奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

注文住宅の設計デザインだから出来る暮らし全体でのコーディネート、座っているのに疲れるという事はありませんか?家と空間という付加価値に対して家具として質の持つ意味をデザインする事も大切な設計の付加価値。

2024年01月11日 | インテリア 家具 IDC大塚家具

家の中で過ごす時間の事。

色々なタイプの椅子、

ソファに座って過ごす事も

多いと思います。

 

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールーム

 

座っているのに

疲れるという事はありませんか?

 

家と空間という

付加価値に対して、

家具として、

インテリアとして

質や役目の持つ意味を

デザインする事も大切です。

 

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールーム

 

そういう意味で

暮らし方、ライフスタイルと同様に

自分に合ったインテリアや

過ごす為の「ギア」としての価値。

 

自分にあった家具である事。

何故座っていても

疲れるのか・・・?。

 

食事、仕事、歓談、余暇の時間。

私たちは椅子に座って

様々なことを行い、

多くの時間を過ごしています。

 

「座る」という行為は

「自重を何かに預けている」

という状態であり、

「立っている」よりも

身体的な負担が

軽減されているということです。

 

それにも関わらず、

長時間着座していると

疲れを感じる、

という人は少なくありません。

 

それはなぜでしょうか?。

 

立っているよりも

座っている方が

楽なのはなぜか?。

 

立っているより

座っている方が楽と感じる、

あるいは実際そうであるという

理由を考えてみます。

 

まずは筋肉の活動率の違い

という面があります。

 

通常、

人間は直立状態を

維持するためには

骨(と靭帯)だけでは難しく、

「抗重力筋」という

筋肉が活動することで

身体のバランスを保っています。

 

端的に言えば、

重力に対抗して

正しく安定した姿勢を

維持しているという事です。

 

座っている状態は

抗重力筋の活動が

抑えられている状態ですから、

立っている状態と比べて

エネルギー消費が

低い(状態)と言えます。

 

体内のエネルギーは

消費すると「乳酸」と呼ばれる

疲労物質が生成されます。

 

これが疲れの原因の1つです。

よく(乳酸が溜まる)といわれるものです。

 

座っている場合は

筋肉の活動量が少ないので

疲労が溜まりにくい、

すなわち楽な状態だと

考えることができます。

 

もう1点

交感神経と副交感神経の作用

という観点でも

違いは明白です。

 

立っている時は

交感神経が

優位な状態とされます。

 

エネルギー代謝量が

多いことに加えて

各種神経も

興奮している状態です。

 

つまり体内のエネルギーを

「より」使うこと、

つまり疲労に繋がります。

 

一方で座っている場合は

副交感神経が「優位」な

状態です。

 

穏やかな安静状態に

身体をコントロールします。

 

この2点から

立っているより

座っている方が楽だと

いう状態に考えられる訳です。

 

勿論「気分」もそこには

付加されています。

 

では楽な姿勢を

とっているのに

何故疲れてしまうのか?。

 

あるいは

腰や肩に痛み・疲れを

感じることになるのか?。

 

それには以下のような

理由が考えられます。

 

座っていても

疲れるのはこれが理由。

 

まず「背中のS字ラインの崩れ」が

考えられます。

 

人の背骨はS字型に

カーブした形状です。

 

正しい姿勢だと

背骨のS字のカーブが

しっかりと保たれ、

その姿勢を保つことで

疲労感が抑えられます。

 

しかし、

実際には椅子に座り

パソコン作業などを行うと

頭が前傾し

背骨のS字のカーブが

崩れてしまいます。

 

つまり、

背中が丸まっている状態です。

 

その状態を

しばらく続けていると、

背中や肩の

筋肉の張りや

内蔵の圧迫に繋がります。

 

また、

前傾姿勢は

腰や椎間板への

負担も大きくなります。

 

S字型のカーブ=理想的な姿勢をサポート

「しない」椅子に座ることが

着座時の疲れの

原因になってしまうのです。

 

あるいは椅子のサイズや

テーブル・デスクとの高さの

バランスが

自身の体型に合っていない

可能性があります。

 

特に椅子の

座面高さに関しては

体圧分散を

効率よく行う意味でも

足裏がしっかりと

床に着くような

調整が必要です。

 

その上で

テーブルの高さなども

椅子の座面高に合わせて

適切でないと

姿勢の歪みに繋がり、

疲れやすくなるのです。

 

バランスが悪くて

気持ちわるいという事は

ありませんか?。

 

疲れにくい

椅子の条件とは?。

 

では所謂「疲れにくい椅子」とは

どのようなものを

指すのか?。

 

それは

背骨のS字カーブを

サポートしてくれて

体圧分散性に優れ

自身の体型に

合っているものです。

 

椅子に座った際に

自然と腰回りに

椅子の背板が

フィットしてくれるような

椅子が良いかと思います。

 

また、

腰が当たる部分の

面積も広い椅子が

おススメです。

 

デザイン性が高くても

細いアームや背板の椅子は、

身体に当たる部分が

狭いため

長時間のサポートには

向いていません。

 

人は長く座っていると

どうしても体を左右に動かし、

可動させながら

楽な体勢を整えようとします。

 

その際、

腰回りは可動させる程の

サポートの幅が無ければ

自然と体を動かすことが

できません。

 

フィット感が高いと

共に適度な

可動幅があることで

疲れが出にくい

椅子となります。

 

次に体圧分散とは

その名のとおり、

身体に掛かる圧力(=体圧)を

一か所ではなくて

できるだけ

複数の箇所や

広い部分に「散らす」ことで、

身体の負担を

和らげることを言います。

 

私たち人間の身体には

必ず曲線があり、

凸凹(でこぼこ)があります。

 

例えば

平らな床に

仰向けに寝転んだ場合、

身体の中でも

出っ張った

臀部・後頭部・肩甲骨など

床に触れる部分には

体圧がかかりやすくなります。

 

接地面に

触れる面積を

多くすることは、

通常では接地しないような

身体のへこんでいる部分も

支えることができるので、

身体全体の負担を

減らすことができるのです。

 

人間の体型を考えた曲線は

美しさを持って

座り心地の究極を

表現しています。

 

しっかりとお尻全体が

包み込まれるような

心地良さを

きちんと「実物」で

体感する事が

インテリアの選択には

重要です。

 

そういう意味で

僕は家造りの

ご相談をいただいた際は

間取り検討時には

必ずインテリアについて

提案や家具ショールームへ

ご案内させていただき

体感する時間を

提案させていただいています。

 

足裏が床にしっかり

設置することも

この体圧分散においては

重要です。

 

単純なデザインではなくて

暮らしの趣も含めて

それぞれの

住まい手さんにとって

過ごしやすい

空間と価値観の提案として

椅子を選ぶような時には

いくつもの候補から

「これが良い」と思える

選定時間を大切にしています。

 

座面高の調整などの

対応ができる商品も

検討する際の

前提になります。

 

暮らしに関する提案に

過ごす時間の価値として

家具の持つ効能も大切に。

 

住まいのリフォーム・リノベーション

模様替えや増改築について

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■やまぐち建築設計室■

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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