。

自分が信じることはできなくても
ああ、そんな考え方もあるのかと思い、
そんなふうに考えることができたら
素敵だなと思えて
言われてとても
嬉しかった言葉もある。

でも、
どうしても、
信じることができないのだから


信じることができないという
こんな自分と
向き合っていくしかないのだ。

現実の世界に夫はいない。

それでも夫は私の心の中で
今も確かに生きている。

それでも、
夫がいないという現実に
押し潰されそうになる。

どちらも正直な気持ちだ。

あの頃の
夫の不安や苦しみを思うと
胸が張り裂けそうになる。

夫が願っていたこと、
夫の思いを体現するためにだけ
私は生きている。

それだけで精一杯。

2 コメント

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はじめまして (ワンワンラブ)
2013-06-06 21:15:02
時々、訪問させていただいていました。
私の夫も2012年11月にグリオブラストーマが見つかり、今年の2月に旅立ちました。

「それでも、
夫がいないという現実に
押し潰されそうになる。」
「あの頃の
夫の不安や苦しみを思うと
胸が張り裂けそうになる。」

まさに今の私の気持ちそのものです。
2人っきりの家族だったので、
今は1人ぽっちになってしまいましたが、
1人の寂しさは何とかやり過ごす事はできても
夫の居ない現実と、闘病中の夫の苦しみや
無念さを考えると...

それでも毎日朝が来て、夜になって又朝がやって来るんですね。

又、時々おじゃまさせてくださいませ。
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ワンワンラブさんへ (ごんまま)
2013-06-07 23:19:32
こんばんは。
コメントありがとうございました。

当時の夫がどんなに不安で
どんなにつらかったかと思うと
当時、
自分が夫の気持ちに
どれだけ寄り添えていたのだろう・・・と
とても申し訳ない気持ちで
いっぱいになります。

もっと寄り添えたのではないか、
もっと違う治療法があったのではないか、
もっと早く気づいていれば・・・
と、どんどん後悔ばかりが
湧いてきて、・・・
決して戻れない時間だと
わかっていながら、
繰返し
そんな思いにさいなまれるのです。


泣き言ばかり綴っていますが、
それでも
力のかぎり生きなければ
夫に申し訳ないと
日々
力をふりしぼっています。

こんな私ですが
また覗いて頂けたら嬉しいです。





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