奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

少しの違いで変化する空間の魅力を設計デザイン・・・視線先「見える場所」を間取り工夫する事で狭小住宅も奥行が。

2016年10月01日 | 家 住まい 間取り プラン

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 ※イメージ検討CG(鳥瞰図)

 

 

住まい造りイロイロ考えておきたい事。

狭い土地でも工夫次第で、

広く見える家をつくることは出来ますよね。

錯覚や見え方での特徴を活用するように・・・・・。

 

 ※イメージ検討CG(鳥瞰図)

 

 

カタチの違いでの差。

広さは全く同じでも、

その部屋・・・・・・空間に、

広い印象を与えるという事。

 

 

奥行きが長くなっている事での変化。

この「奥行き」が、

広さを感じさせるポイントだったりします。

同時に・・・・・部屋の突き当り等に

ガラスをはめ込んで外が見えるようにすると、

さらに奥行き感が増しますよ。

 

 ※イメージ検討スタディー模型

 

 

縦の広がりも大切・・・・・。

 

 

吹き抜けは空間を縦につなげ、

実際よりも部立体的に部屋を

広く感じさせます。

 

 

 

スキップフロア等の床での段差、

視線の抜け方を意識してデザインすると

さらにその効果は増えますよ・・・・。

 

 ※イメージ検討スタディー模型

 

 

 

物理的な事だけを考えると、

もし吹き抜けやスキップフロア等による

「隙間空間」・・・・・余白が無かったら、

部屋の物理的面積はいくらか広くなりますが、

壁と天井に仕切られて、

逆に開放感が薄れて、

住む人は・・・・圧迫感を感じてしまうんです。

 

 

住まいには空間の感じ方としての

心理的効果をデザインする事で

生まれる違い・・・・・。

 

 

狭い空間でも、

縦と横の距離を長くする設計デザインによって、

人は広さを感じるという事です。

 

 

 

 

 

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暮らしと生活設計のデザイン・家の間取り、生活と家事の際人はどのように「家の中」、「家の外」を移動するのかを考える動線計画。

2016年10月01日 | 和モダン 思想

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※検討間取り図・提案資料・デザインCG

 

 

住まいと暮らし・・・家の中で人が移動する空間。

 

 

それを動線といいますが、

動線がいいと、暮らしが楽しくなるような

毎日の動作を、ストレスフリーで出来る

と思いますよ。

 

 

キッチンからダイニングへ、

寝室からトイレへといったような

住まいの中の人の動きを、

軌跡として書き表した線。

 

 

この生活動線が複雑だと、

家の内部空間・・・LDKから水回りのある

トイレ、洗面、脱衣や勝手口への移動の途中、

家事の途中・・・あちこちで人がぶつかったり、

面倒で片付けなかったモノ、

モノの持ち運びが不便で

それが・・・・そのあたりに

散らばったりということが

起こりますよね・・・・・・。

※検討CGデザイン

 

 

そうならないためにはどうするか?。

 

 

まずドアをできるだけつくらない

間取りにするということです。

ドアをつける際は、

開けっ放しでも気にならない引き戸にします。

そうすれば・・・・動くときに

ドアを開け閉めするひと手間が省けます。

 

 

次に、玄関から出来るだけまっすぐに

複雑な移動とならない動線を心掛けて

間取りを設計デザインするように・・・・・。

 

 

そして、キッチンを中心に、

家事をスムーズにこなすための動線。

 

 

子育てに仕事に趣味にと忙しい世代が、

ストレスを感じずに家事ができるよう、

短い動線で多くのモノゴトを

同時にこなせる事が出来やすい

間取りの工夫を設計として落とし込むように。

 

自分達の暮らしに応じた「良い動線」を

間取りの中にイメージ出来る様に。

 

 

しかし暮らし方や生活基準によって

または「土地に状況に応じた」間取りを

考えた場合には・・・・逆に少し長くした方が

良い動線計画もあります。

 

 

たとえばトイレ。

 

 

便利だからと家族が集まる

LDK・・・・・リビングのすぐ横に

計画したとします。

 

家族はそれで大丈夫かもしれませんが、

仕事柄、ご近所付き合いの関係上

来客が多いご家庭の場合、

お客様が訪問されている際には、

音を気にされて

トイレに行きにくく

なってしまうかも知れません。

 

 

トイレはリビングや応接間、

客間等からは少し離れた位置につくる方が

良い場合もありますよ・・・・・。

 

 

それぞれの家族の生活スタイルや

暮らしの文化、考え方によって

動線計画は異なります・・・・・。

 

生活のデザインが大事。

 

 

間取りを計画する事は

まず、自分たちの生活習慣を見直し、

これから習慣づけていきたいことを

家族の中で決める良い機会にもなります。

 

 

 

また、お互いへの思いやりの心を

育てることにもつながりますよ。

家族の時間を過ごす場所の考え方の本質を

丁寧にデザインするように

日々思考をロジカルにラテラルに

水平と垂直の立体思考を

暮らしのデザインに落とし込んでいますよ・・・・・。

 

 

 

 

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今夜のつまみ食いはは・・・・・。

2016年10月01日 | グルメ つまみ食い 夜食

 

今夜のつまみ食いは・・・・・「源氏歌あわせ」。

 

 

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住まいの新築、住宅設計デザインの「カタチ」・・・・現場着工予定に合わせて「内容の確認」で建材総合ショールーム。

2016年10月01日 | (仮称)光の路と明るさのある家

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住まいの新築設計デザイン・・・・・。

現場でのカタチをつくる工程に入る段階。

最終確認も含めて僕の「アトリエ」で

住まい手さんご夫婦と

打ち合わせの途中・・・・・。

 

(仮称)光の路と明るさのある家新築工事

住まい手奥様、

僕のアトリエ・・・打ち合わせコーナーにある

物件の「写真パネル」や検討用の「スタディー模型」を

見ながら「雰囲気の良い空間」を眺めたり・・・・・。

 

この日はアトリエで「スタディ模型」を

見ながら微調整後の確認も・・・・・・。

サイズ感と窓の位置関係が大きな部分ですが、

「ガラスの箱」である「ガラスブロック」で

外壁の表情も変化させて

同時に「光の取り込み方」にも

設計デザインの工夫を施しているところ。

 

 

ある程度までの打ち合わせを終えてからは

住まいの建材総合展示場の

LIXIL南港ショールームへ打ち合わせに・・・・・。

 

この日のショールーム・コーディネーターは岡部さん。

前回ショールームで打ち合わせした

内容を踏まえての住宅用の

窓(サッシ)、内装建具(扉・ドア類)、

内装化粧機能壁材(エコカラット)や

床材等・・・建築建材の案内を。

 

玄関扉の「機能面」「性能面」も

実際に体感していただいたり。

 

 

建物の趣味嗜好の部分を加味して

セレクト調整、提案させていただいている内容を

改めて「現物やサンプル」を

建材ショールームで確認しながら・・・・・。

 

 

小さなサンプル類や

ペーパー資料、提案CGではない

「現物」に近い状態を確認する事で

理解も深まりますし、

などや扉等に関しては

実寸法・・・・・実際のサイズ(大きさ)を

体感する事で開閉のやり方にも

理解が深まりますからね。

 

光の当たり方での床材の見え方や

質感なども重要・・・・・。

 

 

セレクトのポイントも相談しながら

建材の適材適所を説明したり。

 

 

見える部分の「雰囲気」で空間の

昨日も印象も変化します・・・・・・。

色の効果も重要。

 

今回の住まいは土地の形状が細長く、

家そのものも比較的土地形状に合わせて

細長い形状をしています。

 

そのためにどのように「室内空間」を

感じるのかも重要・・・・・。

抜け感を生み出す効果も期待して

薄さをつくる効果も選択のポイント。

 

 

資材の組み合わせ。

明るく淡い色で統一するという価値・・・・・。

部屋を実際以上に広く見せてくれるのは

膨張色といわれる淡い明るい色。

 

 

壁や天井だけではなくて

床材もそういう色調で統一すると

実際以上に広さを感じますからね。

そういう部分を意識しての

セレクトですよ・・・・今回は。

 

そして抜け感の為の「透過性」も

光が抜けやすくなる扉の選択で・・・・・。

空間特徴を加味しての「セレクト」は

重要ですからね。

一つ一つの「パーツ」としての考え方を

どのようにとらえるのかという事。

 

 

空間に選択肢としてパーツが集まった際に

どのように「見えるのか」は重要。

僕の方で事前に住まい手さんの「趣味嗜好」と

思考での「効果」を

俯瞰でそれぞれをセレクトしていますよ。

 

 

広さを生み出す選択肢・・・・・・。

 

 

同時に目線が向く選択肢も。

機能性も持たせながら「エコカラット」も。

LIXILオリジナルの機能性と意匠性の建材。

タイル建材・・・・・。

 

エコカラットの「ルーツ」は

日本の気候と相性の良き伝統工法の「土壁」。

 

 

土壁の素材をヒントに

生み出された建材ですよ。

 

 

 

見た目の印象もそうですが、

環境を整えるという事で、

湿度・・・・におい、お手入れ等の価値も。

 

 

 

余分な湿気を吸収して

調湿の効果は高いです・・・・・・。

環境を整える機能面と

見た目の印象を変える側面を持った建材で

今回は玄関や玄関ホール付近の「フォーカルポイント」も

整える意味で・・・・セレクトと空間に合わせての提案。

 

 

フォーカルポイントとは、

見た瞬間に思わず目線が向く場所の事。

そうした「ポイント」があれば

空間(部屋)にメリハリが生まれて

細かいものに目がい行かずに、

スッキリと見えます・・・・・。

 

 

今回の住まい手さんのお住まいでは

玄関ドアを開けた時に、

自然に目線がそちらに誘導されるように

空間の効能をデザインしていますよ。

そのための選択・・・・・。

 

 

※プレゼン(提案時)の玄関周辺内観CG

 

 

 

 

 

 

最初のCG提案時からの

提案セレクト昇華を経て。

 

 

 

広さの感覚を一層「拡張」させる為の

セレクトには、

それぞれ意味がありますよ。

そこを考えて設計デザインする事は

建築家としての僕の大切な仕事の一部。

図面を引く設計を行う事だけが、

仕事ではありませんかがらね。

 

 

僕の建築家としての

仕事の内容で変化する「空間の効能」・・・・・・。

 

 

心地よさ、を住まい手さんの価値観や

住まいの文化に寄り添うように

丁寧にアイデアの価値を提供していることこ。

 

 

住まいの設計が生み出す

生活の質の違いがありますからね・・・・・・。

高級というセレクトではなくて

機能や効果、心地よさをどのように

価値空間へ調整を図るのかという事。

 

 

 

生活の環境を整える大切な時間ですよ・・・・・。

住まいの設計を丁寧に。

 

 

 

 

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住まいの設計デザインと空間の持つ意味・・・・和の畳の魅力がある和室での効能と歴史、価値観と継承と背景との共生。

2016年10月01日 | 和モダン 思想

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 ※和室設計デザイン事例

 

 

住まいと暮らしのデザイン・・・・・。

和室的な事イロイロと。

「畳の間」に対しての価値観も含めて

日本的な情緒が生まれる場所として。

 

 ※和室設計デザイン事例

 

 

日本建築の間取りの中心である

畳敷きの部屋・・・・和室。

日本人の住まいの原風景といえる場所。

 

 

※和室設計デザイン事例

 

 

畳敷きでくくってしまうには

あまりもおおざっぱなので、

そのルーツも含めてデザインとしての価値。

 

※和室設計デザイン事例

 

 

歴史での認識で現代的な暮らしにも

ある意味「ルーツ」で変化する部分が

あるかも知れませんよね・・・・・。

 

 ※和室設計デザイン事例

 

 

 

平安時代に発展した

寝殿造といわれる貴族住宅の様式に遡り、

京都御所の清涼殿や紫宸殿を

イメージするとわかりやすいですね。

 

 ※和室設計デザイン事例

 

 

 

天井のない板敷きの大空間に

源氏物語絵巻に登場する

ひらひらとした几帳で間仕切り、

その奥の板間中央にマットレスのような

「置き畳」とお姫様・・・・・・。

 

 

※和室設計デザイン事例

 

 

 

それではまだ和室とはいえず、

当時からの中国や韓国といった

大陸からの影響依存で「和室」とは

いいがたいですね。

 

 ※和室設計デザイン事例

 

 

畳マットは貴人の座・場。

このころは座敷飾りと呼ばれる

唐物を飾る場が登場して・・・・・。

 

 

そこから時代は下って、

畳敷きの範囲が少しずつ広がってくるようになり、

最初は限られた貴人のみだった畳敷きが

普通の貴人へと広がり、

板間部分がだんだんと減ってきますね。

 

 

現在の禅寺の本堂などで

見る事のできるような、

部屋の真ん中に板敷きを残して

その廻りに畳を敷いた(追い回し)部屋が

近いイメージ・・・・・。

 

 

畳敷き以外の部分にも

薄縁と呼ばれる縁取りした

筵を敷くようにもなってきます。

 

 

 

板間部分がサービス通路となり

残っているのですが、

その部屋は饗応・接客のための「部屋」空間。

もちろん他の部屋は板間であり、

やはり畳は貴人の座・場を示すような・・・・・。

 

 

次第に・・・・ここで、

座敷飾りと呼ばれる軸と花を飾る板を備えた部位が登場して、

「押板」と呼ばれるようになり、

「押板」は後の「床の間」に発展していくんです。

 

 

この頃、柱間装置といわれる

襖や板戸が発展してくると

やがて限られた貴人の部屋では

板間を残さず畳を敷きつめるように・・・・。

 

 

 

畳マットという座を敷いた部屋、

座敷の始まりです。

 

 

貴人の起居するところから始まり、

やがて会所と呼ばれる人の集まる場が

座敷化・・・・畳敷き化されていきます。

 

 

そうなると、

いよいよ書院造での歴史です。

書院造は室町時代に武家住宅として発展した様式で、

二条城二の丸御殿が例示されると

壮大な印象がありますが、

武家も上級だと家は「城」となってしまう、

そんな豪奢な造りが書院造の原点・・・・・。

 

 

少なくとも貴人の部屋である上座には

全面に畳が敷き込まれ、

ここで初めて現在の「和室」の定義に叶う

造りが登場するようになりますよ。

 

 

襖や紙張り障子も備わり、

座敷飾りである飾り棚も造り付けとなってきて、

ここで現代的に皆さんも思うような

「和室」そのものが完成するんです。

 

 

 

そうした上段の間には

書院、床の間、違い棚、頂台構えが揃い、

ひとつのスタイルができあがり

和室のスタンダードも・・・・・・。

 

 

 

さすがに頂台構えは姿を消すのですが、

約500年も前のスタイルが

今も日本の「和室のプロトタイプ」となって

現代の暮らしにも和室イメージとして

刷り込まれていますよね。

 

 

和室の概念として。

ある意味で書院造という様式は

日本の和室のルーツなのかと・・・・・・。

 

 

 

こうして完成した和室、書院造は

豪奢の度を上げて、

貴族・武家社会の威厳の象徴となり発展する一方で、

概ね貴人の使う各室には

全面的に畳が敷き詰められるようになり、

今度は茶の文化の流入により、

和室のもうひとつの性格が出てくるようになります。

 

 

最初はメインの座敷の脇で

茶点所(ちゃたてどころ)ができ、

いわゆる別室でお茶を点て

喫茶する座敷に運ばれていたところ、

台子という点茶セット毎

座敷内で点茶・喫茶するようになってきます。

まだこうした部屋を

純粋茶室と呼ばないかと・・・・・。

 

 

 

和室を茶室と呼ぶか呼ばないかの定義に

関係する要素としてのひとつが「炉」。

先の座敷に持ち込んだ点茶道具「台子」には

風炉釜が乗り、

どこでもそこは点茶所・・・・茶室となります。

 

 


こうして茶の湯専用の座敷

茶室ができるように変化。

 

 

武野紹乗による「紹乗の四畳半」が

最初です。

これは座敷に付随した草庵の間で

やがてこうした茶室は

独立したりしながら「利休の侘び茶の小座敷」が

出来上がりますよ・・・・・・。

 

 

この後は、広間の座敷と

侘び茶の小座敷が歩み寄った形で

中途半端で自由な茶点所が

「鎖の間」として

書院の脇に並ぶように・・・・・。

 

 

床の間を備え、茶を点てられる

気楽な場、座敷であり、

人々に広く愛されたようで、

「棚」までも備えない

床の間だけついた和室が

歴史上・・・・庄屋や町民への広がり、

座敷といえば「これ」、といった

スタイルと定型化。

 

 

床柱に磨き丸太を使ったり、

皮付きの面皮柱を用いたりと、

書院造よりは自由でくだけた

「綺麗さび」といわれる

小堀遠州の「茶室様式」はその後の

数寄屋建築を定義付けるところまで

完成度をあげます・・・・・。

 

 

武家社会では、

書院はかかせないまま座敷(床の間付き和室)も

併設されますが、

歴史上・・・・家作を制限された

農家・町家では、

畳敷きの部屋も増えていく中

「座敷」造りは禁止され、

少なくとも表向きは

長押や床の間、

漆塗りの建具や貼り付け壁は御法度に。

 

 

当時・・・・江戸250年の間、

書院・座敷への「あこがれ」が多くなり

もちろん富裕な庄屋、町家、揚屋(郭)

旅籠・湯殿など特殊な建物には

座敷に贅をこらしたものが多くあり

今も古い建物として保存されたものには

残っていますが、

このような歴史背景を踏まえて・・・・・。

現在も和室で「くつろぎたい」と願う

DNAは健在かもしれないと思うんです。

 

 

ちょっと長めの講釈でしたけど

和室は畳を敷き詰め、

床の間や書院を備える事で

「和みの部屋」として、

今後もまだまだ本来の

「和心」をくすぐっていく事になる

空間だと思いますよ・・・・・。

 

 

和のテイストを上手に崩し、

継承する「和モダン」のスタイルが

意味を持つのも、

そのような歴史的な背景からの

「な・に・か・し・ら」が無意識にも

「あるのかもしれない」と思うんです。

 

 

そこを踏まえての「畳の間」としての

効能が現代も色々と・・・・・・。

 

 

 

 

 

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