2月最初の土曜日のこと、立石で摂取したアルコールがまだ体内に残る中、17時頃にお店に到着すると既に営業終了。諦めきれず恥も外聞もなく店主さんにお願いし、21人の列に並ばせて頂けることとなりました。
大豚、野菜大蒜脂+生卵。
麺丼のてっぺんには固形脂。
盛り上がった麺の表面にはゴワつきを感じ、強めのシコシコとした噛み応えがありました。
丼中のものは表面がへたったように軟らかくなっているものの、その代わりにスープの旨味をたっぷりと吸収していたように。
最後は、卵黄と固形脂を加えて。
野菜丼には、野菜と豚と大蒜と脂。
サラッとして粗めに刻まれた大蒜。
当たりを確信した豚は6つ。
赤身全体にサシがバランス良く入った豚。
脂身が赤身と混ざるように存在し、甘さと肉の旨味を同時に味わえる豚。
口に入れると、舌の上にほんの僅かの繊維だけを残してフワッと消えてしまった上質な赤身が堪能出来た豚。
甘い脂身の存在感が強調された豚。
パサつきを覚悟する見た目も、スッと歯が入りサクッとした感じで繊維に沿って裂けた豚。
大部分が脂身もサッパリとした脂肪の為、後味がスッキリとしている豚。
ザックリ切られたキャベツの比率が極めて高い野菜。
途中、最初の提供分だけでは少ないと思われたのか既にお客さんへのラーメンの配膳が終了していたのにも関わらず、わざわざ追加で茹でて頂いた、じんわりと甘さが伝わってくるシャッキリとした大量のザク切りキャベツ。
麺用の鍋で茹でたのか、雑ぜ物も。
こちらにも美味しい脂を載せて頂きました。
スープの表面は無数の油滴で覆われています。
豚出汁と調味料に因る甘さに、固形脂のコクが加わって一層円やかになったスープ。醤油の鋭さは陰に隠れてしまってほとんど感じませんでした。
フワフワというよりもトロトロと言った表現がピッタリです。
生卵はいつものように卵黄を掬って。
「最後だからゆっくり食べてね。」との店主さんのお心遣いを頂きながら、約20分で完食。追加野菜といい、至れり尽くせりの幸せな時間を過ごすことが出来ました。