脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

味覚異常

2014-11-24 23:56:44 | 私の思い 3
味覚異常をはっきりと意識したのは
以前の職場にいたときだった
職場の全員で
昼食に近所のうなぎ屋さんに行くことになった時。
まったく味がしないことに気づいた。

気づけば
ビールも苦いだけで飲めなくなっていた。
焼酎のお湯割りをどんなに濃くいれても
まったく感じることがない。
酔うこともない。
それならば
飲むのをやめればいいと思うのだが
「眠い」と感じることもなくなったので
毎日、日付が変わるまで飲み続ける。
それしか
できることがないのだ。
耳の中では
激しいセミの鳴き声が続いている。

土・日は
隣の一人暮らしのおばあさんに
夕食を届けたいので
味付けがいらない
「天ぷら」や「フライ」にサラダなどを作る。
市販の味付けが使える
シチューや鍋物、関東煮などもたびたび登場。
娘も喜んでくれるので・・・
そしてその残りを火曜日くらいまで食べる。
そのあとは
ほとんど作らない。
味覚がわからない私には
煮物もできないし
夫が好きだったものを作ることも
つらくてできない。
どっちにしても
味がわからないので
冷凍食品や
ふりかけ・インスタントみそ汁などで簡単にすます。


食事をすることは苦痛以外の何物でもない。
それでも
深夜まで
スナック菓子片手に飲んでいるから
ちゃんと体重は増えていて
周囲の人には
「元気」に見えているからいいのかもしれない。




3連休

2014-11-24 22:30:11 | 私の思い 3
3連休が無事終わった。


夫がいなくなって
私一人では
娘を行楽地に連れて行くことはできなくなった。
それでも
娘が退屈しないように
外出の計画を立てた。

1日目
母のところへ。
昼食を外食にした。

2日目
隣町の障がい福祉サービス事業所の
「さをり展」と
市内の特別支援学校の生徒さんによる「カフェ」が
コラボ開催されていたので隣町まで。
ついでに
近くの観光地で
「琴と尺八の演奏会」が
入場無料で開催されていたので立ち寄った。
演奏が終わってから
「体験」もさせてもらえたので
娘は初めて琴を演奏させてもらった。
と言っても、手を持って・・・だけれど。

そして
今日は
移動支援をお願いして外食に連れて行ってもらった。

なんとか
3日間、乗り切ることができた。


娘は
よく父親との思い出話をしてくれる。
片言ではあるが
夫と出かけたところ、
夫の口癖などよく覚えている。
それは
娘にとって
楽しい思い出であり
今も
娘の心を温めてくれるものなのだろう。


わたしがいなくなっても
娘が
楽しかったことをたくさん思い出すことができるように
娘のために
楽しい思い出をたくさんたくさん残しておいてやりたいと願っている。
だから
娘と一緒にいるときは
精一杯の笑顔で過ごす。


3日間、なんとかがんばれてほっとしている。