森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

同志!谷山浩子ファン

2011-10-18 22:36:37 | ドーデモ体験談

 神戸の酒心館で行われた、谷山浩子コンサートに行った。もちろん一人である。谷山浩子は、一人聞くものだ(一緒に行きたいという人がいない……)。

場所は、阪神石屋川駅から南に徒歩で8分のところにある元酒蔵ホールだ。

私が阪神電車に乗って座った前の席に、いかにもオタク風の中年男がいた。ウォークマン?ipod?を耳にし、でっぷり太った姿は、オタクであった(笑)。

石屋川駅で、私とともに下りた。もしや……。

そのままつかず離れずに歩いていると、信号待ち。そこに男が5人くらい滞留した。みんな一人で、中年男。ブレザー姿もあればサラリーマン風、トレーナーにジャンバー……と服装はてんでバラバラだが、みんな同じ匂いがした(笑)。

そして、信号を渡った後の歩くコースはみんな同じ。そう、私も含めて全員、酒心館へと吸い込まれて行ったのである。

なんで、谷山浩子ファンには、独特の同じ匂いがするのだろう。ちょっぴりオタクぽい、孤高の人(^o^)の匂い。もしや、(オタクでも孤高でもない)私も、そんな匂いを漂わせているのか。それは誤解です。

会場は、150人くらい入れるかな。後ろはパイプイスに畳席もある不思議な空間。でも、すでに満席に近かった。かろうじて、隅の方に空き席を見つける。

周りは、みんな男だった。みんな中年。みんな一人客(^^;)。ホールの中には、女性も若干いるし、カップルもいるのだが、圧倒的に男だね。年齢は30代以下は少なくて40代~70代くらい?

ここ1、2年、猛烈の谷山熱が復活している。35年前のファンに成り立ての頃は、金のない学生だったから、なかなかコンサートも行けなかった。あの頃は、若かった。私も、ファンもみな若かったのだよ。そして谷山様も(^o^)。、夢中になっていたのだよ。そして、しばらくの空白を置いて復活したのである。

………………

さて、コンサートを堪能して、帰途に着く。また阪神電車に乗る。途中、急行に乗り換え。そこで座れたので、会場でもらったチラシなどを確認する。

「いいコンサートでしたね」

隣の男から声をかけられた。目をパチクリ。「あなたもコンサートに行っていたのですか」

なんと、その人は前日の京都コンサートも足を運んでいて、2日続けてのコンサートだという。負けた。実は私は、21日に福島へ仕事で行くのだが、その夜に郡山で谷山浩子コンサートがある。私は、こっそり足を運ぶことを考えていたが、あっさり仕事先のメンバーにつかまって「打ち合わせ」をすることになってしまった(T-T)。もし、行けていたら「勝った」のに。

聞くと、彼は1990年代の「みんなの歌」の頃からのファンだという。デビュー時からのファンであった私は、「勝った」と心の中を思いつつ、熱中度は私以上の彼に「負けた」と思う。(- -;)

が、なんたって、谷山浩子ファンだという男と会ったのは、初めてである! それ自体が感動的であった(笑)。そして谷山様のどこがいいのか、あの歌のどこがスゴイなのか、どのように昔のレコードや本を探しているのか……と、まったく見知らぬ人同士で、熱く語り合った(^o^)。
もはや同志! と呼びたい気分である。

よほど、大阪で一杯飲みながら語りませんか、と誘いかけたが、ぐっとこらえて、乗り換え時に別れた。

次は、12月24日の大阪フェニックスホール(コンサート会場)で会いましょう。そう言ってさよならする。彼は、確実に行くそうだ。

それにしても、クリスマスイブの夜に、男一人が大挙集結するのだ。きっと、みんな同じ匂いがしているだろう。すごい(匂いの)コンサートになるぞ。

さっそく翌日、私もコンサート予約をした。