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奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

格子の美学、和モダンを纏う外観デザインと心地よい空間の創造 日本建築の伝統を受け継ぎながら現代のライフスタイルに調和する格子。その美しさは深みと洗練をもたらし内と外を絶妙に繋ぐ。

2025年01月06日 | 設計の事デザインの事

格子のある外観と

格子がつくりだす趣のある

和の設えの空間。

※和風の外観表情を豊かに醸し出す格子の採用提案事例

 

 

 

 

 

※数寄屋を意識した瓦屋根の和風住宅に格子の提案事例

 

日本の住まいにおいて

「格子」は

長い歴史を持つ

デザイン要素です。

※夜間には格子から漏れる灯りが住まいの外観に異なる表情を生み出します。

 

その繊細でありながら

力強い存在感は、

和の美意識を語るうえで

欠かせません。

 

格子はただ外観を

美しく整えるだけではなく、

光や風を巧みに取り入れる

機能性も

兼ね備えています。

 

伝統的な和の要素を

取り入れながらも、

モダンな住宅に

調和させた「格子デザイン」を

検討する事もあります。

※タイル張りのモダンな外観に沿うアルミ素材格子での外観デザイン提案事例

 

※夜になると格子から漏れる灯りで繊細な表情を生み出します。

 

実際にこれまで

多くの格子を

暮らしの趣に

取り入れた住宅を

手がけてきました。

 

「格子のある外観」と

「格子が生み出す和の設え」をテーマに、

その魅力ある住まいについて

採用のポイントを。

 

格子の外観が生み出す

美しさと機能性・・・・・。

※ハーフビルトインガレージの家に通り土間の存在感を調整した格子のある家設計事例

 

格子を外観に

取り入れることで

得られる最大の魅力は、

その美しさと

機能性の両立です。

※夜になると格子の部分も含めた土間の存在が外観に奥行きのある佇まいを生み出します

 

格子は建物の外観に陰影を与え、

平面的になりがちな

デザインに

奥行きを持たせます。

 

また、格子との「間」を

設計する事で

視線を適度に遮りながらも

光や風を通すという、

暮しの空間に

快適な環境を

提供する特徴があります。

 

たとえば、

奈良県の気候では

夏場の強い日差しを和らげつつ、

屋根や庇を活用する事で

窓を開けて

涼しい風を室内に

取り込むことが

可能になります。

※中庭を介するリビング空間は外構の距離感を変化させ開放感を生み出します。

 

リビングに面する

窓の外に格子を配置して

中庭化することで、

外からの視線を

遮りながらも

庭の緑を感じられる

工夫を施すことも可能になります。

 

また、

夜間には格子越しに

室内の照明が

柔らかく外に広がり、

幻想的な雰囲気を

生み出します。

 

格子がつくる

和の設えの空間・・・・・。

 

格子は、

屋内空間にも

大きな影響を与えます。

 

たとえば、

障子や襖に用いられる

組子細工は、

格子の美しさを

最小単位で

表現したものです。

 

格子によって仕切られた空間は、

完全に遮るのではなく、

程よく視線を通すことで

空間に広がりと

つながりを感じさせます。

 

これにより、

住まい全体が

開放感を保ちながらも

プライバシーを確保できます。

※中庭を設けて一階から二階までを覆い隠す壁に格子をデザインした事例

 

※目隠しの役目と表情を彩りつつも採光や陰影、距離感をつくりだす格子の存在価値

※目隠しの役目と表情を彩りつつも採光や陰影、距離感をつくりだす格子の存在価値

 

※目隠しの役目と表情を彩りつつも採光や陰影、距離感をつくりだす格子の存在価値

 

格子を使った中庭デザイン

中庭を囲む形で

格子を取り入れると、

昼間は庭に注ぐ自然光を

室内に柔らかく届け、

夜には中庭の

ライトアップや

漏れる灯りを楽しむ

スクリーンの役割を果たします。

 

木製を意識した

格子を用いることで、

自然素材の暖かみを

取り入れつつ、

和の趣を存分に感じさせる

空間を生み出すことが出来ます。

 

格子デザインを

成功させるためのポイント。

 

格子を取り入れる際には、

最低でも

以下のポイントを

意識する事が大切です。

 

●素材選び。

木材を用いた格子の場合は、

伝統的な

和の雰囲気を強調します。

 

一方で、

アルミ製やスチール製の格子は

メンテナンスが容易で

モダンな印象を与えます。

 

●配置の工夫。

格子の幅や

間隔を工夫することで、

外からの視線の遮断具合や

光の通り方を調整できます。

 

玄関周りに格子を用いる場合は、

サイズもそうですが

特に間隔を調整して

プライバシーを確保するのが

おすすめです。

 

●色使い。

周囲の景観や

建物の外壁の色に合わせて

格子の色を選ぶことで、

全体の調和を

保つことができます。

 

特に、

ナチュラルな木目調や

金属質な素材感、

黒塗りの格子は

和モダンのテイストにも

彩りを添えます

 

格子は、

単なる装飾ではなく、

光と影を操り、

空間に深みと機能性を

もたらす重要な要素です。

 

和の趣を大切にしながら

現代のライフスタイルに

適応させたデザインは、

住まいに豊かさと

心地よさを与えます。

 

格子を活かした設計を活用して、

住まいに独特の心地良さと

味わいをご提案しています。

 

格子を取り入れた

和モダンな住まいを一考するのも

暮らしの奥深さを生み出す

付加価値のデザインです。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
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やまぐち建築設計室
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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数年から数十年を意識して考える理想の暮らしへ、間取りや設計に取り掛かる前段階、家づくりを始める前に必ず話し合うべき大切なこと。

2025年01月06日 | 家 住まい 間取り プラン
家づくりを始める前に、
読んでいただきたい事をいろいろと。

家づくりの
第一歩は「家を建てること」
ではありません。

数年から数十年先まで見据えた
理想の暮らし方、
家族の在り方を
考えることが重要です。

家づくりの本質を大切に。

建築計画や
間取り作りの前に
「暮らし」を考えることで、
本当に必要な家が
見えてきます。 

家づくりは
何から始めたらいいのか?

信頼できるハウスメーカー、
工務店を探すること。
設計をゼロベースから
オーダーメイドで考える
設計事務所、
建築家を検索すること。

間取りを考えること。

土地を探すこと。

評判や人気、
口コミ、
ランキングを見ること。

おしゃれな実例を
眺めること。

注文住宅・新築一戸建て住宅の
資料請求や坪単価を
一括でたくさん集めること。

ハウスメーカーや
住宅展示場で
担当営業マンおすすめの
仕様について聞くこと。

その他、
家造りをした友人の話しを
鵜呑みにする事。

基本的に
家造りのスタートラインは
そのどれでもないと
考えています。

まずはご自身が、
ご夫婦が、
家族がこれからも
一緒に歩んでいく
数年間から数十年に渡って、
その時代時代にどう暮らし、
何をしていたいのか?。

自分にとって、
家族にとって
夫婦にとっての
スタンダートは何なのか、
親や子供と一緒に
二世帯住宅を建てるのか、
夫婦だけで暮らすのか。 

子供に残したいものは何か、
子供の将来で
どんな支援をしてあげたいか、
老後にも安心して
暮らすために
今からできることは何か?。

そういったことを
きちんと家族で
話すことから
始まると考えています。

「家づくり」は
家を建てることが
最終の目的ではありません。 

そこでどのような
暮らしをするのか、
「暮らし方」について
考えることが大切なんです。

そのお話を
キチンと聞かせていただいて、
情報や環境を考えること、
土地の特徴や
ロケーションを考えること
生活環境を精査する事
それらを整理整頓して、 
その考えであれば
最適な家、
暮らし方とは
何なのか・・・・・。

暮らしを考える
家造りを
キチンとプロとして
お話をさせていただくことが
始まりになります。 

きちんと考えて、
キチンと整理整頓して、
キチンと建てて、
きちんと暮らす。

暮しに関する充実の密度は
どのように考えるべきなのか?

人それぞれの暮らしの価値観について
キチンと考えた暮らしの時間を
イメージしてみませんか?

過ごし方から考える
住まい造りのご提案。

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