奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まいと暮らしの安全の事・・・耐震も家単独ではなくて、庭、道(道路)塀、電柱、避難への安全性も視野に中古住宅の購入検討を屋外の視野も大事。

2016年11月07日 | 耐震強度地盤地耐力調査

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※リノベーション前

 

※リノベーション後

 

※外構(庭)リノベーション後

 

※リノベーション前

 

 

※外構(庭)を含むリノベーション後

 

住まいと暮らし、

リフォーム・・・リノベーションでの価値空間を

考えるデザイン設計の事色々と・・・・・。

※リノベーション前

 

※解体中

 

※リノベーション後

 

今はみなさん家をどうしようかと考えたとき、

新築だけではなく、

リノベーションも念頭に入れて

計画を考えたり、古家を探されている事が

多いのではないでしょうか?。

 

 

そして、気に入った古家が見つかった時に

気になるのは「その」安全性、耐震性。

 

※家全体内部解体中の様子

 

ここ最近の日本各地の様子を見ていると、

気にせずにはいられませんよね・・・・・。

 

 

そんなわけで、

少し、木造住宅の耐震の事を。

 

 

法律も重要な要素なので

建築基準法上の構造規定中の

耐震基準の経緯として・・・・・。

 

1950年(昭和25年)   建築基準法に構造規定制定

1981年(昭和56年)   新耐震基準施行

2000年(平成12年)   柱頭柱脚・筋かいの接合部、

耐力壁の配置バランス等具体的な仕様の明確化・・・・・。

 

 

現行の基準を満たしている建物は

2000年6月以降に着工したもの

という事になります。

 

 

つまり、合法的に建てられた建物として、

年代をみると耐震性が

1950年以前         建築基準法上、構造規定なし

1950~1981年   旧耐震基準

1981~2000年   新耐震基準

2000年~     現行基準

のように推測することができます。

 

 

そして、その基準の差が

どういったことになるかという

熊本地震での最新の調査内容も・・・・・。

 

 

まだ精査する前の途中経過とのことでしたが、

一番被害の大きかった

熊本県益城町の2回にわたる震度7の地震を

受けた建物被害について。

 

 

1981年5月以前着工の建物       30%倒壊

1981年6月~2000年5月着工の建物    9~10%倒壊

2000年6月以降着工の建物           3%倒壊

正確には地盤や実際に

どの程度きちんと計画に基づいて正確に

施工(工事)されていたかにも

因ってくるのですが、

年代別の数字だけみると、

1981年以前の建物はそれ以降の建物より、

3倍の割合で倒壊したことになります・・・・DATAとして。

 

 

具体的には1981年以前の住宅は、

現在の住宅に比べて

以下のような弱点がある

可能性が高くなりますよ・・・・・。

 

・壁が少ない

・壁が偏っている

・構造の接合部が弱い

・床、屋根が弱い

・建物を支える基礎に鉄筋が入っていない

震度7の激しい揺れ

2回というのはいまだかつてないという

レベルの地震だと思いますが、

そういったことが起こる

リスクと上記のような数字。

 

 

そんなことを考えながら、

どこまで補強「してみる」か

検討していくことになります。

 

 

「してみる」と書いたのは

法律にしてもバランスをみて

基準を決めているだけで、

絶対というのはないんですよね。

※リノベーション前のダイニングキッチンスペース(DKスペース)

 

※DKスペースをリノベーション後のLDKスペース

※DKスペースをリノベーション後のLDKスペース

 

 

建物というのは箱を計画する限り、

限られた面積の中で、

いかにニーズに合った

空間を創るかということで、

構造はその軸ともいえます。

 

※リノベーション前の玄関・ホール

 

※リノベーション後の玄関・ホール

 

 

 

安心かつ自由にするにはいかにすべきか?

例えば、構造的に緊張感がある方が

洗練されて見えやすいのですが、

どこまでシュッとさせるか

安心感をとるのか、

そんな線引きをいつも

考えるような気がします・・・・・。

 

 

現実と計画・・・理想のギャップが生まれる部分。

基準もあくまで限度の話しですから、

どこまでを「考えるのか?。」

は大事なことですよ・・・・・。

 

 

建物の安全の具合にもよりますが、

庭とその周辺・・・道路や河川も

全てがその「安全」の要素に関係してきますから。

 

 

建物が例えばある程度の安全が担保できたとして

逃げるための「道路」が狭い場合は

他の建物の倒壊や庭木等の延焼や倒壊、

道路事態の陥没・・・・etc。

 

 

全てのバランスで検討する事が大事ですよ・・・・・。

一つのモノゴトだけで

完結する訳ではないという事に

注意ですよ・・・・・。

 

 

勿論「家の中」の事「家の外」の事を総合的に。

建物だけを担保していても「家具」の転倒も

起こりますから・・・・・。

 

 

 

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