常光寺山は僅か1400mそこそこで、花も紅葉もないこの時期
いまいち魅力に欠けるが、別角度(地質学)から見て歩くのも興味深い。
日本列島を裏と表に分割する「中央構造線」の走る「水窪」の山
常光寺山に登って来た(2015.09.20)。
常光寺山は日本列島生成時の痕跡を残し、明石山脈の由来になった
赤色の石「ラジオラリア粘板岩」を見ることができます。
水窪付近は中央構造線や天竜川断層が並ぶ日本でも名うての地盤の
不安定地域であり、日本の地質構造の縮図と言われている。
地盤の脆さでは、国道152号が通行止めのままに、三遠南信の道路工事が
青崩れ峠で17年間経っても進まないなど・・・最近では
今年の1月に天竜川(支流・国道473号)に掛かる吊橋「原田橋」が落橋。
老朽化の点検をしていた市職員二人が橋もろともに流され亡くなる事故があった。
同時に隣接して造っていた「新原田橋」も桁が落ちた(今は撤去されて無い)
7月に下見した時は川の中の仮設道路一本だったが
今回通ったら潜り橋(潜水橋)を造っていた。
登り始めて1時間ほどで「ナダクマシロ山1418m」に出て鞍部に入り
一登りすると頂上に着くが、この間100mくらいが赤い石の転がる登山道になる。
ラジオラリア粘板岩
常光寺山頂上から南アルプスが・・・霞んでよく分かりませんが
登山ルート
今回は山の持つ別の楽しみ方を知ることができた。
第2章 向皆外ずい道の崩壊と代替線
第1節 概要
向皆外ずい道は、水窪川左岸の山端を貫く、延長45mの被りの薄いずい道である。豊橋方坑口より23mのアーチを畳築したとき、たまたま第12,14号台風が連続して襲来し、地表が崩れ、これにつれ、ずい道もまた一部崩壊した。この地山の移動は大規模なもので、既定の線路を建設することは、ほとんど不可能なため、線路を変更して第6水窪川橋りょう 400.7mを新設した。」