人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

ご苦労様です

2011-04-28 06:03:33 | Weblog
 暖かい日の光と適度な雨、庭も畑も見る見るうちに変わって行く。草も伸びれば花や野菜や果樹も
大きくなる。これ全て自然の恵みであり、太陽の働きによるものだ。しみじみと地球は太陽の働きに
よって形作られている事を実感している。

 異常に寒い日もあれば、夏を思わせるような日もあって、体調不良を感じている人も多いのでは
ないでしょうか。ましてや被災地では長い避難所暮らし、さぞかし不自由な思いをされていることと
思います。

 今朝ほどやっとウグイスの鳴き声を聞くことが出来ました。まだ、春先のような下手な鳴き方です。
暦の上ではもうすぐ初夏です。夏も近づく八十八夜、茶摘みの頃です。

 昨日は「いどばたNIE」で、お弁当の話が出ました。ある幼稚園で子ども達が「ごっこ遊び」を
していたそうです。その遊びの中で驚くようなシーンがあったと記事の紹介がありました。

 「ごっこ遊び」ですから、そこには何もありません。ある子が差し出したのは「おにぎり」でした。
受け取った子が食べようとすると、側にいた子が注意しました。おにぎりを包んでいるセロファンを
取り除けと、食べる格好をした子に注意したと言うのです。

 如何に「ごっこ遊び」だとは言え、几帳面な子にはいきなりほおばる子に違和感を感じたのでしょう。
おにぎりを包んでいるセロファンを取れという注意は、その子が常日頃おにぎりと言えばコンビニの
ものしか食べたことがなかったからではないかと記事を書いた人は述べています。

 その続きには、お茶と言えばコンビニのお茶というのが当たり前の世の中になっているそうです。
私達世代には考えられないことですが、今の子ども達やその親達にとって当たり前のことになって
いるようなのです。

 そう言えば食事の時にお茶代わりに牛乳だとか、ジュースやコカコーラなどと言うこともあるので
しょうか。


 また、私達より一世代も下の若い人の中には今回の大震災後、過去に戻るような感覚がしている
と話していました。戦中に生まれ、戦後の何もない時代を過ごした私達には戻るという感覚はなく、
被災地の荒れ果てた現状を見るとき、私達世代の原点を見ているような気がします。

 どのような状況になろうとも、どんなことをしてでも生きていく事が出来るという自負があるから
です。ものの裕福な時代に生まれ育った世代と、何もない時代から今日まで生きてきた世代には、
このような感覚の隔たりがあるようです。

 人間というものは生まれ育った環境によってずいぶん異なる人間が出来てしまうようです。普段は
感覚の異なる人間同士が一緒に生活していても違和感はないのでしょうが、こうした極端な時代を
経験するようになると、両者の違いが際だってくるようです。


 さて、小沢さんへの政治献金の問題が再燃しています。民主党内の菅降ろしに呼応するような形で
裁判が行われ、自供が曖昧だったと言われている水谷建設の社長からの1億円にのぼる献金が、
そっと授受されたと裁判の中で述べられています。

 現金は二度に分けて渡したと言うからには5000万円ずつ渡したと言うことでしょう。しかし、
5000万円の札束は、どう考えてもホテルのロビーなどで、こそっと手渡せるようなものでは
ないような気がします。ましてや紙袋などに入れて渡すには大きすぎるものです。

 本当に金銭の授受はあったのでしょうか。いずれにせよ一方は渡したと言い、一方は受け取って
いないと言っています。どちらかが嘘をついている事になります。

 先の検察官のニセ供述書事件は検事本人がねつ造を認め罪に服することになりました。ありもしない
事件をでっち上げ、それをあたかも本物の事件のように報道し、罪なき人を罪に陥れた人達は裁かれ
なくても良いのでしょうか。

 嘘がまかり通るような世の中に対し、天は何かを警告しているような気がしてなりません。またこの
季節の異常さは、被災地の嘆きとも受け取れるような気がしてなりません。

 地球温暖化、アメリカでは大きな竜巻により多くの被災者が出ています。原発問題の一方で異常気象
は今も進行中です。原発をどうするかという議論の前に私達自身がどのような生活を選択しようとして
いるのかが問われているのです。全てが右肩上がりでなければならないと言う経済のあり方を考え直さ
なければ今回の教訓は生かされないのではないでしょうか。

 私達は、どこかで何か大切なものを置き忘れてきたような気がします。それが何かを気付くチャンス
だと思います。先日、地元のある小学校で環境の話をしました。この時、ある小学生から「2012年
になったら本当に地球は滅ぶのか」という質問を受けました。

 むろん私は即座に否定しましたが、このままの生き方を続けていけば、そう遠くない将来には
子ども達が心配しているような事になるかも知れない。そう考えていました。子ども達は真剣に
未来のことを心配をしているようでした。

 この子達も、あの東日本大震災を見て少なからぬショックを受けているのではないかと思われ
ます。先日も余震の怯える子ども達が多いというニュースが流れていました。大人の私でさせ
津波が全てを飲み込んでいく様を見て体が震えましたから、こうした子ども達にも少なからぬ
衝撃的な事件だったのではないかと思います。言いしれぬ恐れが子ども達の心にも暗い影を落と
しているようです。

 連日のように天皇、皇后両陛下が被災地を慰問されています。頭の下がる思いです。健康状態も
決して万全とは言えない両陛下なのに被災地のみなさんを訪ねての旅なのです。どうかお疲れを
出されぬように。

 また、被災地での被災者の捜索に当たっておられる皆さんご苦労様です。また、原子炉近くで
仕事をされているみなさんも本当にご苦労様です。こうした人達のお陰で少しずつ平常心に戻り
つつあります。心から感謝しています。
コメント
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