脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

法要のあとで…

2012-07-23 20:32:56 | 日記 2
21日、夫の1周忌法要を勤めた。

お客様は21名。

ごく近しい人だけをお招きして
質素に行った。

義弟がいろいろと気を配ってくれて
おかげで本当に心暖まる法要になった。

義姉家族と夫の従兄は泊まってくださり、
ゆっくりお話ができた。


法要の席では、
いつも夫が口癖のように言っていた
皆さんへの感謝の思いをお伝えした。
19歳で父親をなくした自分が
田舎の慣習も何も知らない中で
なんとか家長としてやってくることができたのは
手取り足取り教えて下さった親戚やご近所の方々のおかげだといつも言っていた。
その言葉を皆さんにお伝えし、
夫に代わってお礼を申し上げた。


昨日は夫のお友達二人がお参りに来て下さった。


こうして
たくさんの人の心の中で
夫が生きていることが何より嬉しい。


病気の話になれば、
やはり、
涙があふれる。
苦しい治療にも検査にも
一度も弱音を吐かなかった夫の
「治りたい」という一念を思い
その苦しみに寄り添えなかった非力を懺悔するしかない

時間が戻せないことがわかっていても
あの日に帰りたいという激しい思いを抑えることはできない


夫のように
強く生きられるようにならなければ……
夫が最後の日々、
身をもって示してくれた生きざまを
見倣って生きていきたいと思う。


強くならないと……
強くならなければ
優しくはなれないから……