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リタイアーのよもやま話

本当は謎がない「幕末維新史」

2015-05-22 20:20:39 | 読書

本当は謎がない「幕末維新史」

八幡和郎
SB新書

を読み終えた。

 かなり、時間がかかった。読むのに
難渋してしまった。 

中味が濃いのである。

おそらく、あと数年したら、読めない
と思う。体力的に。

第一章
天下泰平の絶頂から衰退は始まった 

第二章
黒船リスクを「想定外」にした徳川
官僚組織 

第三章
関ヶ原のリベンジと薩長土肥 

第四章
新撰組は警察に雇われたヤクザ 

第五章
坂本龍馬は会津に殺された 

第六章
明治維新が世界史的事件であった
わけ

というような内容になっているが、
詳しくは、本屋で手にしてもらった
ほうが良いと思う。 

わたしの幕末については、司馬遼太郎
の影響が強い。

この本のおかげで、その影響を払拭でき
そうだ。

とにかく、この本に出会えて感謝である。

わたしの多くの既成概念を突き崩して
くれて、「目から鱗が落ちる」思いである。 

司馬遼太郎に書かれた幕末の多くの有
名人に関する理解が一変した。

感謝である。

本当の意味で、知識人とはこういう人のこと
かと、恐縮している、感謝である。

 
余談だが、

前に、「資本主義の終焉と歴史の危機」と
いう本を読んだ後に、思ったのたが、
日本の明治維新が、東洋での資本主義の
国家が台頭する契機となり、世界中に資本
主義が蔓延する先鞭になったのではと、
思ったりしたのだが、どうだろう。

そういう意味では、資本主義の終焉の始まり
が、明治維新ではなかったかと、独断をして
ほくそ笑んでいる。

それはさておき、その流れに抵抗している
のが、イスラム原理主義だはずだが、
ヨーロッパで、カトリックからプロテスタントが
生まれたが、イスラム国家では、どのよう
な展開が今後あるのだろうか。
興味深いものがある。

多くの方々にお薦めしたい本である。