人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

全てが逼塞状態

2010-08-25 15:46:10 | Weblog
 暑い、この暑さは何日続いているのだろう。省エネに努めてきた我が家
ではあるが、ついに耐えかねてクーラーを使い始めた。立秋後のことである。

 室内で33度を超えると扇風機の風だけではとても過ごせなくなる。
風自体が熱を運んでくるような状態だからである。暑いからクーラーを
使う、クーラーを使えばその分だけ二酸化炭素は増えていく。

 このようにして温暖化は一段と進んでいくのであろう。こうなれば悪循環
の末、見えてくるものはカスタトロフィー(破局)でしかない。いったい
限界はどこなのであろう。その限界が近いような気がしてならない昨今で
ある。

 こんな猛暑日が続く中、円高が止まらない。そして株価の低迷が続いて
いる。一方では民主党内では党首の座を巡っての駆け引きが続いている。
小沢さんか菅さんか。強力なリーダーシップが求められる昨今である。

 そして長らくのアメリカ支配から脱すべき千載一遇のチャンスである。
民主党政権下での努力を促したい。せっかく出来た政権交代を私達の世論
で押しつぶしてはならない。それは自らが天に向かって唾を吐くようなもの
だからである。

 一方、誰が首相になっても、この世界規模の経済状態から日本だけが
脱することは難しいのも事実である。言い換えれば今までの経済自体の
あり方が問われているからだ。

 私達の生活と経済は密接不可分な関係にある。そして経済と環境問題も
また密接不可分な関係にある。つまり全ては私達の生活そのものであり
人の生き様であるからだ。

 風力発電も太陽光発電も温暖化防止の決定的な決めてとするには力不足
である。それ以上に人間の経済活動の伸びの方が活発だからだ。世界の
人口の何割も占めるような中国やインドの経済的な躍進を誰も阻止する
ことなど出来はしないし、阻止する権利もない。それは私達先進国の者が
たどってきた道だからである。黙って見ている他はない。

 しかし、その発展著しい中国にも環境問題の深刻さは様々な形で現れて
いる。経済成長が早ければ早いほど、その現れ方は激しい。表に現れた時
すべては劇症である。新疆ウイグル自治区やチベット自治区の内乱、地震
深層崩壊、大洪水などである。どれ一つとして生き様と無関係なものは
ない。その内に長江の巨大ダムである三峡ダムが決壊するようなことに
でもならなければ良いのだが。

 そして、エネルギーを消費してこなかった開発途上の国々にも被害は
及んでいる。パキスタンの大規模な洪水被害である。

 政治が停滞していようがいまいが、また経済状態が良かろうが悪かろうが
そのようなことは関係ない。全ては人間の行いによって生じた出来事である。
私達が生き方を変えない限り解決できな問題が世界中に山積している。

 科学が進歩すれば何とかなるだろうなどと言うほど簡単な問題ではない。
また、誰かが声高に意識革命を叫んだとしても、誰も耳を貸す者はいない
だろう。そんな心寂しい時代である。私達は全ての有り様にもっと謙虚に
目を向けなければならないと思うのだが。

 また、環境問題の現れ方は形を変えて様々な事件にも現れている。111歳
で健在だと思われていた高齢者は既に30年前に亡くなっていた。家族が
死亡届も出さずに死んだ人の年金を受け取り続けていたからだ。

 死んだ人の年金を生活費にするなどと、おおよそ非人間的なことが
行われるような世の中だ。仕事もせず親の年金を当てにして生活をする
など考えられないようなことが、まかり通る世の中をどのように考えれば
良いのだろう。

 子育てを放棄した母親が子ども二人を部屋へ閉じこめたまま飢え死に
させたという事件や邪魔になるからと繰り返し虐待をして、ついには
殺してしまったと聞けば世も末だと言わざるを得ない。それこそ犬畜生にも
劣ると言えば、犬や他の動物たちにに馬鹿にするなと怒られるだろうか。

 当面は政治に期待する他はない。政治に期待しつつも、私達は私達自身
の生き方を改めて考え直してみたい。全ては個々人の心の中の問題だから
である。
コメント
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