斉藤一人氏の本で、非常に面白い文章に出会った。
読書についての話である。
以下、勉強になったところを抜粋してみた。
本の読み方
「知っている」と「できる」は違う
いい本を読むと、物事を知ることができる。
ところが、「知っている」と、「できる」は違うんですね。
「できる」ようになるには、最低でも7回ぐらいは読む。
「すばらしい」と思ううちはできない
いい本だな」と思うということは、「いい本だ、ここに書いて
あることはすばらしい」と、脳が初めて受け入れたから、そう
思うわけです。
人間、昔から知っていることが本に書いてあっても、「すばらしい」
とは思わないでしょう。
ということは、脳が「すばらしい」と思っているうちは、実は、でき
ないんです。
1回目読むと「すごいな」と思う。
2回目には「そうだよな」と思う。
3回目には「そのとおりだ」と思い、4回目は「そうなんだよ」と。
5回目になると「これはこのとおりだよ」。
6回目には「あたりまえじやないか」。
そして、7回目になると「おれは昔からこういう考えなんだよ」とに、
脳が、「あたりまえ」になってきちやうんです。
脳でこなされたとき、自然と、そういう行動ができるんです。
だから、1回しか読まないで、できるとか、できないとかは、言えない。
例えば、女性のかたは、麻雀は、あまりやらないでしょうけど、麻雀を
見たときに、「麻雀という遊びは知っている」というのと、「麻雀がで
きる」というのとでは、別ですよね。
できるようになるのには、何回も何回もやって、こなさないと、できるとは
言えない。
それと同じように、できるようになるためには、本を、最低7回は読むこと。
7回読めば自分のものになる
7回読むと、大概のことはできるようになります。
何回も何回も読めば、できるようになるし、1回ずつ楽しい。
こんなことが書いてあったのか、あんなことが書いてあった
のかと、1回目には気づかなかったことが、2回目でわかり、
3回目でわかる、というふうにわかってくるから。
「7回もですか」ってびっくりしている人がいるけど、いい本は、
最低、7回読まないと、自分のものにはならないし、できるよう
になりません。
ただ、楽しく読むような本は、必ずしも、そうじゃなくて、仕事に
関する本とか、人生に関することとか、これは自分にとって必要な
本だなと思ったら、7回以上、読んでみるといいと思います。
豊かに生きるための本の読み方というのは、いい本を何回も読む、
というのが、いちばん、豊かなんじゃないかな。
以上、彼の読書の話である。
斬新な発想、このような説得力のある読書論を中・高校生の時に、
知り得たら、違う人生になっていたかと思ったりしてしまった。