5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

坊主めくり

2016-10-23 22:12:34 |  趣味
重なった古本の下から池田弥三郎の「百人一首故事物語」という文庫本が出てきた。 今日は平安の歌を素材に書いてみようと考えた。秋の歌は結構あるが、47番の恵慶法師のこの歌を選んでみた。ランダムである。 「八重葎茂れる宿のさびしきに ひとこそ見えね秋は来にけり」 恵慶は「えぎょう」と読ませる。 どういった人かはわからないらしいが、歌だけはかなりの数が残っているとある。天歴五年(951年)に村上天 . . . 本文を読む

タイム・イン・ア・ボトル

2016-10-22 22:26:22 | 歴史
1973年発売のジム・クローチェのLPに「タイム・イン・ア・ボトル」というラブソングがある。「瓶の中に時間が閉じ込められるとしたら」と歌いだすのだが、そんな懐かしい歌を思い出させる記事を中日夕刊の社会面で見つけた。 「戦後の記憶をボトルキープ」という見出しで、戦後GHQに接収されていた横浜の「ニューグランドホテル」で、耐震工事をしていた工事人が宴会場の天井裏に携帯フラスク型のボトルが残されている . . . 本文を読む

都市鉱山

2016-10-21 22:31:25 | 環境
「都市鉱山」ということばは初めて聞いた。使用済みになった携帯電話やPCを回収して機材に使われている十数種の稀少金属を取り出し再利用することをそう呼ぶらしい。 「リサイクルで金メダルを」というのはNHK名古屋局の今日のローカルニュースだ。 稀少金属のリサイクル事業は資源小国日本の政府が旗をふり地方自治体の業務として行われているが、近隣の大府市ではオリンピック女子レスリングの金メダリストを輩出する . . . 本文を読む

スカートを履いた松

2016-10-20 22:04:05 | 社会
このところ3日連続で夏日が戻ってきた。 昨日などは青空に積乱雲が浮かぶ天気。人間たちは着るものをとっかえひっかえして温度調節に忙しい。天気図を見ても秋雨前線が消えずに列島に影響してくるから、秋野菜の収穫が遅れてしまい、スーパーは高どまりをしているという昼のニュースもあった。 植物も大気の変化には結構敏感に反応をしているのではないだろうか。たとえば金木犀だ。お仲間MSさんのツイートにはこうあった . . . 本文を読む

お届けは30分以内

2016-10-19 22:35:19 |  経済・政治・国際
路地道で荷台にウオームボックスをつけ、派手なロゴマークで彩ったオートバイに横をすり抜けられることが時々ある。家の郵便受けには投げ込みの広告も入って来る。宅配のピザである。 ピザは嫌いではないのだが、なぜか食べる機会にはあまり恵まれない。街中にあるデリバリー中心の店舗には「ひとつ買ったらもうひとつ」などという食欲のある若者向けの広告看板を下ろしてアピールしているところもある。こんな誘いを読めば「食 . . . 本文を読む

技能実習制度の裏

2016-10-18 22:22:35 | 社会
「外国人技能実習生の過労死認定」というNHK岐阜のニュースに注目した。 これまで日本人の過労死は語られてきた。今はエリートPR会社電通の新入社員の自殺がマスコミに注目されている。ここへ外国人の過労死も出てきたとなると日本の労働環境は思いのほかに劣化してきているのではないかと思えたからだ。 技能実習という名前の単純労働受け入れ。法律の建前を上手に使った「方便」であるというのは万人の知るところだが . . . 本文を読む

サリー

2016-10-17 22:05:24 | 映画・テレビ
駅前まで出て気が変わった。映画を見ることにした。 トムハンクスが主演する「ハドソン河の奇跡」。英語タイトルは〈Sully〉だ。6年前に起こった旅客機の水上不時着事故を扱ったセミ・ドキュメンタリーである。サリーとは、主人公の機長、チェスリー・サレンバーガーのニックネームだ。 昔はやった大空港シリーズのようなパニック映画かと思ったのだが違った。原作が機長自身ということもあるし、監督をしたクリント・ . . . 本文を読む

ハクチョウ来る

2016-10-16 22:39:39 | 自然
フランスのジャック・ペラン制作による〈WATARIDORI〉のDVDを見つけた。文字通り渡り鳥の「渡り」の様子を高精度カメラで撮影したドキュメンタリー映画である。 二十四節気のことを調べていて「寒露」の候が今頃だというのと、その初候が「鴻雁来」というのだということを知って、このDVDを買ったのだと思いだしたからだ。 鴈はカリだが鴻はハクチョウのことらしい。DVDにも渡りの代表格として鴈と白鳥が . . . 本文を読む