奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

失敗しないカラーコーディネートと佇まい、そして居心地や気分を左右するインテリアの要素を丁寧に設計する時間、検討要素をデザインする設計の工夫と奥行きの意味。

2023年10月14日 | 家づくりアドバイス

失敗しない

住宅のカラーコーディネート。

 

※モノトーンで要素を取り除いた状態でのイメージ提案

 

打ち合わせの進み具合に合わせて

提案する中身の濃さを調整しています。

 

情報量をどこまで詰め込むべきか?

毎回検討が可能にある状態を

意識してから色や素材感

情報の密度を提案しています。

 

大切なイメージと印象

そして居心地を左右する内容は

それらを認識可能な状態になっから

具体的な提案を行っています。

 

※外観デザインの提案イメージパース事例(吹付仕上げイメージ)

 

※外観デザインの提案イメージパース事例(タイル張りイメージ)

 

何気なく選んでいる

小物や洋服の色は、

実は自分の

心理状態を反映している事も

多くあります。

 

※外構を含む初期計画案でのデザインイメージパース

 

 

なぜなら、「色」というのは

人が五感でキャッチする

イメージのひとつだからです。

※外観仕上げタイル張りサンプルを現場にて最終検討

 

※外部軒裏等塗装部位の着色サンプル検討

 

家づくりでも「色」は

重要な要素。

空間や外観の色が変わる事で

奮起が随分変化しますから。

※採用デザイン仕上げ素材の検討

 

※機能面も含み外観の雰囲気・仕上がりにも作用する

 軒樋・竪樋の最終検討

 

すべてを好きな色でまとめれば

気に入った家になるかと言えば、

そうではありませんよね。

※塗装部位のサンプル検討

 

※サンプル帳にて塗装部の検討

 

大事なのは「バランス」です。

家づくりに限った話しではありませんが、

カラーコーディネートの基本は

「ベースカラー」

「アソートカラー」

「アクセントカラー」という

3つのカラーバランスです。

※内装仕上げ材の最終検討

 

ベースカラーは、

全体のイメージを決める基本の色。

 

アクセントカラーは、

インパクトで

メリハリをつける差し色。

 

ベースカラーと

アクセントカラーを

なじませて

全体に統一感を出すのが、

配合色のアソートカラー。

 

理想的な割合は、

ベースカラー70%、

アソートカラー25%、

アクセントカラー5%とされています。

※床・洋間範囲(フローリング)・床・和風範囲(縁側・広縁)のバランス検討

 

※LDK・廊下・ホール等、洋間範囲のカリン材フローリングの仮敷検討

 

住宅の場合、

例えば内観(室内空間)の場合だと

ベースカラーは床、壁、

天井などの色にあたります。

 

※手すき和紙クロスの選定(フォーカルポイントに採用)

 

※手すき和紙クロスを貼り終えた部分(玄関正面飾り棚壁)

 

アソートカラーは

家具やカーテン、

ドア(建具)などの色。

 

※室内仕上げ材塗装色検討・確定等

 

※木部塗装の仕上げ

 

※木部塗装の仕上げ

 

※外部ポーチ上部の木部塗装の入れ替え変化ラインのデザイン

 

アクセントカラーは

インテリア小物や絵画、

クッションやラグなどで

取り入れるもの。

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装の最終検討

 

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装の最終検討

 

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装

 和をモダンに表現する仕掛けの壁デザイン提案

 

 

※室内の珪藻土塗り仕上げの模様提案最終決定

 

ベースカラーは、

特に全体像を印象付けるので

慎重に検討したいものです。

 

※室内塗装・塗壁仕上げ(珪藻土)・天井壁紙貼り

 

仕上がりイメージが違っている

というトラブルが

よく起こりがちなのは、

色単体の要素だけで

判断してしまうからです。

 

※仕上げカラーアクセントなどの貼り分け・塗り分け

 

※アイランドキッチンの設置を終えたLDKの全景

 

※LDKと繋がるメインリビングの仕上がりとアクセント壁+間接照明のテスト

 

※玄関と玄関ホール全景・仕上げ加工前の養生を外した状態でのバランス

 

※扇型の和モダンを意識した窓を覆うモダンなブラインド提案

 プリーツスクリーンによる印象操作のデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりの玄関ホール全景(照明テスト中)

 

色を重ねたり

近くに寄せてみると

目的の色が違って見える事

皆さんも

日常的な生活の中で

経験があると思います。

 

※灯りの濃淡による障子のデザインが変化する越前和紙を提案

 陰翳礼賛を感じる住まいの空間提案

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 家電背面コンセント類は家具により隠れます

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※ご提案した家具類の搬入で全体の雰囲気が整う状態に

 

※コンセプトである和モダンの風情を感じる空間構成の仕上がり

 

※建物本体仕上げ後の玄関ホール全景

 素材は家具のレイアウトも考慮してバランスを整えた状態

 

※家具やインテリアを整えた状態の玄関ホール

 

※メインのリビングと繋がりつつ風景としての庭の癒しを感じる和室の提案デザイン

 

※家具搬入を終えて整えた状態の和室全景

 

 

※家具搬入を終えて仕上がった状態のLDK+メインリビング

 

※家具搬入を終えたメインリビング

 

洋服の重ね着や

靴を履いたり

帽子をかぶったり

鞄を持つことで

印象変わったりしますよね。

※建物本体の外観仕上がり状態・外構工事中

 

※建物本体の外観仕上がり状態・外構工事中

 

※一部外構完成後の外観

 様々な色素材の要素を融合しつつバランスを整えています

 

※LDKに繋がるウッドデッキと裏庭の全景・網戸越し

 

隣に違う色を持ってくると

色の濃さや薄さ、

模様が違って見えたりしますよね。

 

実際の空間構成や

デザインでも

それが起こります。

※外構ステンドグラスのデザイン

 

※外構+和モダンの家外観全景

 門屋壁に和をモダンに表現した丸窓のステンドグラス提案デザイン

 

※門屋に設けた和モダンを意識したステンドグラス

 

単体の色や素材感だけではなくて

配色やレイアウトも

重要という事です。

 

そして小さな色見本に比べ

仕上がった全体を見たときのほうが

色合いがはっきりと

明るく見える

傾向にあるからです。

 

できるだけイメージに近づけるためには、

希望の色合いより

彩度(鮮やかさ)と

明度(明るさ)を

ワンランク下げつつ

実際に使用する環境に近い状態、

屋外なら屋外

屋内なら屋内

日陰や日向等、

状態を加味した環境下で

色を選ぶことがポイントです。

 

勿論「そういった内容」まで

コーディネートする事が

建築のソフト面とハード面を

支える僕の建築家としての

仕事の一部です。

 

住まい手さんの価値観を

設計のご依頼時から

工事が終わるまで

長期にわたり共有しているので。

 

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