開店1周年を迎えた直後の3月中旬の平日のことです。14時24分頃店頭に到着し直ぐに入店、即着席。それから高校生らしき4人組が入店した、14時32分頃に閉店となりました。
大豚、大蒜。入店から10分後には配膳されました。
1周年を迎えた翌日から導入されたという10号すり鉢で。
今迄のものに比べて、麺はやや細く厚みもそれ程では、という風に見えます。
モチモチさが抑えられてプリンプリンとした食感際立つ硬めの麺は、啜ると四方八方に暴れまわるような力強さがありました。また、中心付近に存在する太い芯を軸にコロコロと転がっていきそうな錯覚を覚えました。丼の中の麺をあらかた食べ終えると、食べ始めの頃に生卵の容器に移したことで、冷却により一層弾力が増すと共に一旦汁気が飛んだ麺を生卵とよく絡めてから、少しずつスープを加えて味の濃さを調整しながら食べました。
今回もカウンターに着席してから店主さんにお誘いを頂き、豚増しにしました。
小振りで顎力を必要とされるみっちりとした肉質ながらも、旨味をたっぷりと含んでその魅力を最大限享受出来る赤身メインの豚。
表面に硬い膜が張ったような脂身からは、歯を入れるとピュッと甘い液体油が飛び出してきます。
ゴツゴツとした表面の武骨な形状の端豚の内部には適度なサシが筋線維と共存して、食べ応えと美味しさという2つの魅力を両立させていました。
野菜はしっかりと自立した形状のもやしと、大きめに切られたことで穀物のようなホクホクさを醸し出すキャベツ。そのままでも美味しいのですが、麺と和えて口に運びます。
通常の倍の量が注がれたスープは醤油の塩味がかなり控え目なことで、豚出汁の豊かなコクと味わいがダイレクトに舌に突き刺さる仕上がり。時折、薄味をリクエストする人がいますがこれを期待してのことなのですね。
しっとりとした大蒜はたっぷりと。敢えて麺を啜る合間に直接口に含み、ピリッとした辛味で味に変化をつけました。
リストバンドは持っていませんが、いつもありがとうございます。
約30分を要して完食。途中、店主さんや女性助手さんに話し相手となって頂いたとは言え、時間を掛けすぎてお腹も限界ギリギリ。店主さんはやけに「いつもと同じ小3玉分の麺量」を強調されていましたが、体感的にはもっとあったように。尚、この日時点でのすり鉢利用者は私で3人目、うち完食したのは私で2人目とのこと。ただし、1人目の完食者の方は小4.5玉分の麺量だそう。その方はいつも大2と麺量を申告するのだそうですが「ならば大(550g)2=小(350g)3では?」と疑問に思い尋ねると、店主さんは無言で少年のような屈託のない笑顔に、女性助手さんからは「いつも野菜少なめだから。」という謎の返答が。実際はあまり細かく麺量を調整しようとすると、オペが複雑になって面倒なので、この様な場合申請よりも多めの麺が提供されるそうです。麺増しを検討されている方はご参考になさって下さい。
店主さんから食後のデザートを。大事に持ち帰って冷蔵庫で冷やしてから食べました。くどさの無いチーズの豊かな風味を存分に楽しめて美味しかったです。