人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

王地小学校訪問記

2009-11-08 06:13:59 | Weblog
 去る11月6日の午後、私は徳島県の三好市立王地小学校にいた。
実は省エネコンシェルジュとして省エネの出前講座のため、この小学校
を訪問していたのだった。

 今、この小学校ではゴミの分別収集など環境問題に取り組んでいる。
そんな事から今回、省エネセンターが募集した出前授業の受講を希望
したようだ。そして、講師として派遣されたのが私であった。

 徳島県に来たのは久々であり、それも、こんな山間部に来たのは
初めてのことであった。上の町駅から観音寺行きの普通列車に乗り
多度津駅で特急に乗り換え、阿波池田で更に徳島本線に乗り継ぎ
着いたのが、この小学校の最寄り駅である江口駅であった。

 徳島本線の普通列車もワンマンカーなら、この駅も無人駅であった。
幸に、こんな山あいの無人駅にもタクシーが二台停まっていた。話し
好きな運転手さんのタクシーで着いたのは遠目にも小さな小学校で
あった。

 南に四国山脈、北には香川県と境を隔てる山並みが連なるという
山あいの小さな小学校であった。近くを四国三郎吉野川が豊に流れて
いる。学舎としては申し分のない環境であった。

 こんに美しい自然に囲まれた小学校で環境問題を語っても子ども達
には、ピンと来ないかも知れない。駅に降り立ったとき、そんな事を
考えた。地球温暖化問題等と行っても縁のない話かも知れなかった。
そんな素晴らしい環境の町であった。

 全校生徒はわずかに95人、恐らくいじめも登校拒否もない学校に
違いなかった。全校生徒みんなが兄弟のような学校ではないだろうか。
そして、私を迎えてくれたのが今回の担当教諭であるT先生と校長先生
だった。お二人ともこの小学校にぴったりの優しげな女の先生であった。
 
 しかし、この小学校さえも新型インフルエンザだけは避けようもなく
数人が発症し学校を休んでいるとの事であった。こんな時代であるから
いくら手だてをしても防ぎようの無いことなのかも知れない。ただただ
何事もなく無事に大風が吹きすぎてくれるのを待つばかりであろう。

 私の授業は五時限の45分間となっていた。全校生徒が真新しい
集会場に集まってスクリーンに映し出される図に集中していた。私が
作る資料に比較すると、持たされた説明用の資料は、温暖化に関しても
さらりと触れただけのものであり、子ども達の感性に訴えるには、多少
物足りなさを感じていた。

 そして、低学年の子ども達には難しかったかも知れない。それでも
盛んに手を挙げて発言してくれたのは圧倒的に低学年の子ども達で
あった。5、6年生に質問しても、みんな後込みして答えてくれなかった。
シャイな年頃なのであろう。

 それとも遠来のおじさんに遠慮しての事であったろうか。この日は
いつものラフなスタイルではなく家内が勧めてくれた背広姿であった
ので多少の遠慮を感じたのかも知れない。

 45分間では足りないくらい、あっという間に終わってしまった。
時計を見ると予定していた列車時刻までにはかなりな時間があった。
列車時刻を調べなおして貰うと、江口駅に停車する列車は当分無く
それでは阿波池田駅まで送っていきましょうと言う事になった。

 校長先生が予定時刻の特急列車に間に合うようにと言うことで
30分ほど先にある駅まで自家用車で送って下さった。ところが
数分待てば予定列車のもう一つ前のに乗れるかも知れないと言う
事で大急ぎで駅に駆け込んだ。数分の待ち時間で特急南風に乗り、
乗り換えナシで児島駅に着いた。実に帰りはとんとん拍子だった。

 何と予定していた帰着時間より2時間も早かった。それにしても
四国とは言え意外に近いものだと感じた。あっという間の四国への
出前授業は終了してしまった。

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