やはり、木の実も書いておこう。
古代から、木の利用法としてもっとも古いのは木の実ではないだろうか。
人類に限らず、まず食べ物として利用してきたはず。
もっとも現代では、食べられる木の実は栽培され品種改良されてきた。
植物性油脂も、木の実からが普通だろう。草本性が多いが、オイルパームのように高さ5mくらいの木から実を取って油を絞ることもある。
それでも、最近は新しい木の実資源の発掘が行われている。
アケビなどは、昔は山の幸だったのが、今では栽培して高級化している。木の実ではないけどムカゴもそうだなあ。
島根県の大和村?では、マタタビの資源化を進めていた。和製キウイのサルナシに注目する地域もある。いずれも野生の木の実扱いだったが、それを栽培してちゃんと確保しようというもの。
生食も可能だが、酒などに漬け込んでマタタビ酒、サルナシ酒などにして商品化する。桑の実も同じ。観光にも使える。
野生の実では、供給面の不安と食味の点で、一般化しづらいだろうが、機能性食品として価値を高めれば、味より健康を売り物にできるかもしれない。価格も高めに設定して供給意欲が高まればいいのだが。