人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

人を巡る様々な出来事

2006-10-19 08:47:03 | Weblog
 今、人を巡る様々な出来事がニュースで流れている。二十一世紀なら
ではの話題かも知れないが代理出産の話である。子宮の摘出手術を受けた
娘さん夫婦のために娘さんのお母さんが代理出産した。
 また、亡くなったご主人の凍結精子を使って妻が出産した。しかし、
裁判所は現行法にそんな記載はないからと、亡くなったご主人の子供だと
認知をしなかった。同じく自分の体では出産出来なかった女優の向井さん
がアメリカ人女性に代理出産して貰い、向井さん夫婦の子供だと言うこと
をこちらは裁判所が認知した。
 こんな事は数十年前にはとても考えられなかった出来事だ。全てが科学
の進歩によるものだが、事の善し悪しは日本の現行法律では判断の難しい
事ばかりである。

 つい最近のニュースでは他人の腎臓をお金で買って移植手術をして成功
している。既に医学の進歩は、お金さえ出せばどうにでもなるようなレベル
に達しているようだ。
 ただ、人間の体の一部をお金を出して買うと言うことが良いことなのか
悪いことなのか。生きたいと願う気持ちは誰しも同じだが、お金を持って
いる者だけが恩恵を受けるという不平等をどう考えれば良いのだろうか。

 学校の荒廃が取りざたされるようになって久しい。生徒だけでなく先生
までもが加わったいじめによる生徒の自殺、上司によるパワーハラスメント
での先生の自殺。
 多くの先生が管理教育と言う名の下での教育の在り方に苦しみ心身症を
病んでいる現実。そして先生による不祥事の増加。学校という聖域ももはや
聖域ではなくなりつつある現実は、現代社会の縮図そのものである。

 地球が病んでいるように人間も病んでいる。そして又、世界も病んでいる
としか思えない。

 北朝鮮の核実験は成功だったのか不成功だったのかの問題ではない。
問題なのは、誰も抑制することの出来ない独裁国家が核兵器を手にした
ことにある。
 金正日総書記を頂点とする独裁国家は裸の王様に誰も貴方は裸なのです
よと言うものがいない。彼の周辺の者は自分の地位や権益を守ることに
一生懸命で、国民の事や国の将来の事など知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。
 こうなったら国民は哀れである。哀れを通り越して悲惨としか言いよう
がない。私は戦前の日本の姿を重ね合わせて見てしまうのである。
 多くの国民が飢え、病に苦しんでいる現実を考えるときに経済封鎖が
果たして良いことなのだろうかと考え込んでしまうのである。これから
長い冬がやってくる。多くの国民は、この長い冬を暖をとるものもなく、
空き腹を満たす物もなく、いったいどのようにして過ごすのだろうか。
それでも将軍様に忠誠を尽くす国民をどう見れば良いのだろうか。

 その愚かなる行いに対して日本も核武装などと物騒な事を言う輩がいる
のもお寒い日本の政治家の現実だ。何を考えてそんな不謹慎な発言をして
いるのだろうか。
 そんな事を言えば北朝鮮と同じレベルの国だと自ら言っているような
ものではないのか。日本は被爆国である。二度も原爆の洗礼を受け、更に
はアメリカの核実験の被害をもろに受けた事のある国である。
 尊い先人の犠牲の上で「核は作らない、持たない、持ち込ませない」と
いう非核三原則を国是としているのではないのか。わざわざ声高に言わなく
ても日本の技術力を持ってすれば核兵器を作ることも作った核兵器を飛ばす
こともいとも簡単な事である。そんな事は世界中が知っている。
 それをあえて言う愚かさをどのように考えれば良いのだろうか。日本の
政治もまた貧困だと言わざるを得ない。ひとたびこの国の舵取りを誤れば
北朝鮮と同じように国になるような気がしてならない。だからこそ平和
憲法を堅持したいという思いが募るのである。

 安倍さんがいち早く非核三原則を堅持するという発言をしたばかりなの
に足元を掬うような発言をしてどうするのか。安倍さんの発言が台無し
ではないか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 孫の成長 | トップ | 釣り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事